日本最古のゴルフ場

[神戸ゴルフ倶楽部 ]
03.日本のゴルフ場
03.日本のゴルフ場
日本最古のゴルフ場、兵庫県にある神戸ゴルフ倶楽部。
標高850mに位置して兵庫県で一番標高の高いコースでもあります。

1901年、イギリス出身のアーサー・ヘスケス・グルームが六甲山の別荘に造った4ホールのゴルフコースが神戸ゴルフ倶楽部の前身。
今の1,2,3,6番ホールがその4ホールになるようです。

別荘はグルーム氏が、神戸の外国人居留地の101番でお茶の貿易をしていたこともあり、同じ101番をつけて101番屋敷と呼ばれていたようです。

クラブハウス横のテラスの片隅に101番の石碑がありました。

その2年後の1903年(明治36年)には9ホールに拡張され、日本初の倶楽部として神戸ゴルフ倶楽部が誕生しました。

神戸ゴルフ倶楽部は、キャディさんが四人分のバッグを担ぐのでクラブは10本選んで、専用のバッグに入れかえます。

神戸ゴルフ倶楽部は、名門独特の緊張した雰囲気より、アットホームなほのぼのとした雰囲気を味わえる場所です。
ラウンドもハイキングするような感覚でラウンドできるので大好きなコースです。

各ホールにはホール名がつけられているのでそれと合わせてコース紹介をします。

この日は、白ティーから。

1番ホール(Dumpie) 170ヤード パー3
打ち下ろしのパー3
向こうには海が見えます。
グリーンまでの道のりは左に傾いていますのでフックボールは要注意。
もちろん、私のボールはフックで坂道を下っていきました。。

Dumpie(ダンピー)は、グルーム氏のお気に入りのスコッチのようで、このホールでホールインワンした人にDumpieを1ダース、プレゼントしていたようです。

ダンピーについては次の記事で紹介します。

2番ホール(Kobe) 173ヤード パー3
打ち下ろしのパー3
ホール名の由来は昔はここから神戸の町並みや港を見ることができたからのようです。
現在は木が生長してみることができませんでした。

右は3番ホールなのでセーフですが、左はOBです。

3番ホール(Bishop’s) 182ヤード パー4
打ち上げのパー4。182ヤードしかありませんが、強烈な打ち上げになっています。
しかもラフがクラブに絡みつくようなラフでラフに入れると一打で出せません。

ホール名の由来の意味はわかりませんでした。

4番ホール(Styx) 195ヤード パー3
ティーグラウンドからグリーンに向けて大きくへこんでいるパー3
ショートすると打ち上げになります。特にグリーン手前の50ヤードあたりからの斜面は強烈なラフになっているのでしっかり打ちこまないとボールが上がりません。

ホール名のStyxは三途の川という意味で、昔はこのホールに川が横切っていたようです。

5番ホール(Yokohama) 202ヤード パー3
距離のあるパー3
ここもショートするとラフ地獄です。

ホール名のYokohamaは、1906年、横浜の根岸競馬場内に日本で三番目につくられたゴルフコースのゴルフ倶楽部(日本レースクラブゴルフィング・アソシエーション)のことを指すようです。
当時は神戸と横浜のゴルフ倶楽部の対抗戦が交互に会場を変えて開催されていたようです。
神戸は当時はサンドグリーンで横浜は芝のグリーン。
そして神戸は山岳コースで横浜はフラットなコースという違いがあり、それぞれホームが有利だったようです。

ちなみに日本で二番目のゴルフ倶楽部は兵庫県、魚崎につくられた横屋ゴルフアソシエーションで、場所を変えて鳴尾ゴルフ倶楽部へと変わっていきます。

6番ホール(Rokkosan) 193ヤード パー3
打ち上げのパー3
グリーンまでは左右とも傾斜になっていて、左右どちらにもショートすると厳しい打ち上げになります。

