お盆休み中に埼玉県秩父郡の長瀞に行ってきました。
関東の方はああ、長瀞ね。ってわかると思いますが関西人の私にとっては、たまにテレビでみたことあるなという程度で読み方も知りませんでした。
長瀞(ながとろ)と読むようです。
長瀞の瀞は「河川の流れの中で、水が深くて流れの緩やかな所」という意味。
つまり長くトロトロながれている川から長瀞という地名になったらしい。
その長瀞に行く目的は天然氷で作られたかき氷の名店を訪問するため。
お店の名は阿左美冷蔵。
ここの天然氷は宝登山の源流水を麓の貯水池に貯めて、冬の間、ゆっくりと時間をかけて凍らせたものなのです。
時間をかけることで、水本来の味が際立ち、かき氷にすれば、雪のようになめらかなかき氷になるらしい。
そして、ここの売りは氷の美味さだけではなく、シロップが素晴らしいのだとか。
この先、地球温暖化で天然氷が作れなくなったとしてもシロップだけでも営業を続けていけるように、いろんなシロップを日々研究開発していて、どの味も自慢の一品に仕上がっているという話を聞いたら食べにいかずにはいれません。
毎年10月には天然氷が売り切れて、普通の氷での営業に切り替えるようですがそれでも人気があるとのこと。
お盆休みの時期に行くのはある程度並ぶ覚悟が必要なのだと思いますが、この機会を逃してしまうといつ行けるかどうかわかりません。
温暖化のため、10年後に天然氷が食べれるかどうかもわからず 10年後にあの時、食べておけばよかったと後悔しないためにも、思い立ったが吉日ということで一人で長瀞に。
で、どうやっていくか調べると、渋谷から池袋までJRで。その後、西武で西武秩父まで移動。
そこから秩父鉄道に乗り換えて上長瀞に。行きます。
西武秩父からは歩いて徒歩五分の御花畑というなんともロマンティックな駅から乗車。
切符も昔懐かしい、硬い紙の切符で切符切りでパチンと切ってもらいます。
なんかこれだけでもワクワク。
そしてあまり下調べしてないまま、目的地に向かっていたので電車の中でiPhoneを使って行く先の情報を調査。
目的のお店は長瀞の手前の上長瀞で降りて徒歩5分ぐらいのようです。
昔なら事前にガイドブックとかで調べるか持ち歩くかしないと行けなかったけど便利な世の中になったなぁとか思っていて、そんなことをフェイスブックに書き込みしていると。。。
あ!!気が付けば、上長瀞の駅についていました。気付いた瞬間、扉が閉まりました。
あーあ。。不便なこともありますね(笑)
なす術もなく、次の長瀞駅に到着。
この路線は一時間に数本しかないので折り返しもしばらく来ないだろうということで、長瀞駅で下車してタクシーで上長瀞駅まで戻ることに。
駅前には観光客はたくさんいますが、タクシーは0台。。
調べると上長瀞駅まで約1km。歩ける距離ですね。
パー5のホールを2ホール歩くと思えばなんてことありません。
そんなこんなで歩いて戻りました。炎天下の中だったので汗がダラダラでます。
その分、かき氷も美味しく食べれるなとかこのときはプラス思考だったのですが。後ほど大変なことに。。
何とか上長瀞に到着。そして目的のお店の阿左美冷蔵に到着。
時間はお昼すぎ。お店に到着してみたら、ものすごい行列!!
ある程度は覚悟していましたが、店の前の庭には何列にも折り返した列が。。。
テイクアウトの列とお店で食べる列がありますがどちらも行列。
テイクアウトの列は自分で好きなだけシロップをかけれるようですが味気がないのでせっかくなので店内で食べる列に並ぶことに。
1時間ぐらいは待たないといけないかなと覚悟して列に並ぶも全然、前に進みません。
列車の中で購入したペットボトルのお茶も一口だけしか残っていないので、ギリギリまで飲むことができず炎天下の中、フラフラです。
しかも帽子かぶってないし。。
他の並んでいる人たちは、水筒持参していたりしていて水を補給。家族やカップルで来ているので会話しながら待っていますが、私は男一人(笑)
かなり異様な光景。
そんなこんなで少しずつ前進していき、脱水症状と戦いながら水を我慢。炎天下のゴルフになれているので何とか倒れずにすみましたが、熱中症で倒れる子どもも出てくる始末。
待つこと一時間。メニューが配られてしばらくするとオーダーを聞きにきてくれました。
私がオーダーするのは「蔵元秘伝みつ」
このオーダー票を手に握りながら、再び待つのです。ちょうど半分ぐらい進んだでしょうか。
ということは後1時間!!!
並ぶのが大嫌いな私ですが、今回の目的はこのかき氷を食べること。
ミッションコンプリートのためにもう1時間、頑張ることに。ここで残っていたペットボトルのお茶を飲み、喉の渇きを癒しました。
そして最初から待つこと2時間。ようやくテーブルに誘導してもらえました。
水はセルフサービスで自分で湧水のような水を汲みますが、ここは我慢。
水は飲まずにかき氷を待ちます。
テーブルに座ってから待つこと数分。
とうとう、やってきました!!!
阿左美冷蔵の天然かき氷。シロップは蔵元秘伝みつ。
蜜は急須に入っています。その上には白あんが。そして口直しに梅干しも。
まずは蜜はかけずに氷だけをいただきます。
う・うまい!!!!
雪のようにフワフワしているのに、氷の粒子も感じられてシャリシャリしている不思議な感じ。
フワフワしていてシャリシャリ?相反する食感です。
氷だけでも美味しくて感激。脱水症状寸前なので正しい評価ができてるかどうかわかりませんが、間違いないはず(笑)
そして、蔵元秘伝みつをかけていただきます。
この蔵元秘伝みつ、一口、口に入れた途端、懐かしい空気が口の中に広がります。
柔らかい味わい。
和三盆糖と氷糖蜜(ひょうとうみつ)を使って煮詰めた最高のシロップです。
氷糖蜜は氷砂糖を作る過程に結晶化しなかった蜜で独特の風味がある糖蜜でその風味はある酵母が作用しているためと言われていますが、本当のところはまだわかっていません。
深いコクのある甘さでかつ、あっさりした蜜。
この蜜が氷の味を引き立てます。さらに添えてある白あんもネットリしていてあっさり蜜と相性バッチリ。
褒めすぎですかね?(笑)
脱水症状寸前ということもあり、美味さがブーストされたのかもしれませんが、究極のかき氷と言っても過言ではないと思っています。
並んで食べた甲斐がありました。
天然氷が10年後も食べれているといいなぁ。
コメント
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