砲台グリーンとバンカーに守られた名門コース
2011年11月 6日 15:59
[武蔵カントリークラブ豊岡コース]
先日、埼玉県の武蔵カントリークラブ豊岡コースをラウンドする機会がありました。
今、豊岡コースのコンディションがいいので、このタイミングに是非とお誘いを受けたのです。
クラブハウスについて朝食を食べながら外のコースを見るだけで素晴らしいコンディションとわかる状態。
フェアウェイ、グリーン、バンカーと最高のコンディションの状態でした。練習場も充実していてクラブの雰囲気も名門の凛とした感じがありつつも、窮屈さを感じない心地よい空気感。
メンバーになれるかなれないかは別として(笑)、今まで色んなクラブにお邪魔してきた中でこの武蔵CCはメンバーになりたいなぁと思える数少ない素敵なクラブでした。
近くにもう1つの笹井コースもあり、2コースあるのも魅力的です。
今は色々なコースをできるだけ楽しみたいと思っていますが、落ち着いて定住の地を求めるようになったら武蔵CCは最有力候補になりそう。
そんな武蔵カントリークラブの発足について少しまとめてみた。
昭和32年に霞ヶ関カンツリー倶楽部で行われたカナダカップ国際大会で日本が団体優勝し、個人でも中村寅吉プロが優勝し、第一次ゴルフブームが到来し、日本に130あったゴルフ場はどこも満員御礼状態。
そういう時代背景もあり、ゴルフ場の開発が盛んに進められるようになった。
そうしたこともあり、武蔵町(現入間市)にもゴルフ場をという話があり、引き受けたのが大木建設社長の大木貞助氏。
大木氏は、理事長に元毎日新聞社長でIOC日本委員、JGA理事であった高石真五郎氏(小金井CCや千葉CCの理事長も歴任)に就任を依頼。
その他、自民党石井派の領袖として政権への影響力を持っていてJGA会長でもあった石井光次郎氏や大手銀行の頭取なども理事に迎えた。
実はこの大木氏がこの話を引き受ける前に、日本ゴルフ場建設(霞台カントリークラブやみとゴルフ倶楽部の設計を担当)が発起人として計画を進めていた。
その計画では、安田幸吉プロ(日本プロゴルフ協会初代会長)の設計で設計図が出来上がっていたのだが金融不況のために計画が頓挫。
大木氏が開いた仕切り直しの第一回の理事会では「コースの設計を井上誠一氏に依頼すること、ノータッチプレーが可能になるまでオープンしないこと」ということを決定して、名門となるべく発足されたクラブであった。
そういった経緯もあり設計は井上誠一氏で、施行管理は安田幸吉氏が担当している。
昭和33年4月に豊岡コースは着工されてフラットな地形のため、戦略的なコースとするために砲台型の小さなグリーンの周りに複数のバンカーで囲み、フェアウェイの両サイドにもバンカーを配置するなどして当初はバンカーの数は114(現在は102)にもなっていた。
この作業は全て重機を使用せずに手作業で行われ、昭和34年7月に豊岡コースは開場することになった。
一方、もう1つのコースの笹井コースは豊岡コースに遅れること一年の昭和34年4月に着工し、設計は豊岡コースと同じく基本設計は井上誠一氏で詳細設計及び施工管理は井上氏の弟弟子の和泉一介氏が担当。
コースの特徴は、距離は豊岡コースより約200ヤードも長く、バンカーは83個と逆に27個も少なく、豊岡に比べるとグリーンは大きく、砲台グリーンは少ない。
つまり豊岡コースとは対照的な設計になっている。工法も笹井コースは重機を使用したこともあり、豊岡コースの開場後、わずか4ヶ月後にオープンした。
さしずめ、技の豊岡、力の笹井といったところか。
豊岡コースでは昭和57年、平成21年と過去二回日本オープンが開催されている。
そんな武蔵CC豊岡コースですが、コンディションは前述の通り最高な状態。
更に砲台グリーンに高速グリーンという難易度の高いセッティングもあり、かなり苦労したラウンドになりました。普段、転がしのアプローチを多用する私にとってはいつも以上に頭を使うラウンドになりました。
豊岡コースは2グリーン制でWHITEグリーンとREDグリーンがあり、この日はWHITEグリーンを使用(日本オープンの時はWHITEとREDの組み合わせだったようです)。
元々はベントとコーライの2グリーン制でしたが、現在はどちらもベント化されています。
しかもこの2グリーン。どちらかがメイン、サブという感じではなくどちらもきっちりとした攻め方が必要な配置でそれまた感心。世界的に2グリーンは評価が低いのですが、芝の品種改良が進んでいない当時の日本の事情からすれば致し方ないですし、豊岡コースのような感じで2グリーンが配置されているとそれはそれで楽しみが増えていいかなとも思います。
