最北の地で風の洗礼を受ける
2011年10月24日 16:55
[稚内カントリークラブ]
稚内ゴルフ、二日目は稚内カントリークラブをラウンド。
稚内カントリークラブは昭和39年(1964年)に開場。
設計は菅谷直 氏。
菅谷氏という名前はあまり聞いたことがないので調べてみると、
1963年 釧路カントリークラブ
1963年 札幌国際カントリークラブ 島松コース
1964年 稚内カントリークラブ
1966年 札幌テイネゴルフ倶楽部
1974年 ドリーム苫小牧ゴルフ倶楽部
1974年 苫小牧ゴルフリゾート72 エミナゴルフクラブ
1975年 植苗カントリークラブ
1987年 ニドムクラシックコース(2コースとも設計)
と全て北海道ばかりのコース9コースを設計している設計家のようです。
北海道出身の方なのでしょうか?
そんな菅谷氏が最北の地、稚内にゴルフ場を設計した経緯にはアメリカ軍が関係しているようです。
1972年まで稚内にはアメリカ軍が緊迫しているソ連との関係を抑止するために進駐していました。
進駐していた当時のアメリカ軍の司令官が、「稚内の厳しい自然環境の中、勤務を続けるアメリカ軍人のために余暇を楽しませるためにゴルフ場を造りたい。しかし我々が造るわけにはいかないので費用の負担をするのでゴルフ場を造ってもらえないか?」と稚内市長に相談があったようです。
そしてアメリカ軍の費用援助を元に造られたのが稚内カントリークラブ。
平成4年に少し北にノースバレーCCが開業するまではこちらが日本最北端のゴルフコースでした。
各ホールのティーグラウンドの横にあるコースレイアウト図もだいぶ古くなっていて下に稚内カントリークラブと書かれている左隣りにかすかに日本最北端と書かれているのがわかります。
稚内カントリークラブは広大な丘陵地帯の起伏を大胆に活用したコースで、海沿いではないのですが海から僅か2kmという高台にあり、遮る木々などもないので海からの強風も有名。
そんなこともあり、日本のセントアンドルーズとも呼ばれているのでラウンドする前からとても楽しみにしていました。
そんな気持ちでワクワクしながら、フロントで受け付け。
フロントの方「芝鳥さま、本日はお二人でのご来場と聞いておりますが、もう1名の方は?」
芝鳥「え?最初に1名でお願いしたのですが、ゴルフ場の方から日曜日なので1名での受け付けはできないと返答があり、8時15分スタートで2名での組み合わせなら受付できると聞いたので、それでお願いして1人でやってきたのですが。。」
てっきり、もう1名、私のように1人でエントリーしているゴルファーがいるのでその人と組み合わせでラウンドできると思っていたのですが、どうやら、私の勘違いだったようです。
ゴルフ場の方は日曜日なので、私も含めて2名で申し込むならラウンドできるという返答をされていたようです。
ここまで来てラウンドできないのか?と思ったのですがゴルフ場の方が親切に、「何とかしますので少し待ってください」と空いている組を探してくれることに。
待つ間、ドライビングレンジで練習。前評判通り、風がとても強い。。
それでも練習場ではかなり調子がいいです。昨日の91以上のスコアで回れるかも?とワクワクしながら、練習を終えてマスター室に戻ると、何とか入れていただける組が見つかったという話を聞き、一安心。
この日、4組ぐらいでプライベートコンペが行われるのですが、そのコンペで3人の組があるのでそこにオブザーバー参加として入れていただけることに。
飛び入りでどこの馬の骨かわからないゴルファーを受け入れていただき、恐縮です。。
コンペの幹事のNさんにご挨拶。その他の方にもご挨拶。暖かく迎えていただけました。
ありがとうございます。
他の同伴者の方から聞くとNさんはこの稚内CCでシングルさんのようです。
Nさんと今回の北海道ゴルフのことを話をしながら、稚内CCの話を伺いました。
風は強くて有名ですが、今日の風はまだ大したことがないと教えていただけました。
そしてラウンド中、途中から更に風が強くなり突風が吹き、かなり厳しいコンディションになったのでとてもいい経験ができました。
せっかく遠くからやってきたので、無風より、この突風の中でできたことに感謝。
そんな難しいコンディション(天気は晴天で最高です)の中、5ホールを終えて、シングルのNさんは不調もあり、私と同じ7オーバーで、このままいい勝負ができるかも?と思ったのですが結局終わってみたら私は大崩れ。全く勝負になりませんでした。