ホール名のRokkosanはまさしく六甲山のことで、六甲山の山頂に向かってティーショットするから名づけられたような気がします。

7番ホール(Ponds Asinorum) 260ヤード パー4
左ドッグレッグのパー4。神戸ゴルフ倶楽部らしさが出ているブラインドホールです。
グリーンは正面に見える小山の左の麓にあります。
ティーショットの狙い目は小山の左に見える電柱のやや左あたり。
もしくは小山の頂上150ヤードを狙うかどちらかです。
小山の頂上からグリーンを見た風景
左に行きすぎるとOBです。
グリーン方向から先ほどの小山を見るとこんな感じです。左は8番ホールのフェアウェイです。

ホール名のPonds Asinorumですが、Asinorumを検索するとPons Asinorumが引っかかりました。
ラテン語でロバの橋という意味のようです。

もう少し詳しく調べてみると幾何学の「ユークリッド言論」に、二等辺三角形の両底角は相等しいという命題があり、証明の過程で形成される線分が橋のように見えて、この命題の証明ができなかった学生を、この橋を越えられなかった愚かなロバに例えられたようです。
この話を元に初心者には難しい問題のことを指すようになったとのこと。

ではなぜコース名が、Pons(ラテン語の橋)ではなくPonds(英語の池の複数形)になっているのかを調べてみると、クラブハウスのレストランのテーブルに敷かれている紙製のテーブルマットにヒントがありました。

受付と会計は町役場のような感じ。これまた味があり素敵です。

7番ホールは左上に位置するのですが、そのホールの左には池の絵があります。しかも2つ。
ラウンド中は池には気づきませんでしたが、どうやら左のOBゾーンには池があるようです。

つまりPons(ロバ)とPonds(池)をゴロ合わせしたのではないでしょうか。

初心者にはこの池を越えることが難しい
という意味ではないかと。

8番ホール(Excelsior) 216ヤード パー4
打ち上げのパー4

ホール名のExcelsiorは「更に高く」という意味。
打ち上げなので、まさにホール名通りですね。
ティーショットは狙うなら右側を狙うほうが安全です。

9番ホール(Kuban) 149ヤード パー3
写真では見えませんが、グリーン手前にはバンカーがあります。

ホール名のKubanは九番。そのまんまです。

通常ならここでハーフ終了ですが、神戸ゴルフ倶楽部はコースレイアウトの関係上、次の10番ホールが終了して一区切りです。

10番ホール(The Boundary) 167ヤード パー3
グリーンまでくぼ地になっているパー3

神戸ゴルフ倶楽部はホールのレイアウトの関係上、10番ホールが終了してからクラブハウスに戻ります。
ホール名のThe Boundaryは境界という意味。これはインコースのスタートという境界ではなく、このホールが終了したら小休止という区切りの意味のほうが強いかも。

我々はクラブハウスには戻らずにそのままスループレイすることに。

11番ホール(Doctor’s Nob) 190ヤード パー3
小山でブラインドになっているパー3
ティーショットの狙い目は小山のてっぺんに植えられているアンテナのような目印の木の右側です。

ホール名のDoctor’s Nobの意味は医者の頭。
由来は想像ですが、おそらく当時のグルーム氏の知人か倶楽部のメンバーにこのホールの小山にそっくりな禿頭(サザエさんの波平のような)の医者がいたのではないかと。

目印の木から望むグリーン

グリーンはサンドグリーンの名残でしょうか。丸いグリーンです。
左のフェアウェイは12番ホール。右は15番ホール。

12番ホール(Long Valley) 331ヤード
谷越えで打ち上げのパー4
左はOB。右は15番ホールでセーフです。
ホール名のLong Valleyは、見たとおりで長い谷。
グリーン方向からティーグラウンドを見た風景。
グリーンからは海を見渡すことができます。

13番ホール(Purgatory) 193ヤード
打ち下ろしのパー3
打ち下ろしですが、グリーンに向かって上っているのでショートすると難しいアプローチが残ります。

