最北の地の風の洗礼を受けたコース

[稚内カントリークラブ ]
03.日本のゴルフ場
03.日本のゴルフ場

稚内ゴルフ、二日目は稚内カントリークラブをラウンド。

稚内カントリークラブは昭和39年(1964年)に開場。

設計は菅谷直 氏。

菅谷氏という名前はあまり聞いたことがないので調べてみると、

1963年 釧路カントリークラブ

1963年 札幌国際カントリークラブ 島松コース

1964年 稚内カントリークラブ

1966年 札幌テイネゴルフ倶楽部

1974年 ドリーム苫小牧ゴルフ倶楽部

1974年 苫小牧ゴルフリゾート72 エミナゴルフクラブ

1975年 植苗カントリークラブ

1987年 ニドムクラシックコース(2コースとも設計)

と全て北海道ばかりのコース9コースを設計している設計家のようです。

北海道出身の方なのでしょうか?

そんな菅谷氏が最北の地、稚内にゴルフ場を設計した経緯にはアメリカ軍が関係しているようです。

1972年まで稚内にはアメリカ軍が緊迫しているソ連との関係を抑止するために進駐していました。

進駐していた当時のアメリカ軍の司令官が、「稚内の厳しい自然環境の中、勤務を続けるアメリカ軍人のために余暇を楽しませるためにゴルフ場を造りたい。しかし我々が造るわけにはいかないので費用の負担をするのでゴルフ場を造ってもらえないか?」と稚内市長に相談があったようです。

そしてアメリカ軍の費用援助を元に造られたのが稚内カントリークラブ。

平成4年に少し北にノースバレーCCが開業するまではこちらが日本最北端のゴルフコースでした。

各ホールのティーインググラウンドの横にあるコースレイアウト図もだいぶ古くなっていて下に稚内カントリークラブと書かれている左隣りにかすかに日本最北端と書かれているのがわかります。

稚内カントリークラブは広大な丘陵地帯の起伏を大胆に活用したコースで、海沿いではないのですが海から僅か2kmという高台にあり、遮る木々などもないので海からの強風も有名。

そんなこともあり、日本のセントアンドルーズとも呼ばれているのでラウンドする前からとても楽しみにしていました。

稚内CCのメンバーさんに同伴いただいたのですが、「風が強いですね」と話をすると、メンバーさん曰く、「今日の風はまだ大したことがないですよ」と。

そしてラウンド中、途中から更に風が強くなり突風が吹き、かなり厳しいコンディションになったのでとてもいい経験ができました。

せっかく遠くからやってきたので、無風より、この突風の中でできたことに感謝。

平らなグリーンなのに、触るだけで風でボールが加速して50cmのパットが3m以上も転がったりする物凄いコンディション。

スコアは納得できない結果に終わりましたが、それ以上に、日本では見られない広大なコースで普段経験できない強風の中でラウンドできたという素晴らしい思い出になり、大満足のラウンドとなりました。

そんな風の洗礼を受けた稚内カントリークラブのラウンド。レギュラーティーからティーオフです。

1番ホール 363ヤード パー4

真っ直ぐなパー4

真っ直ぐですがやや左のほうがフェアウェイが広くなっています。

見渡す限り遮るものがありません。風がもろに影響を受けます。物凄い風です。

2番ホール 512ヤード パー5

コースが右に傾斜しているパー5

02aSN3O0875.jpg

ここから登っていますが先は下りになっています。

下りのあとはグリーンに向かって再び上りになります。

3番ホール 309ヤード パー4

距離の短いブラインドのパー4。右はOB。狙いはコース中央から左。

4番ホール 387ヤード パー4

フラットなパー4

カメラの前に何かついていて画像が乱れてますね。

5番ホール 348ヤード パー4

右がOBで2打目が打ち上げになっているパー4

6番ホール 181ヤード パー3

打ちおろしのパー3。グリーン奥はOB。物凄いアゲインストです。

このホール、強烈な風の洗礼を受けたました。

50cmぐらいのパットがまず強風のためにアドレスができない。

アドレスができても風が強くてテークバックができない。そんな状況の中何とかテークバックしてちょこんと触っただけのつもりのボールがフォロースイングが風に押されてボールがパンチ気味に入り、カップをはじけて大オーバー。

返しの2パット目が今度は風で押し戻されて同じ位置に。

3パット目を強く打つとオーバー。4パット目がまたまた加速して大オーバー。5パット目でようやく20cmの位置に。

6パット目でようやくカップイン。いやぁ、凄い風でした。

7番ホール 363ヤード パー4

窪地越えのパー4

セカンド地点に来て気付きます。きちんとキャディさんに説明を聞いていたのですがグリーンの方向を勘違いしていました。ここから左にグリーンがあると思ったら右側にグリーンがあります。

アプローチは距離はピッタリだったのですがカップからみて左に3オン。

パットは右からの強風が受けます。普通ならちょっとスライスのラインなのでカップの左外ぐらいを狙うのですが、右からの風を考えてカップを3個ぐらい右に狙ってナイスインのパー。

