「~正宗」と名乗っている日本酒は約200ほどの銘柄があるようです。その元祖が「櫻正宗」らしいのですが、他にも有名どころでは「菊正宗」「キンシ正宗」、変わった銘柄では「アルプス正宗」「スキー正宗」などあります。
なぜ政宗が多いのか、調べるために 明石からの帰り道に兵庫県の東灘区にある「櫻正宗」に立ち寄ってみました。
酒蔵はかなり近代的な建物でした。
酒蔵の対面には販売所兼記念館がありました。
こちらが元祖の正宗の櫻正宗のロゴ
ラベルにも正宗の元祖と印刷されています。
資料館には貴重な物がたくさん展示されていました。
櫻正宗の歴史が壁に貼られていました。1717年に屋号「荒牧屋」酒の銘柄「薪水」で創業。しかし、お酒を造っていたのはもっと前からのようです。創業ならぬ、創醸1625年と書いてあります。
そして1840年に六代目の山邑太左衛門がお酒に適した「宮水」を発見し、そのお酒の銘柄を「正宗」として売り出したようです。その後、1884年に商標条例が制定されて「櫻正宗」を商標登録したようです。
次にここに「正宗」と名付けた経緯が説明されていました。帰りに販売所で櫻正宗の原酒を買ったのですがそちらにも印刷されていました。
簡単にまとめると六代目の太左衛門は親交のあった住職を訪ねたときに経典「臨済正宗」をみて「正宗」が「清酒」に似ているから「正宗(セイシュウ)」と名付けたようです。それがいつしか人々はマサムネと読むようになり「正宗(マサムネ)」で流通されていました。明治17年に商標条例施行の際、「正宗」で申請をしたのですが、当時「正宗」の品質が素晴らしくそれにあやかって同じ「正宗」の名前で多くの他業者がお酒を販売していたことから、政府は、「正宗は普通名詞であるので商標登録できない」と回答したのです。そのため国花の桜を付け加えて「櫻正宗」と名付けたというのが経緯のようです。
帰宅して明石の鯛とタコをつまみに櫻政宗をいただきました。
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