2月11日にベトナムのホーチミンに事務所を設立するためにやってきました。
最初は1カ月ぐらい滞在して、その後、日本とベトナムを行き来して事業を進めるつもりでしたが、新型コロナが世界中に広がっていき、一度日本に帰国したらベトナムへの再入国が難しくなりそうなので、そのまま滞在を続けることに。
結局、三か月のビザを二度延長して最終的に7月11日に帰国することになりました。(ベトナム政府はコロナ過の状況なのでビザの期限が切れていても、その都度、滞在の延長を認める方針を打ち出しており、この記事をまとめている9月6日現在、9月末までの滞在を認めています。おそらくもう少し延長するのではないかと思います。)
ベトナムに5カ月住む間に、ベトナムに愛着が湧き、物価も安く住みやすいのでこのままベトナムに住み続けたいと思うように。
しかし、ここまで長期滞在を想定して日本を発っていなかったので、日本に戻り、色々な雑務などを処理する必要が出てきました。そんなこともあり後ろ髪引かれながら帰国です。
いつ戻ってこれるかわからないので住んでいた部屋も解約して帰国です。この写真の格子窓の上にあるベランダの部屋が私の部屋でした。
空港に到着して、出発便の案内パネルを見ると、人を乗せて飛ぶのは7時発の私が乗る成田行きのANAと8時20分発のシンガポール行きの2便のみで、あとはカーゴか欠航です。
チェックイン時に厚生労働省からの案内が貰えました。到着後、PCR検査を行うが結果は翌日以降になる見込みであるという案内でした。実際は三日後にメールで「陰性」だと届きました。
想像していましたが空港内は閑散としていました。
ラウンジも人がほとんどいません。朝ごはんにラウンジでフォーボーをいただきました。
機内でも申告の書類を複数枚、渡されて書類に記入。
帰国して着陸しても、乗り継ぎの乗客を優先するので数十分は機内で待機していました。その後、降機して検疫エリアでPCR検査。鼻の穴をこれでもかと涙がでるぐらいグリグリされました。そして無事に入国。
入国後の14日間の過ごし方は、とても貴重な体験ができたので、またいつか記事にしたいと思います。
この記事を書いているのは2020年9月6日です。本日現在、私の新型コロナに関する考えを再び、記事にしておきたいと思います。
日本では新型コロナが感染拡大し、緊急事態宣言が発出されたのが4月上旬。全国的に解除されたのが5月末。
私は緊急事態宣言が発出される直前に、新型コロナを上手く抑え込めたベトナム国内から日本国内の状況を見ていて危機感を感じたので、珍しくブログでもっと危機感を持ってくださいと記事にしました。
そして2週間後にも、皆さんの行動自粛のおかげで最悪の状態から回避できそうだという記事をまとめました。
その後、緊急事態宣言が解除された後、再び7月頃から感染者が増えてきて第二波が訪れました。当初から、「新型コロナに対して怯えすぎで大げさすぎる」とおっしゃっている方がいて、日に日に、その声がどんどん大きくなってきています。
しかし、私は緊急事態宣言は出すべきだったと今でも思っています。むしろもっと早く出すべきだったし、もしくはもう少し長く出すべきだったと思っています。そうすればベトナムと同じように一度は完全に封じ込めることができたと思っています。(ベトナムも7月末から入国者などから再び感染が広がっています。)
「人の行動を制限する必要なんてなかった。死亡率をみたらマスコミに踊らされていただけだ。そのために経済はボロボロだ。」という声が大きくなってきています。
結果だけ見たらそうですが、あの時点では誰も未知のウイルスの被害は予測できなかったので被害を最小に抑えるためにできるだけ外出しないというのは当然だったと思います。
ただ、これからに関しては、今の現状を踏まえてどのように行動していくのかが大事だと思っています。経済を立て直すために。
※ちなみに早期対応ができたベトナムは2020年4~6月期のGDPは前年比プラス0.36%で、日本は戦後最悪のマイナス27.8%となっています。
「日本人はなぜか新型コロナに対する耐性が強いので怯える必要がない。実際に死亡者も少ない。」という意見に関して私の意見は以下になります。
死亡者が少ないのは事実ですが、本当に耐性が強いのかどうかは、まだ研究結果が出ていないので憶測だけで判断するのは危険です。
ベトナムでは早期の徹底した対応で4月末には一度は完全に新型コロナを封じ込めることができました。
その後、99日間、国内の感染者はゼロを続けていましたが、7月末に新規感染者が発生して、先月は再び国内に感染者が増えることになりました。この原因は、ビジネスビザで人数を限定して入国した人や中国からの密入国者などが原因だと言われています。
そして、重要なことは、ベトナムは一度封じ込めた時は死亡者がゼロだったのが、この7月末の再流行で一気に死亡者が35人にもなったのです。35人って少ないと思われますが、これはベトナム政府が徹底した隔離を行うことができるために感染者数を抑え込むことができているからです。7月以降にベトナム国内で新たに感染した数は781人です。(7月以前は感染者数は268人でした。そのうちほとんどが海外からの帰国者)
ベトナムで7月以降、新たに感染した781人のうちの35人が死亡(死亡率は約4.5%)しているという事実があります。
日本で今広がっている新型コロナは弱毒性で、ベトナムで今広がっている新型コロナは強毒性の可能性もあるということを考えながら今後のことを考えていくべきだと思います。
そして8月最終週にとうとう、私の周りから日本国内で新型コロナに感染した人が出てしまいました。一時は重篤化も心配されましたが、新薬のレムデシビルの投薬で持ち直したようです。しかし、その二日後に脳梗塞になり、後遺症が残る可能性が出てきています。
私は恐怖を煽るつもりはありません。日本の結果だけで判断せずに世界中の状況を見ながら的確に判断し、行動していってもらえればと思っています。
私は今、感染に注意しながら、経済を回す行動をするように心がけています。
皆さんも引き続き、油断せずに行動されてください。
必ず、あの時は大変だったねと振り返れる日が来ると思います。
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