強風の中のショットは場数をこなしているので比較的対応はできたのですがパッティングがダメでした。
平らなグリーンなのに、触るだけで風でボールが加速して50cmのパットが3m以上も転がったりする物凄いコンディション。
ほぼOKの位置から6パットしてしまったり、強風に惑わされたラウンドでした。
後半はその風にやられてコンタクトに埃が入り、目が開けれない状態でのラウンドになり、更にボロボロ。サングラスを持ってきたらよかったなぁと反省。
スコアは納得できない結果に終わりましたが、それ以上に、広大なリンクスコースで普段経験できない強風の中でラウンドできたという素晴らしい思い出になり、大満足のラウンドとなりました。
そんな風の洗礼を受けた稚内カントリークラブのラウンド。レギュラーティーからティーオフです。
1番ホール 363ヤード パー4
真っ直ぐなパー4
真っ直ぐですがやや左のほうがフェアウェイが広くなっています。
見渡す限り遮るものがありません。風がもろに影響を受けます。物凄い風です。
ティーショットは右のラフに。
2打目がまずまず。フェアウェイに。しかし強いアゲインストのためにまだ少し距離が残りました。
3打目もアゲインストに戻されてグリーンの乗らず。4オン2パットのダボでスタート。
2番ホール 512ヤード パー5
コースが右に傾斜しているパー5
ティーショットはフェアウェイキープ。
ここから登っていますが先は下りになっています。2打目は低いボールですがまずまずの当たり。
下りのあとはグリーンに向かって再び上りになります。3打目が右のラフに。
4打目も上りの100ヤードぐらいを7番アイアンで打つもショート。5打目のアプローチで寄せて1パットのボギー。
3番ホール 309ヤード パー4
距離の短いブラインドのパー4。右はOB。狙いはコース中央から左。
ティーショットは低いボールで距離が出ず。
2打目が距離が残りました。この2打目がまずまずでグリーン手前に。
グリーンの左手前に小さな木があり、ピンが狙いにくいのですが何とか乗せて3オン。2パットのボギー。
4番ホール 387ヤード パー4
フラットなパー4
ティーショットはフェアウェイキープ。カメラの前に何かついていて画像が乱れてますね。
風にも乗ってくれてかなり飛んでます。
2打目がシャンクしてバンカーに。3打目のバンカーからは脱出するだけ。4打目で乗らず、5打目で寄せて1パットのダボ。
シャンクがもったいない。。
5番ホール 348ヤード パー4
右がOBで2打目が打ち上げになっているパー4
ティーショットはフェアウェイキープ。
2打目が右のラフに。3オン2パットのボギー。
強風にも苦労しながら何とか自分なりに踏ん張ってます。
6番ホール 181ヤード パー3
打ちおろしのパー3。グリーン奥はOB。物凄いアゲインストです。
ティーショットはトップ気味に左手前の土手に。
残り50ヤードぐらいでしょうか。そのアプローチが風でグングンとボールが飛んでいき、グリーンの奥に。
アプローチがまずまずでボギーで終えるかなと思ったその50cmぐらいのパットがまず強風のためにアドレスができない。
アドレスができても風が強くてテークバックができない。そんな状況の中何とかテークバックしてちょこんと触っただけのつもりのボールがフォロースイングが風に押されてボールがパンチ気味に入り、カップをはじけて大オーバー。
返しの2パット目が今度は風で押し戻されて同じ位置に。
3パット目を強く打つとオーバー。4パット目がまたまた加速して大オーバー。5パット目でようやく20cmの位置に。
6パット目でようやくカップイン。3オン、6パットの9点。。。
いやぁ、凄い風でした。
7番ホール 363ヤード パー4
窪地越えのパー4
ティーショットは左のラフに。
セカンド地点に来て気付きます。きちんとNさんにもキャディさんにも説明を聞いていたのですがグリーンの方向を勘違いしていました。ここから左にグリーンがあると思ったら右側にグリーンがあります。
2打目をフェアウェイに。
アプローチは距離はピッタリだったのですがカップからみて左に3オン。
パットは右からの強風が受けます。普通ならちょっとスライスのラインなのでカップの左外ぐらいを狙うのですが、右からの風を考えてカップを3個ぐらい右に狙ってナイスインのパー。
今度は風と仲良くできました。
8番ホール 179ヤード パー3
谷越えのパー3。今度はアゲインスト。
