1985年にTOP100入りして現在はランク外のコース達

01.ゴルフの話題
01.ゴルフの話題

ゴルフマガジンの1985年のランキングはTOP50からTOP100に拡大されました。ランキングは前回のこちらの記事をご覧ください。

その中で現在のランキング(2013年以降)から姿を消して、まだランキングの記事で紹介できていない22コースを簡単に紹介します。

(ホームページのスクリーンショットをクリックするとそのゴルフコースのホームページに飛びます)

48 The Homestead Cascades Course
ホームステッド・カスケードコース
アメリカ
バージニア州
William Flynn, 1923

バージニア州西部、アパラチア山中にある温泉付き高級リゾート。シネコックヒルズを改造したことでも有名なウィリアム・フリンが設計。
歴代大統領など多くの要人が訪れ、歴史登録材に指定されている。オールドコース(1892年開場)とランクインしているカスケードコースがある。カスケードコースは1961年にR.T.ジョーンズSRがリノベーションした。オールド1番ホールのティーイングエリアは現存する最古のアメリカのティーイングエリアである。2005年までTOP100入り。

49 Phoenix Country Club
フェニックスカントリークラブ
日本
宮崎県
大橋剛吉, 1971年

ラウンドしていて気持ちよいコースだが、40年ほど前のランキングでは世界49位だったというのは意外。この理由は、1974年からフェニックスCCでダンロップフェニックスが開催され世界のトッププロが招待選手として参加していて、その関係者もパネリストに入っていたなどして、知名度が上がり、メンテナンスやサービスの良さから評価が高くなったのではないかと推測。1987年は58位、1989年は84位とランクダウンし、バブル崩壊後の1991年以降はTOP100圏外のまま。

60 Cherry Hills Country Club
チェリーヒルズカントリークラブ
アメリカ
コロラド州
William Flynn,1923

トップ10の常連のシネコックヒルズを改造したことでも有名なウィリアム・フリンが設計。1938年に全米オープンの会場に。これはアメリカ西部で全米オープンが初めて開催された時であった。その後、1960年、1978年と合計3回開催された。1941年には全米プロの会場にも。2013年の全米TOP100の75位。2003年までは世界TOP100にランクインしていた。最上位は1991年の54位。「世界のベスト500ホール」で14番480ヤードのパー4、16番の433ヤードのパー4、17番の548ヤードのパー5はThe Five Hundred(United States)として紹介している。

61 Huntingdale Golf Club
ハンティングデールゴルフクラブ
オーストラリア
ビクトリア州
C.H.Alison, 1942

メルボルンのサンドベルト地帯の真ん中にあり、1941年に開場。設計は、日本の廣野GCや川奈の富士コースを設計したC・H・アリソンが担当。オーストラリアでアリソンが設計した唯一のコース。1979年から開催されているオーストラリアンマスターズの会場として2009年に会場がローテーションで変更されるまで毎年、使用されていた。その後、2015年に7年ぶりに開場に。1985~1989年までゴルフマガジン世界TOP100にランクインしていた。(最高位は1985年の61位)

66 Doral Blue Monster
ドラルブルーモンスター
アメリカ
フロリダ州
Dick Wilson, 1962

コグヒル#4やベイヒルを設計したディック・ウィルソン設計でドラルカントリークラブとして1962年に開場。開場時の1962年から2006年まではドラルオープンがスポンサーがいろいろと変わりながら開催されていた。そして、2007~2016年はWGCキャデラック選手権(2007~2010年はWCG-CA選手権)の会場にもなっていた。2012年にトランプが購入して名称がTrump National Doral Miamiに。1987年に92位になり、その後TOP100圏外に。「世界のベスト500ホール」で18番443ヤードのパー4はThe One Hundredとして紹介している。

67 Pine Tree Golf Club
パインツリーゴルフクラブ
アメリカ
フロリダ州
Dick Wilson, 1962

1960年創設。66位のドラルブルーモンスターを設計したディック・ウィルソンが弟子のジョセフ・L・リーと共同で設計して1962年に開場。ベン・ホーガンやジャック・ニクラスが絶賛するコースでディック・ウィルソンの最高傑作と言われている。1987年はランク外に、1989年に100位で再ランクインし、その後はランク外に。

69 Royal Montreal Golf Club Blue Course
ロイヤルモントリオールゴルフクラブ・ブルーコース
カナダ
モントリオール
Dick Wilson, 1959

表向きのアメリカ最古のゴルフクラブがセントアンドリュースGCが1888年なので、1873年創立のモントリオールGCが北米大陸最古のゴルフクラブと言われてるが、実際はアメリカに1794年創立のサバンナGCがあるのでカナダ最古になると思われる。1884年にビクトリア女王からロイヤルの称号を与えられた。1959年にケベックのビザール島に45ホールのコースを造り移転。ランク入りしているのはブルーコース。カナディアンオープンの第一回会場。1995年までTOP100入りしていた。