ホール名のPuratoryは煉獄という意味。
煉獄は天国と地獄の間にあり、天国に行く前に罪を悔い改める場所です。
次の14番ホールと対になっています。

14番ホール(Paradise) 167ヤード
打ち上げのパー3
先ほどの打ち下ろしと対になる打ち上げのパー3

こちらのホール名はParadise。
グリーンは、まさに楽園(天国)を指すのでしょう。

強烈な打ちあげなので楽園には簡単に行けません。

15番ホール(Groom’s Putt) 396ヤード パー4
ブラインドになっている左ドッグレッグのパー4
神戸ゴルフ倶楽部で最長のホールです。
左すぎるとOBになるのでフェアウェイのセンターを狙います。
二打目地点からのグリーンの風景

ホール名のGroom’s Puttは、調べてみると一番長いこのホールでグルーム氏が「パターだけで勝負しよう」と挑んだホールだからとか。
パターだけでラウンドしたら、何打かかるんだろう。一度はやってみたいかも。

16番ホール(Quarry) 309ヤード パー4
右ドッグレッグのパー4。このホールも重機を使わずつくった神戸ゴルフ倶楽部らしいホールです。
右に見える山をぐるりと回るようにフェアウェイが伸びています。
ティーショットの狙い目は右の山の斜面の真ん中あたりにポツンと生えている木。
フェアウェイは山の斜面にそって左側に大きく傾斜しているのでナイスショットでもラフに転がる可能性が高いです。
そのため目標の木の右側を狙ってもいいぐらいです。
山をぐるりと回って見えるグリーン

ホール名のQuarryは採石場という意味。おそらくこのホールのどこかに採石場があったのだと思います。
六甲山は御影石で有名なのでおそらく御影石の採石場だったはず。

17番ホール(Shorty) 125ヤード パー3
一番距離が短いパー3

ホール名のShortyは、その名の通り一番短いホールだからでしょうか。

18番ホール(Doech & Doruis) 245ヤード パー4
打ち下ろしの左ドッグレッグのパー4。
左はすぐにOBなので狙うなら右側。
フェアウェイが狭いので右の土手を狙うぐらいでちょうど良いかも。
クラブハウスからみた18番ホール。
ティーグラウンドは右の山の中腹にあります。
左側のフェアウェイは16番ホールのフェアウェイ。
グラブハウスからみた18番のグリーンと海。

ホールの名のDoech&Doruisはゲール語で「一杯やって帰ろう」の意味のようです。

神戸ゴルフ倶楽部は、パー3が11ホール、パー4が7ホールでパー61のコースでしたが、パー3が長いホールが多く、ラフも厳しいタフなコースでした。

コースはタフでしたが、倶楽部全体がのんびりした雰囲気に包まれ、ほのぼのゴルフを堪能できました。
ここだけ時間の流れがゆったりと流れているような感じでした。

また天気のよい日にハイキング気分でラウンドしたいコースです

     

I’m a golf-a-holic man. ゴルフバカです。

ゴルフのためなら世界中どこでも行きます。食事とお酒も大好きな食いしん坊ゴルファー。

2021年6月現在、日本国内約600コース、海外は約300コースをラウンドしているコースマニア。現在、世界中をゴルフ旅しています。ゴルフの腕前は平均スコア90前後のアベレージゴルファー。典型的なエンジョイゴルファーです。

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コメント

  1. harry より:
    GDOコメント
    shuuさん

    歴史を感じることができる、とてもよいゴルフコースでした

    パー61なのですが、結構タフで楽しめました。
    スコアは散々でしたけど

     

    Posted by:hally at 2009年05月10日(日) 16:11


    名門ゴルフ場でのラウンド、頑張ってきてください!
    なんか背筋がピンと伸びそうな佇まい
    ボクはホームコースのラウンド終えてきました
     

    Posted by:shuu at 2009年05月10日(日) 11:52