ノースカロライナ州のパインハーストゴルフリゾート。
パインハーストにはNo.1~No.8の8つのコースがあり、一番有名なのはドナルド・ロス設計のNo.2。
1907年にコースはオープン。1974年にロバート・トレント・ジョーンズが改造を行いましたが、2010年にビル・クーアとベン・クレンショーがドナルド・ロスのオリジナルデザインに復元しました。
ドナルド・ロスはスコットランドのドーノッホの街で生まれ、ロイヤルドーノッホでゴルフを覚えた。
そしてセントアンドリュースで、トム・モリスの元で設計を学んだ後、アメリカに移り世界中で413ものコースを設計。
ドナルド・ロスが設計したコースの中で世界ゴルフコース100選や全米ゴルフコース100選に選ばれているコースだけでも以下の10コースもある、名設計家。
ノースカロライナ州 パインハーストNo.2(1907年開場・世界16位)
フロリダ州 セミノール(1929年開場・世界22位)
ミシガン州 オークランドヒルズ・サウス(1917年開場・世界35位)
ニューヨーク州 オークヒル・イースト(1923年開場・世界60位)
オハイオ州 インヴァネス(1919年開場・US83位)
ニュージャージー州 プレインフィールド(1921年開場・US50位)
ジョージア州 イーストレイク(1910年開場・US63位)
オハイオ州 サイオト(1916年開場・US65位)
ペンシルバニア州 アロニミンク(1928年開場・US82位)
ミネソタ州 インターラチェン(1911年開場・US85位)
※ランキングは2013年GOLF Magagine社。
このリストを見ていただいてわかるようにパインハーストNo.2はドナルド・ロスの最高傑作であることがわかります。
そしてパインハーストNo.2でもう一人有名なのは、この人。
こちらの右の銅像のペイン・スチュワート。
1999年の全米オープンでフィル・ミケルソンを1打差で振り切り優勝したときにウイングパットを決めた時のポーズです。このしばらく後、飛行機事故で帰らぬ人になりました。
パインハーストNo.2では過去に
1931年 全米プロゴルフ選手権
1956年 ライダーカップ
1999年 全米オープン
2005年 全米オープン
が開催されてますが、何より今後のゴルフ史に残るであろう大会として
2014年に全米オープン、全米女子オープンと2週連続で初開催されることが決まっています。
パインハーストNo.2の特徴はお皿をひっくり返したようなグリーン。
ボールが止まりにくく、アベレージゴルファーの私にはアプローチが難しいコースでした。
5番パー4が、The 500 World’s Greatest Golf HolesのThe One Hundredに、2番パー4と10番パー5がThe Five Hundredに選出されています。
ティーはUSオープン(7495ヤード)、ブルー(6930ヤード)、ホワイト(6307ヤード)、グリーン(5822ヤード)、レッド(5267ヤード)とあり、ホワイトティーからティーオフ。
1番ホール 376ヤード パー4
ストレートなパー4
残りヤードのマークはパインハーストのマスコットキャラのパターボーイの絵が描かれています。
2番ホール 376ヤード パー4
ストレートなパー4
ティーショットは左狙い。左からだとグリーンは花道から狙えます。
3番ホール 330ヤード パー4
距離の短いやや右ドッグレッグのパー4
ティーグラウンドから2番ホールを振り返った風景。
ドナルド・ロスは晩年このホールのそばに自宅を造り、余生を過ごしていたようです。
4番ホール 471ヤード パー5
打ち下ろしのパー5
次の5番ホールのティーグリーンから4番グリーンの左サイドをみた風景。
5番ホール 425ヤード パー4
左ドッグレッグのパー4。こちらはUSオープンティーの風景。
ブルー、ホワイトティーの風景はこちら。
フェアウェイは右から左にかけて傾斜しているのでティーショットは右狙い。
6番ホール 178ヤード パー3
グリーンフロントから転がすのがいいパー3
7番ホール 385ヤード パー4
右ドッグレッグのパー4
4,5,6番ホールとタフなホールが続いたので息抜きになるホール。
グリーン右サイドのバンカーからグリーンを見た風景。
8番ホール 440ヤード パー5
ストレートなパー5。全米オープン時はパー4になります。
こちらはUSオープンティーからの風景。
9番ホール 148ヤード パー3
グリーン奥にもバンカーがあるパー3
グリーン右手前バンカーからグリーンをみた風景。
10番ホール 455ヤード パー5
左ドッグレッグのパー5
ブルーティーからは580ヤードと距離のあるパー5になります。
11番ホール 375ヤード パー4
やや右にドッグレッグしているパー4
右にはウエストエリアがグリーン手前まで続いています。
12番ホール 360ヤード パー4
やや右ドッグレッグのパー4
13番ホール 358ヤード パー4
やや右ドッグレッグのパー4
14番ホール 419ヤード パー4
ストレートな距離のあるパー4。こちらはUSオープンティーからの風景。
こちらはブルー、ホワイトティーからの風景。
グリーンからコースを振り返った風景。
15番ホール 170ヤード パー3
このホールもグリーン手前からが鉄則。
16番ホール 478ヤード パー5
左ドッグレッグのパー5。2005年のUSオープンの時はパー4に。
ティーグラウンドの少し先の左サイドにはこのコース唯一の池があります。
セカンドショットは、この左サイドのバンカーに注意が必要。
17番ホール 162ヤード パー3
グリーン右側にカップが切られているとかなり難しくなるパー3
18番ホール 366ヤード パー4
やや右ドッグレッグしているパー4
フェアウェイ右には深いフェアウェイバンカーが配置されています。
とにかくグリーンを狙うショットが難しく、もう一度チャレンジしたくなる素晴らしいコースでした。
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