ティーはレギュラーティーからティーオフ。
1番ホール 510ヤード パー5
やや左にドッグレッグしているパー5
ティーショットはフェアウェイキープ。
二打目がひっかけて左のバンカーに。。
バンカーからの三打目は顎が気になったのですがミドルアイアンでショット。すると顎に見事に引っかかり後ろに跳ねて再びバンカーに。。
四打目も出すだけ。
五打目もチョロ。。アララ。。
六打目がいい当たりでしたが左の木にあたり距離が出ず。。
WHITEグリーンは右。七打目でようやく綺麗なショットでグリーンエッジに。
いきなり大ピンチ。。
パターで寄せて8オン。2パットでいきなりダブルパースタート。
天気は快晴ですが、スコアには暗雲が立ち込めてきました(笑)
2番ホール 312ヤード パー4
距離の短い左ドッグレッグのパー4
ティーショットは右の林の中に。
二打目は低いボールでフェアウェイに戻して三打目勝負。
WHITEグリーンは右。
三打目はグリーン右のバンカーに。
四打目のバンカーショットはホームランして奥のバンカーに。
なんてことのないバンカーショットなのですが奥にもバンカーがあるのできっちりと止めなければと思ってしまったことにより、逆にミスしてしまいました。
早速、設計者の意図にやられまくってます。
五打目のバンカーショットをグリーンに。2パットのトリ。
3番ホール 149ヤード パー3
グリーンの奥にも当然バンカーが待ち受けているパー3
WHITEグリーンは左グリーン。ティーショットはREDグリーンとの間のラフに。
2オン2パットのボギー。
4番ホール 435ヤード パー4
距離のあるパー4
ティーショットは左のフェアウェイバンカー越えがベスト。レギュラーティーから210ヤードで越えます。
今日は比較的飛んでるのでバンカー越えを狙うことに。ナイスショットでフェアウェイキープ。
WHITEグリーンは左。二打目もナイスショットでグリーン手前に。3オン。2パットのボギー。
5番ホール 360ヤード パー4
真っ直ぐなパー4。グリーン周りには豊岡コースらしい深いバンカーが前にも後ろにもあります。
ティーショットは右のラフに。
WHITEグリーンは左。奥にもバンカーがあると聞き、先ほどのようにバンカーを行ったり来たりしたくないのでグリーン前の花道に刻むことに。
狙い通り花道に。アプローチを慎重にアプローチしたつもりがグリーン奥に。
うーん、やはりこの高速グリーンは手ごわい。2パットのボギー。
6番ホール 510ヤード パー5
フェアウェイの右に池があるパー5
ティーショットは右に高いボールで右の木の中に。高く上がったので池には入らずセーフ。
二打目はコース内に戻すだけ。 左のラフに。
三打目はラフに食われて距離が出ず。四打目がまずまずでフェアウェイに。
このホールは二年前の日本オープンでティーショットを右の池に入れて池ポチャの三打目をグリーンに乗せて1パットのバーディーをとったホールということで、その池ポチャの場所を教えてもらいました。
このアングルからスライスさせて木の遥か向こうにある258ヤード先のグリーンに乗せたのは凄いというか想像できないですね。
で、そういう雲の上の話ではなく私の5打目の話。
WHITEグリーンは右。
5打目はまずまずでグリーンエッジに。パターで寄せて1パットのダボ。
7番ホール 344ヤード パー4
フェアウェイの左右に2個ずつバンカーがガードしているパー4
ティーショットはフェアウェイキープ。
WHITEグリーンは右。2オン成功。バーディーチャンス。僅かに外して2パットのパー。
8番ホール 395ヤード パー4
真っ直ぐなパー4。フェアウェイの右にはバンカーがあります。
ティーショットは右のラフに。
二打目はひっかけて左のラフに。
WHITEグリーンは左。左に見える松の木が邪魔でグリーンを狙えず。三打目はグリーン手前に。
4オン。2パットのダボ。
9番ホール 178ヤード パー3
WHITEグリーンは右。
ティーショットはグリーン右のバンカーに。
距離のあるバンカーショットが残りました。二打目は加減してしまってバンカーから出ずに三打目でグリーンエッジに。
パターで寄せて1パットのダボで前半は終了。
前半は17オーバーで53(17パット)。
1番、2番ホールと乱調だった割にはこの程度で終わったのはよかったのか?
