ジョグジャカルタに宿泊した翌日は、世界遺産のボロブドゥール寺院に日の出を見に行きました。
ホテルの出発は早朝の3時。1時間半ほど車に乗って4時半に到着。
受付で入場料などを支払います。
懐中電灯をガイドさんから受け取って出発です。
暗闇の中、遠くにうっすらとボロブドゥール寺院が見えてきました。
門を通り過ぎて前進を続けます。
暗闇の中のボロブドゥール寺院、かなり迫力がありました。
ボロブドゥールは下部の4層の回廊と上部の3層の円壇に分かれています。
まっすぐに頂上に登っても日の出までかなりの時間待たないといけないので、回廊の外周を少しずつ回りながら頂上を目指します。
ボロブドゥール寺院は、8~9世紀あたりに50年の歳月をかけてシャイレンドラ王朝によって建造された世界最大級の仏教遺跡。
建造後、1000年以上も密林の中で火山灰に埋もれていて誰も存在を知らなかった神秘の寺院。
19世紀の初め、イギリスのラッフルズ提督が発見しました。
外周にはレリーフが刻まれています。レリーフは日が明けてからもう一度外周を歩いて見学したので次の記事で紹介します。
頂上の円壇の大ストゥーパが見えてきました。(ストゥーパは仏塔の意味)
暗闇の中の大ストゥーパ。
こちらが小ストゥーパで3層に分かれた円壇に72基配置されています。
小ストゥーパの中には仏像が入っています。
少しずつ明るくなってきました。
現在、5時10分ぐらい。あと50分ほどで日の出です。
頂上付近で日の出を待ちながら、景色の移り変わりを楽しみたいと思います。
小ストゥーパの中には仏像が入っていますが、大ストゥーパの中には何も入っていません。
そして小ストゥーパには数多くの小窓がありますが、大ストゥーパには窓がありません。
これは迷いがない「無」を表しているのだとか。悟りの境地ですね。
かなり明るくなってきました。
日の出までもう少し。
朝靄の景色も美しいです。
小ストゥーパには2種類あります。
一番下の第一円壇とその上の第二円壇の小ストゥーパの窓はひし形。
これは不安定な俗界の人の心を表しています。
第三円壇の小ストゥーパは正方形に。これは安定した賢者の心を表しています。
そして一番頂上の大ストゥーパは先ほども説明したよう迷いのない無の心。
昔、仏教徒はこのボロブドゥールを参拝するのに外壁を何周もして、最後に頂上で悟りを得るという体験をしていたのでしょう。
日の出の時間ですが雲が分厚くて太陽が見えません。しかし上空は晴れているので少し待てば雲の上から日の出が見れそうです。
太陽が顔を出してくれました。
朝もやに浮かぶ太陽。素晴らしい日の出でした。
日の出の時の周辺様子を動画に撮影してみました。
言葉が出ない美しさでした。
小ストゥーパの中の仏像にお祈りする老人。
大ストゥーパも、はっきりと見えるように。
小ストゥーパのいくつかは過去の大地震で半壊していて中に鎮座している仏像が顔を出しているものもあります。
小窓の中を見ると仏像が鎮座しているのが見えますね。
ボロブドゥールのサンライズは最高の思い出になりました。
これから4層に分かれた回廊を1層ずつ降りて壁のレリーフを見学したいと思います。
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