湯木貞一の薫陶を受けた料理人が徳島の山奥で作る日本料理

[虎屋 壺中庵/とらや こちゅうあん]
02.グルメ・食べ歩き
02.グルメ・食べ歩き

今回、徳島にゴルフに来た目的の一番はこちらを訪れるため。

虎屋 壺中庵(とらや こちゅうあん)

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徳島市内から車で30分ほど進んだ山の中の村の佐那河内村(さなごうちそん)の中にひっそりと営業しています。

部屋数は2部屋のみ。昼2組、夜2組だけ限定の日本料理屋さん。

あの吉兆の湯木貞一さんから直接、指導を受けた岩本光治さんが生まれ故郷の実家の仕出し旅館を引き継いで口コミで広がっていきました。

岩本さんは、吉兆嵐山本店では焼き方を担当し、月に一度、湯木さんは嵐山本店を訪れて料理を食べて泊まって帰っていたようで、その時にアカスリ番や寝るまで按摩をして湯木さんから直接、いろんな話を聞いて勉強していった人物で現在、直接指導を受けたのは京都の未在の石原仁司さんの二人だけしかいないらしい。

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未在は10年ほど前に一度、ご馳走になったことがありますが、未在とはまた違うベクトルで日本料理を追求されている素晴らしいお店だなと思いました。

未在は日本料理の首都京都で、歴史を大事にしながら、エンターテインメント性も高めているに対して、壺中庵は田舎でひっそりと忠実にある意味、田舎らしさも隠さずに食を追及されているということを感じました。

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予約の電話を入れたらこの日は夜は予約で一杯だったので、お昼でしたが夜の内容でいただくことに。

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どてほりがに

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徳島ではノコギリガザミのことを「どてほりがに」、もしくは「どてほり」と呼ばれています。立派な詰めのサイズからかなり巨大などてほりがにだったのがわかります。

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そして、日本酒をぬる勘でお願いしました。

お殿田(おでんでん)という日本酒でした。佐那河内村で作られた無農薬米から生まれたお酒。

佐那河内村が江戸時代、阿波藩のお殿様へ献上するための田んぼだったことから名付けされました。

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【炙りかます寿司と銀杏餅 酢取り茗荷 地栗の酒煎り】
かますの炙り寿司と地栗の酒煎りと銀杏餅

銀杏餅はとくにモチモチとした食感の後に口の中に銀杏の風味が広がり、美味でした。

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松茸と鱧の椀物

とにかくシンプル。極限まで薄味で鱧と松茸の風味を味わうことができる素晴らしい椀物でした。

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お造り(上が鯛、左が車海老、右がアオリイカ)

鯛は、ワサビと醤油。車海老は、ちり酢。アオリイカは、こぶ塩で。

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シイタケ、鰆、海老のつぼ焼き

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筍の皮の蓋を取ると湯気と共に巨大なシイタケが。

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その下には鰆が。

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そしてその下には海老が。この海老が日本酒に合うこと合うこと。

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なにより、器も全て素晴らしかったです。私は器には疎いのですがこちらの器は祥瑞(しょんずい)と呼ばれる磁器なのでしょうか。

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蓋を開けると鮎の栗蒸しが。

この鮎が素晴らしかった。鮎の爽やかさが残ったままの火が通されていました。

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鮎のうるかと茄子炒め

これだけでチビチビと日本酒がいけますね。

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そして、鮎の骨せんべい

こちらだけで日本酒一合なくなります。

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フレッシュな鮎の中には栗の餡が。

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鱧と松茸の丼

こちらも無駄な味付けを加えずにシンプル。

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デザートは徳島と言えば酢橘。

酢橘のシャーベット

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栗きんとん。この栗きんとんも素晴らしかった。

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徳島に訪れたらぜひ立ち寄りたいお店です。

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虎屋 壺中庵 (とらや こちゅうあん)
徳島県名東郡佐那河内村上字井開1    
088-679-2305
営業時間 12:00~14:00 17:00~20:00 不定休

     

I’m a golf-a-holic man. ゴルフバカです。

ゴルフのためなら世界中どこでも行きます。食事とお酒も大好きな食いしん坊ゴルファー。

2021年6月現在、日本国内約600コース、海外は約300コースをラウンドしているコースマニア。現在、世界中をゴルフ旅しています。ゴルフの腕前は平均スコア90前後のアベレージゴルファー。典型的なエンジョイゴルファーです。

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