ドライバーでティーショット。それでも届かず。2オン2パットのボギー。
9番ホール 487ヤード パー5
コースが右に傾斜しているパー5
ティーショットは左からの強風に流されて右の傾斜のラフに。
右のラフに行くとこんな感じで全く先が見えず。とりあえず言われた方向にショット。
ナイスショットで3オンのチャンス。
左からの強風を考えてグリーンの左50ヤードぐらいを狙ってショット。ショットは完ぺき。
後は風がどのぐらい影響あるか。風のほうが強風でグリーンを越えて右のラフに。
やはりこれだけ強風だと球を上げると運頼みになるので低いボールで攻めるしかないみたい。
4打目のアプローチは今度はピンに向かってアゲインスト。グリーンに乗るも押し戻されてグリーンの端に。そこからも風にやられて4パットのトリ。
前半は53(21パット)
1パットが3回もあるのに6番の6パットと9番の4パットがあり21パット。
パッティングですが、強風に負けないストロークと力加減が必要。
そのためにはやはり集中力が大切かも。
前半は50を叩いてしまいましたが強風の中のパッティングの問題だけなので後半は何とか立て直して3ケタを叩かないようにしたいと思っていたのですが。。
10番ホール 460ヤード パー5
右ドッグレッグのパー5
ティーショットは右からの風に押されて左のラフに。
2打目がチョロ。このときの強烈なアゲインストでコンタクトレンズにゴミが入り、ホールアウトまで目がきちんと開くことができない状態に。
このときはすぐにゴミもとれるだろうと思っていたのですが結局、取れず最後まで。
運悪く、途中に茶店などがないのでこのままいくしかありませんでした。
という言い訳をしておいて。。(笑)
7オンの2パットの9点。
11番ホール 150ヤード パー3
池越えのパー3
2オン2パットのボギー。
12番ホール 303ヤード パー4
右がOBのブラインドのパー4
ティーショットは右の方向に。OB。打ちなおしも右に。何とかセーフ。
右はOBが続きます。
6オン2パットのダブルパー。
13番ホール 584ヤード パー5
距離のあるパー5
ティーショットは左のラフに。
アゲインストに打てども打てどもグリーンは遥かかなた。
ごみで涙が止まらないのですが、この広い丘陵地帯を歩けているだけで幸せな気持ちになります。
もう今日はゴルフのスコアはどうでもよくボールを叩いて少しずつ前進していくだけでいいなと。
6オン2パットのトリ。
14番ホール 360ヤード パー4
打ち上げのパー4
ティーショットは右のラフに。
打ち上げが続きます。3オン。3パットのダボ。
15番ホール 322ヤード パー4
距離の短い右ドッグレッグのパー4
真っ直ぐなのかなと思うとNさんの説明ではグリーンはこの写真の更に右側にあるとのこと。
少し右にアングルを変えると右の端にはバンカーらしきものがその先にグリーンがあります。
私のショットはそのバンカーの中に。
4オン2パットのダボ。
16番ホール 150ヤード パー3
谷越えのパー3
グリーン右手前にはバンカーがあります。
私のティーショットはそのバンカーに。バンカーショットにミスしてしまい4オン2パットのダブルパー。
17番ホール 333ヤード パー4
サハリンに向かってティーショットする左ドッグレッグの打ちおろしのパー4
ティーショットはフェアウェイキープ。
2打目が左のラフに。3打目のアプローチがグリーンオーバー。4オン。2パットのダボ。
18番ホール 357ヤード パー4
真っ直ぐでグリーンに向かって打ち上げになっているパー4
ティーショットはフェアウェイキープ。
2打目がグリーン手前に。アプローチが強風でグリーンからこぼれて奥に。
4オン。
最後は1パットで終えてボギーで終了。
後半は58(18パット)
トータルは111(39パット)
前日より20打プラス(笑)
後半はコンタクトにゴミが入って目が開けられなかったとは言え、それだけが理由ではないと思います。日替わりゴルフの私らしいスコア。
ピンフラッグが物凄い勢いで靡いていますが、これでもだいぶマシになったんです。
とにかく物凄い風の中でゴルフができていい思い出、経験になりました。
コースも丘陵地帯をそのまま活かした私好みのコースでまた訪れたいと思うコースになりました。
次回もこのぐらいの強風であってほしい。そしてその強風を克服したい。。
飛び入りで快く同伴していただけたNさんとその他コンペ参加者の皆さん、ありがとうございました!
