時間のない滞在の中で杭州でしたかったことは次の3つ。
1つめは名物料理の「乞食鶏」を食べること。
2つめは龍井村で採れる緑茶の「龍井茶(ロンジンチャ)」を飲むこと。
3つめは杭州の近くの紹興に立ち寄り本場の「紹興酒」を飲むこと。
3つめの紹興を訪れる時間は今回作れそうにないので今回は1つめと2つめを実現することに。
2つめは帰国日の朝にもう一度、杭州に戻ってくるのでその時までお預け。
まずは1つめの目的の乞食鶏を食べに行ってきました。
その乞食鶏という一風変わった名前の由来は、諸説ありますが、大筋では昔、お金のなかったある乞食が盗んできた鶏を食べるために蓮の葉で包み、土に埋めてその上でたき火をして調理したら、香りよく柔らかくて美味しく食べれたという話が大筋のようです。
乞食鶏は叫化鶏とも富貴鶏とも呼ばれています。
叫化は杭州近辺で物乞い、乞食を意味する言葉のようで一方、富貴はその名の通り、真逆のことばですが、乞食鶏や叫化鶏では聞こえが悪いのでこの調理方法を見つけた乞食が後にこのレシピを売りつけてお金持ちになったという言い伝えがあるので富貴鶏ともお店によっては呼ぶようです。
そんな乞食鶏を食べるために杭州の友人にお願いして、杭州の伝統的な中華料理を食べれるお店に連れて行ってもらいました。
楼外楼というお店です。
創業1848年の老舗で西湖の中にある小島のような場所にあります。
地元の人、観光客で賑わっていました。
まずはこのお店にしか置いていない紹興酒を注文。美味い。。幸せ。。
右にあるのは揚げた湯葉。サクサクして美味しいです。
続いて小籠包。これはいまいちでした。
そして私が乞食鶏以外に食べたかった一品の「龍井蝦仁」
海老のむき身を龍井茶で炒めたものです。海老好きにはたまりません。4月5月は新茶の季節なので龍井茶の香りも最高です。
そしていよいよやってきました。乞食鶏。
客に焼いて固まった泥を木槌で割ってもらったりするお店もありますが、ここは店員さんがやってくれます。
見た目は美味そうに見えませんが蓮の香りがしてすでに涎が。。
最初は丁寧に取り分けして食べましたが最後はムシャムシャ食べちゃいました。
ホクホクで柔らかくて蓮の香りがアクセントになっていて美味しいです。
紹興酒もあっという間に空になりました(笑)
最後にデザートみたいな一品を。
マンゴーをくりぬいて中に燕の巣を入れて煮込んでアツアツの状態で出てきます。
甘くなくマンゴーの風味が燕の巣に溶け込んで、口直しにぴったりでした。
ご機嫌な状態で店から出ると、西湖にライトアップされた屋形船が浮かんでいました。屋形船でも食事ができるとのこと。
杭州にもっとゆっくり滞在したかったのですが、明日は朝から四川省の成都に移動。
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