グリーン周りのバンカーと砲台グリーンに高速グリーンというセッティングは、上げて止めるアプローチが必要なので、転がしアプローチがメインの私にとっては難しくて、しびれます。
とにかく面白いです。
10番ホール 516ヤード パー5
グリーン手前で左に曲がっているパー5
ティーショットはフェアウェイキープ。
二打目もまずまずフェアウェイに。
WHITEグリーンは右。三打目はグリーン左手前のラフに。4オン。2パットのボギー。
11番ホール 379ヤード パー4
左にバンカーがあるパー4。セカンドからは打ちおろし。
ティーショットはフェアウェイキープ。
左には池がありますがWHITEグリーンは右なので池はあまり影響せず。
二打目は右に飛び出し右のラフに。
三打目もショートしてしまい4オン。2パットのダボ。
12番ホール 129ヤード パー3
池越えのパー3
WHITEグリーンは右。REDグリーンの場合は手前が刈り込んでいて池に向かって傾斜しているのでショートすると池ポチャになるらしい。
ティーショットはグリーン奥のエッジに。パターで寄せてパーチャンス。これを外してしまい2パットのボギー。
13番ホール 483ヤード パー5
右ドッグレッグのパー5。
ティーショットはフェアウェイキープ。
二打目もまずまず。
WHITEグリーンは左。
三打目もグリーン手前に。アプローチが寄らずカラーに。パターで寄せて1パットのボギー。
14番ホール 420ヤード パー4
距離のある左ドッグレッグのパー4。豊岡コースで唯一バンカーのないホール。
ティーショットはフェアウェイキープ。
二打目もまずまずグリーン手前のフェアウェイに。
WHITEグリーンは左。アプローチがオーバーしてしまいグリーン奥に。
奥からのアプローチを寄せて1パットのボギー。
15番ホール 353ヤード パー4
左サイドにバンカーが3つ並ぶパー4
ティーショットはナイスショットでフェアウェイキープ。
WHITEグリーンは左。二打目はグリーン手前に。3オン2パットのボギー。
16番ホール 210ヤード パー3
距離のあるパー3
WHITEグリーンは右。ティーショットはグリーン手前に。
2オン2パットのボギー。
17番ホール 326ヤード パー4
距離の短いパー4
ティーショットはひっかけて左のラフに。
WHITEグリーンは右。豊岡コースらしい砲台グリーンと深いバンカーが印象的です。
二打目はグリーン右手前のバンカーに。バンカーショットが綺麗に打ててナイスアウト。3オン。
2パットのボギー。
18番ホール 420ヤード パー4
距離の長いやや右ドッグレッグのパー4
ティーショットは右のラフに。
二打目はグリーン手前のフェアウェイに。
WHITEグリーンは左。3オン。2パットのボギーで終了。
後半は11番だけダボにしてしまいましたが、それ以外はボギーゴルフに徹することができて10オーバーの46(16パット)
トータルは何とかギリギリ100切りで99(33パット)
武蔵カントリークラブ豊岡コース、コンディションも最高で素晴らしいコースでした。
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2011年11月 6日 15:59 | カテゴリー: 03.国内ラウンド | コメント(4) | トラックバック(0)
コメント
私も都内在住で2000万円自由なお金があれば買っています(爆)
入会審査がやや厳しいらしいですが・・・。
笹井の古びたクラブハウス、対照的な豊岡の近代的なクラブハウス、共にインターから数分の利便性、最高のメンテ、おいしい角煮定食。
早くメンバーになって連れてって下さい
2011年11月 6日 17:54 | クリクリ
クリクリさん
入会審査は厳しいらしいですが、おそらく私もクリクリさんも大丈夫でしょう
笹井のクラブハウスは来年に建て替えるようですよ。
角煮、私も食べました。美味かったです
クリクリさんも平日しかゴルフしないと思いますから平日会員がお薦めですよ。
土曜日ラウンド可で500万ぐらいで買えるみたいです。
私は、メンバーになる前に車を買わないと。。
まずは軽トラが買えるように500円玉貯金から始めます
2011年11月 6日 18:19 | harry
こんばんはー☆
ものすごく芝が綺麗。芝目がぎっしり詰まってって、思わず触りたくなっちゃいますねー。そして寝転びたいです(笑)
このコースすごく美人さんですね(^_-)
私好きです
ゴルフへたっぴな私ですが、緑が大好き!
もしかするとプレーよりもコースにいるだけで幸せかもです。初めてゴルフコースに出たとき緑色の綺麗さに感動しましたー(笑)
いろんなゴルフ場に行った気分になれるので本当にありがとうございますー(^^)/
up楽しみにしてます♪
2011年11月 6日 23:27 | Namie☆
Namie☆さん
コンディションは素晴らしかったです。
私もゴルフはプレーするより、散歩しにいっている感覚です
2011年11月 7日 05:42 | harry
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