セス・レイナーの遺作

[Waialae Country Club/ワイアラエカントリークラブ]
05.ハワイゴルフ
05.ハワイゴルフ

一年前にワイアラエカントリークラブをラウンドしたのですが、後半が土砂降りだったので再度、全ホール紹介します。

今回もソニーオープンの最終日のセッティングでのラウンドです。

ワイアラエカントリークラブは、ゴルフコース設計の黄金期と言われている1910年代後半~20年代に名設計家として名を残しているセス・レイナーの設計。

そのセス・レイナーの遺作のコースです。

セス・レイナーについては前回の記事をご覧ください。

ソニーオープン最終日のセッティングでラウンド

現在は改造をされて当時の1・2番ホールにはカハラホテルが建てられていますが、トム・ドークができるだけ当時の設計思想に基づいて全ホールをリストアを行うことが決定して少しずつ作業を進めていくのだとか。パー72のコースで、ティーはブルー(7020ヤード)、ホワイト(6456ヤード)、レッド(5649ヤード)とありブルーからティーオフ。

ソニーオープンの時はアウトとインが入れ替わりパー70になります。

通常営業時のホールの順に紹介します。

1番ホール(‘Kipaku’ – Drive Away) 343ヤード パー4

距離の短いストレートなパー4(ソニーオープン時は10番ホール)

 

2番ホール(‘Kailani’ – Sea and Sky) 192ヤード パー3

太平洋に向かってショットするパー3

 

3番ホール(‘Imua’ – Straight Ahead) 432ヤード パー4

ほぼストレートなパー4

 

4番ホール(‘Akau’ – Right) 499ヤード パー5

右ドッグレッグのパー5。(ソニーオープン時はパー4)

 

5番ホール(‘Hema’ – Left) 428ヤード パー4

左ドッグレッグのパー4

 

6番ホール(‘Pilikia’ – Trouble) 390ヤード パー4

緩やかに左ドッグレッグしているパー4

左はOBが続きます。

 

7番ホール(‘Welo’ – Float in the Wind) 439ヤード パー4

左ドッグレッグのパー4

グリーン奥には試合の中継でよく登場するワイアラエの頭文字のWをかたどった椰子の木が配置されています。(この写真は前回のラウンド時の写真です)

 

8番ホール(‘Alae’ – Mud Hen) 186ヤード パー3

クリーク越えのパー3

セス・レイナーはノースベリックの15番ホールのレダンをこのホールで再現したようです。

グリーンは左奥斜め45度に配置され、左手前のバンカーを越えてピンを狙うのはかなり勇気がいりますが、右手前の花道に刻むのは容易です。

 

9番ホール(‘Kilou Loa’ – A Long Hook) 549ヤード パー5

左ドッグレッグのパー5

※ソニーオープン時は以下の10番~18番が1番~9番になります。

10番ホール(‘Mamao’ – Distant) 521ヤード パー5

ストレートなパー5(ソニーオープン時はパー4になります)

オリジナルのセス・レイナーのデザインではセントアンドリュース・オールドコースの17番ホールの通称ロードホールを再現したらしいのですが、オリジナルのデザインは現在のティーグラインドより右だったのかもしれません。

グリーン奥はすぐにカート道でその先はクリークになっています。このあたりもロードホールを意識してるのでしょうか。

11番ホール(‘Oolea’ – Unyielding) 412ヤード パー4

左に池が続き、やや左ドッグレッグのパー4

 

12番ホール(‘I’i Brown’ – “Mr. Golf”) 417ヤード パー4

先ほどの11番の池を折り返すように配置されているストレートなパー4

コース左には池が配置されています。

 

13番ホール(‘Apiki’ – Tricky) 199ヤード パー3

縦長のグリーンでセス・レイナーがビアリッツというグリーンの攻略方法を導入したホール。

ビアリッツはフランスのビアリッツゴルフクラブの3番パー3がオリジナルで、縦長のグリーンの中央にスウェールと呼ばれる窪みを造り、グリーンの左右にバンカーを配置したものを言います。

C.B.マクドナルドやセス・レイナーが設計するコースにはこの攻略方法のパー3が導入されていたようです。

このワイアラエの13番もグリーンの奥行は55ヤードと縦長のグリーンで左右にはバンカーが続き、風がある日はバーディーチャンスに乗せるのはかなり難しいホールになります。

グリーンを右サイドから見た風景。わかりにくいですがグリーンが窪んでいます。本来はもっと高低差があったようですが、現在は改造されてその窪みも少なくなっているようです。

グリーン奥から振り返った風景。段差をわかりやすくするのに濃淡を濃くしてみました。

14番ホール(‘Auwai’ – Two Ditches) 458ヤード パー4

距離のあるストレートなパー4

2つのクリーク越えがあるホール。こちらは2つめのクリーク。

 

15番ホール(‘Lalau’ – Go Astray) 461ヤード パー4

距離のあるストレートなパー4。右はOB。

 

16番ホール(‘Upiki’ – Trapped) 167ヤード パー3

グリーンの周りにバンカーが配置されているパー3

ナショナルゴルフリンクスオブアメリカの6番パー3のショートと呼ばれるホールに似せて作られています。

 

17番ホール(‘Huluhulu’ – Hairy) 426ヤード パー4

左ドッグレッグのパー4

ティーショットはクリーク越え。

 

18番ホール(Aloha) 501ヤード パー5

両サイドOBのストレートなパー5

トム・ドークのリストアが完了したらラウンドしてみたいと思います。

     

I’m a golf-a-holic man. ゴルフバカです。

ゴルフのためなら世界中どこでも行きます。食事とお酒も大好きな食いしん坊ゴルファー。

2021年6月現在、日本国内約600コース、海外は約300コースをラウンドしているコースマニア。現在、世界中をゴルフ旅しています。ゴルフの腕前は平均スコア90前後のアベレージゴルファー。典型的なエンジョイゴルファーです。

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コメント

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