今度は風と仲良くできました。

8番ホール 179ヤード パー3

谷越えのパー3。今度はアゲインスト。

ドライバーでも届きませんでした。

9番ホール 487ヤード パー5

コースが右に傾斜しているパー5

10番ホール 460ヤード パー5

右ドッグレッグのパー5

11番ホール 150ヤード パー3

池越えのパー3

12番ホール 303ヤード パー4

右がOBのブラインドのパー4

13番ホール 584ヤード パー5

距離のあるパー5

この広い丘陵地帯を歩けているだけで幸せな気持ちになります。

14番ホール 360ヤード パー4

打ち上げのパー4

15番ホール 322ヤード パー4

距離の短い右ドッグレッグのパー4

真っ直ぐなのかなと思うとグリーンはこの写真の更に右側にあるとのこと。

少し右にアングルを変えると右の端にはバンカーらしきものがその先にグリーンがあります。

16番ホール 150ヤード パー3

谷越えのパー3

グリーン右手前にはバンカーがあります。

17番ホール 333ヤード パー4

サハリンに向かってティーショットする左ドッグレッグの打ちおろしのパー4

18番ホール 357ヤード パー4

真っ直ぐでグリーンに向かって打ち上げになっているパー4

ピンフラッグが物凄い勢いで靡いていますが、これでもだいぶマシになったんです。

とにかく物凄い風の中でゴルフができていい思い出、経験になりました。

コースも丘陵地帯をそのまま活かした私好みのコースでまた訪れたいと思うコースになりました。

次回もこのぐらいの強風であってほしい。そしてその強風を克服したい。。

     

I’m a golf-a-holic man. ゴルフバカです。

ゴルフのためなら世界中どこでも行きます。食事とお酒も大好きな食いしん坊ゴルファー。

2021年6月現在、日本国内約600コース、海外は約300コースをラウンドしているコースマニア。現在、世界中をゴルフ旅しています。ゴルフの腕前は平均スコア90前後のアベレージゴルファー。典型的なエンジョイゴルファーです。

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コメント

  1. クリクリ より:

    ヘリーさん(爆)、スコアはさておき素晴らしいコースです!こういうコース、好きだな~。
    7月に釧路カントリーをまわりましたが、稚内には敵いませんね。
    確か、片山津よりも最も空港に近いコースだと聞いていますが飛行機とかすぐ見えたのかな?

  2. harry より:

    クリクリさん
    まずヘリポート情報ですが、隣の稚内空港に着陸すれば5分以内でゴルフ場に到着しますicon:face_mischievous
    今までラウンドしたゴルフ場の中でも上位に入るお気に入りのコースになりました。
    地形をそのまま活かしたコースっていうのが私は大好きなんです。
    鳴尾や川奈やマイナーなところではくまもと阿蘇CC湯の谷コースなどが大好きですが、それに匹敵するぐらいお気に入りになりました。
    かなり偏った意見ですけどicon:face_embarrassed
    飛行機は午前中には1・2回ぐらいしか離着陸しないみたいです。
    しかもこの日は強風で音も消されるような状態なので全くきになりませんでした。

  3. さすが北海道ですねー。
    これはまさしくリンクスですねぇ!
    行ってみたいなぁ・・・。

  4. harry より:

    やきそばパンZさん
    ぜひ機会を作ってラウンドしに行ってみてください。
    せっかくなのでその時は、できれば強風の時がいいと思いますicon:face_smile

  5. きみねぇ より:

    やっぱりココ!
    行きたい行きたい。素敵すぎる…icon:ecstoramation

  6. harry より:

    きみねぇ
    このコースは絶対に行くべきコースだと思います。
    なんてことのないそのままのコースと言えばそれまでですが、それだからこそ自然とゴルフをしているという気持ちにしてくれる素敵な場所でしたicon:note

    • zzz より:

      全英ゴルフに出るプロにも一度プレーをお勧めしたらいかがでしょうか?

      • 芝鳥 のぶあま より:

        プロがこの時の突風の状態でどういう風にゴルフをするのか見てみたいですね。

  7. hirohiro1872 より:

    昨年の夏を思い出しました。あの時もグリーンは止まらなかったですね。手持ちのボールがなくなってしまい、キャディさんが拾ってくれたオンボロボールで最後までプレーした記憶があります。(なぜかそういうボールはロストしない)
    ところで菅谷直氏のコース、釧路、島松、稚内、エミナ、ニドムとラウンドしましたがどれも全く違うデザインですね。おそらく当時は設計家の個性よりも土地の素材やオーナーの意向に合わせて造っていたんでしょう。
    また行きたいなァ

  8. harry より:

    hirohiro1972さん
    止まらないというか止まってるボールが勝手に動き出しますよねicon:face_embarrassed
    菅谷氏のコース、いろいろとラウンドされてるんですね!
    機会があれば私もラウンドしてみたいと思います。
    私もブログの記事をアップしているうちから行きたくなってますicon:face_shishishi

  9. nob より:

    稚内CCってこんないいコースだったんですね。
    ノースバレーは白樺がたくさん生えてたイメージですが稚内はリンクス風ですね。
    前に稚内に行ったときは時間が無くて稚内CCに行けませんでした。
    残念です。
    しかし、北海道に長期滞在いいですね。

  10. harry より:

    nobさん
    ノースバレーの白樺も北海道という雰囲気で素敵ですが、稚内CCの広大な丘陵地に造られたコースも最高です。
    ぜひ機会を作ってラウンドしに行ってみてくださいicon:note

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