74 Bay Hill Club & Lodge
ベイヒルクラブ&ロッジ
アメリカ
フロリダ州
Dick Wilson, 1961

1961年にディック・ウィルソン設計・ボブ・シモンズ造成でChampion/Challengerコースの18ホールで開場。ウィルソンの死後、シモンズが9ホールのChargerコースを増設。アーノルド・パーマーが生涯愛したコースとしても有名。1974年にパーマーは、ベイヒルを購入し、1979年以降、PGAツアーのアーノルドパーマーインビテーショナルが開催されている。PGAツアーはChampion/Challengerコースで開催。ベイヒルがTOP100入りしたのはこの時だけ。「世界のベスト500ホール」で18番441ヤードのパー4がThe One Hundred、17番223ヤードのパー3がThe Five Hundred(United States)として紹介している。

75 Commonwealth Golf Club
コモンウェルスゴルフクラブ
オーストラリア
ビクトリア州
Sam Bennett, 1921

ロイヤルメルボルンやキングストンヒースと同じサンドベルト地帯に造られたコモンウェルスGCのルーツを辿ると1914年創設のMurrumbeenaGCから1915年創設のWaverleyGCと発展し、1920年にコモンウェルスGCがサム・ベネットの設計で開場された。その後、海外旅行中にハリー・コルトからコース設計を学んだクラブキャプテンのチャールズ・レーンが改造を行った。1967年のオーストラリアンオープンの会場。1995年までTOP100入りしていた。

77 Canterbury Golf Club
カンタベリーゴルフクラブ
アメリカ
オハイオ州
Herbert Strong, 1922

カンタベリーGCはアメリカ東海岸で活躍したハーバート・ストロング設計で1922年に開場。
1940年、1946年の全米オープン、1972年全米プロゴルフ選手権の会場にもなったコース。1999年までTOP100入りしていた。「世界のベスト500ホール」で16番605ヤードのパー5、18番の438ヤードのパー4はThe Five Hundred(United States)として紹介している。

78 Long Cove Club
ロングコーブクラブ
アメリカ
サウスカロライナ州
Pete Dye, 1981

ヒルトンヘッドアイランドにピート・ダイ設計で1981年にバックナインの9ホールで開場。フロントナインは翌年の春にオープン。1997年までTOP100入りしていた。近くにはピート・ダイとジャック・ニクラスが設計したハーバータウンGLがある。「世界のベスト500ホール」で1番400ヤードのパー4はThe Five Hundred(United States)として紹介している。

79 The Vintage Club Mountain Course
ビンテージクラブ・マウンテンコース
アメリカ
カリフォルニア州
George Fazio,Tom Fazio, 1981

ジョージ・ファジオとトム・ファジオ設計で1981年に開場。二人の最後の共作。マウンテンコースとデザートコースの36ホールある。ランク入りはマウンテンコース。2015年にはトム・ファジオが息子のローガンと一緒に改造している。TOP100入りしたのはこの時だけ。「世界のベスト500ホール」で16番406ヤードのパー4はThe Five Hundred(United States)として紹介している。

80 The Australian Golf Club
ジ・オーストラリアンゴルフクラブ
オーストラリア
ニューサウスウェールズ州
Clark, Hutchison & Martin, 1903

1882年設立のオーストラリア最古のゴルフクラブ。そして英連邦王国の中でも最古とクラブのホームページには記載されているが、かつてイギリスの植民地だったインドのロイヤルカルカッタGCが1829年開場。現在も英連邦王国であるカナダのロイヤルモントリオールGCが1873年開場であるので間違いである。コースは1895年と1899年に二度移転して現在のコースで初めての全豪オープンが開催され、以後20回も開催されている。1985年~1991年の間、TOP100入り。

82 Victoria Golf Club
ビクトリアゴルフクラブ
オーストラリア
ビクトリア州
Oscar Damman, William Meader, Alister MacKenzie, 1927

1903年に創立。当時は現在のコースとは違う場所にあった。1926年にロイヤルメルボルンの隣の敷地に移し、アリスター・マッケンジーのアドバイスの元、ビル・ミーダー、オスカー・ダンマンの設計で現在のコースが開場。「世界のベスト500ホール」で9番585ヤードのパー5はThe Five Hundred(Australia and New Zealand)として紹介している。1985年~1997年の間、TOP100入り。最高位は1987年の73位。

84 Innisbrook Resort Copperhead Course
イニスブルックリゾート・コッパーヘッドコース
アメリカ
フロリダ州
Larry Packard, 1972

コッパーヘッド、ノース、サウス、アイランドの4コースあるフロリダのゴルフリゾート。コッパーヘッドでは2000年からPGAツアーのValspar Championship(旧タンパベイクラシック)が開催されている。2019年にはゴルフマガジンのGOLF’s Top 100 Resorts in North AmericaのTop 25 Resorts for Buddies(仲間と一緒にいくゴルフリゾートトップ25)に、2016年にはゴルフマガジンUSパブリックTOP100コースの72位にも選ばれている。世界TOP100にランクインしたのはこの時だけ。