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2011年10月24日 16:55 | カテゴリー: 03.国内ラウンド | コメント(10) | トラックバック(0)
コメント
ヘリーさん(爆)、スコアはさておき素晴らしいコースです!こういうコース、好きだな~。
7月に釧路カントリーをまわりましたが、稚内には敵いませんね。
確か、片山津よりも最も空港に近いコースだと聞いていますが飛行機とかすぐ見えたのかな?
2011年10月24日 21:54 | クリクリ
クリクリさん
まずヘリポート情報ですが、隣の稚内空港に着陸すれば5分以内でゴルフ場に到着します
今までラウンドしたゴルフ場の中でも上位に入るお気に入りのコースになりました。
地形をそのまま活かしたコースっていうのが私は大好きなんです。
鳴尾や川奈やマイナーなところではくまもと阿蘇CC湯の谷コースなどが大好きですが、それに匹敵するぐらいお気に入りになりました。
かなり偏った意見ですけど
飛行機は午前中には1・2回ぐらいしか離着陸しないみたいです。
しかもこの日は強風で音も消されるような状態なので全くきになりませんでした。
2011年10月25日 00:41 | harry
さすが北海道ですねー。
これはまさしくリンクスですねぇ!
行ってみたいなぁ・・・。
2011年10月25日 04:30 | やきそばパンZ
やきそばパンZさん
ぜひ機会を作ってラウンドしに行ってみてください。
せっかくなのでその時は、できれば強風の時がいいと思います
2011年10月25日 11:16 | harry
やっぱりココ!
行きたい行きたい。素敵すぎる…
2011年10月25日 13:59 | きみねぇ
きみねぇ
このコースは絶対に行くべきコースだと思います。
なんてことのないそのままのコースと言えばそれまでですが、それだからこそ自然とゴルフをしているという気持ちにしてくれる素敵な場所でした
2011年10月25日 14:10 | harry
昨年の夏を思い出しました。あの時もグリーンは止まらなかったですね。手持ちのボールがなくなってしまい、キャディさんが拾ってくれたオンボロボールで最後までプレーした記憶があります。(なぜかそういうボールはロストしない)
ところで菅谷直氏のコース、釧路、島松、稚内、エミナ、ニドムとラウンドしましたがどれも全く違うデザインですね。おそらく当時は設計家の個性よりも土地の素材やオーナーの意向に合わせて造っていたんでしょう。
また行きたいなァ
2011年10月25日 15:05 | hirohiro1872
hirohiro1972さん
止まらないというか止まってるボールが勝手に動き出しますよね
菅谷氏のコース、いろいろとラウンドされてるんですね!
機会があれば私もラウンドしてみたいと思います。
私もブログの記事をアップしているうちから行きたくなってます
2011年10月25日 16:21 | harry
稚内CCってこんないいコースだったんですね。
ノースバレーは白樺がたくさん生えてたイメージですが稚内はリンクス風ですね。
前に稚内に行ったときは時間が無くて稚内CCに行けませんでした。
残念です。
しかし、北海道に長期滞在いいですね。
2011年10月26日 09:04 | nob
nobさん
ノースバレーの白樺も北海道という雰囲気で素敵ですが、稚内CCの広大な丘陵地に造られたコースも最高です。
ぜひ機会を作ってラウンドしに行ってみてください
2011年10月27日 12:32 | harry
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