85 Saucon Valley Countr Club Grace Course
ソーコンバレーカントリークラブ グレースコース
アメリカ
ペンシルバニア州
William Gordon, 1957

1920年設立。第二次世界大戦後、会員増のため18ホールを増設することに。設計はウィリアム・ゴードンが担当。追加されたコースはクラブを創設したユージン・ギフォード・グレイスに因んでグレースコースと名付けられた。ランクインしているのはこのグレースコース。その後、ウェイヒルコースも増設され、3コースあるクラブに。1987年は83位、1989年はTOP100圏外、そして1991年には94位に再ランクインするがこれ以降はTOP100圏外のまま。「世界のベスト500ホール」で2番434ヤードのパー4と6番582ヤードのパー5はThe Five Hundred(United States)として紹介している。

87 Notts Golf Club Hollinwell
ノッツゴルフクラブ・ホリンウェル
イギリス
イングランド
Tom Williamson, Willie Park Jr, 1901

ノッツゴルフクラブは1987年に創設され、ホリンウェルに1901年に移動した。この時、ウィリー・パークJr.が設計を担当し、素晴らしいヒースランドコースを造った。TOP100にはこの時のみランクイン。イギリスのTop100GolfCoursesではイングランド18位にランクインしている。

88 Stanford Golf Course
スタンフォードゴルフコース
アメリカ
カリフォルニア
G.C.Thomas, William.P.Bell,1930

スタンフォード大学が所有しているコースで、設計はジョージ・C・トーマスとウィリアム・ベルが担当。スタンフォード大学といえばトム・ワトソンやタイガー・ウッズ(中退)を輩出した大学でも有名。TOP100にはこの年のみランクイン。

90 Gary Player Country Club – Sun City
ゲーリー・プレーヤーカントリークラブ・サンシティ
南アフリカ
サンシティ
Gary Player, 1979

ゲーリー・プレーヤーCCは、その名の通り、南アフリカの偉人ゲーリープレーヤーがサンシティに設計。8000ヤード近くあるコースとしても有名。プレーヤーは400コース以上世界で設計してきたが、正式にプレーヤーの名前を冠した唯一のコース。「世界のベスト500ホール」で9番545ヤードのパー5と18番442ヤードのパー4はThe Five Hundred(Africa and South Africa)として紹介している。1987年に97位にランクダウンしたのを最後の圏外に。

95 Real Club de Golf Las Brisas
レアルクラブ・デ・ゴルフ・ラスブリサス
スペイン
マルベリャ
R.T.Jones SR, 1968

1968年にR.T.ジョーンズSRが設計して開場。作業のほとんどはジョーンズのヨーロッパの設計事務所のキャンベル.B.ロビンソンが担当したと言われている。2015年には カイル・フィリップスによるリノベーションも行われた。
1989年には、第2回のワールドカップが開催。「世界のベスト500ホール」で8番507ヤードのパー5はThe One Hundred、11番210ヤードのパー3はThe Five Hundred(Continental Europe)として紹介している。TOP100にはこの時だけランクイン。

96 Jupiter Hills Club Hills Course
ジュピターヒルズクラブ・ヒルズコース
アメリカ
フロリダ州
George Fazio 1969

コメディアンのボブ・ホープとフォード社のウィリアム・フォードとジョージ・ファジオの3名によって創られたクラブ。1969年にジョージ・ファジオ設計でヒルズコースが開場。1978年にはビレッジコースもファジオ設計で増設。2014年には甥のトム・ファジオがリノベーションを行った。「世界のベスト500ホール」で9番192ヤードのパー3はThe Five Hundred(United States)として紹介している。1987年にはTOP100圏外に1991年に再び98位に1993年に91位にランクアップするもその後、TOP100圏外に。

99 The Country Club of North Carolina Dogwood Course
ザ・カントリークラブオブノースカロライナ・ドッグウッドコース
アメリカ
ノースカロライナ州
Ellis Maples, Willard Byrd, 1963

パインハーストにあるプライベートクラブのカントリークラブ・オブ・ノースカロライナは、1963年にエリス・メイプルズとウィラード・バード設計でドッグウッドコースが開場。1970年にカーディナルコースがウィラード・バード設計で9ホールで増設され、1981年にR.T.ジョーンズSRが18ホール化を担当した。TOP100入りはこの時のみ。

     

I’m a golf-a-holic man. ゴルフバカです。

ゴルフのためなら世界中どこでも行きます。食事とお酒も大好きな食いしん坊ゴルファー。

2021年6月現在、日本国内約600コース、海外は約300コースをラウンドしているコースマニア。現在、世界中をゴルフ旅しています。ゴルフの腕前は平均スコア90前後のアベレージゴルファー。典型的なエンジョイゴルファーです。

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