今回の旅でマクドナルド、レイナー、ティリングハーストなどが設計したクラシック理論に基づくコースをラウンドして感じたことは、各ホールに名付けられてるホール名は古典落語に似てるなと。
レイナーはこの土地でどのようにレダンを表現してるんだろうとか、プレイヤーが楽しむための演目名みたいな感じですね。
なのでホール名にそれ以上の意味もそれ以下の意味もない。
ケープホールがクラシック理論のケープ理論にあっているとか違うとかは、そんなことは当時の設計家はあんまり考えてなかったような気がします。
もちろんコースのクラシック理論は重要でもあると思います。その理論があるので、みんなと「あーでもない、こーでもない」と酒を飲みながらコースについて議論できるのですから。
私がラウンドしていったクラシック理論に基づくコースの順番が今となっては理想的な順番だったかもと思います。
レダンホールを例に出すと、今まで私は世界中のレダンホールを体験してきましたが、ターニングポイントとなった6つのレダンホールをピックアップして説明してみます。
まずは一番最初にレダンホールと出会ったのは2010年11月にジョージC・トーマス設計のリビエラCCの4番ホールでした。
レダンという理論を知り、オリジナルのノースベリックのレダンを知らないのでオリジナルへの憧れが。
そして続いて、2013年1月にセス・レイナー設計のワイアラエCCの8番ホールとの出会い。
レイナーを調べることにより、アメリカゴルフコース設計の父と呼ばれるC・B・マクドナルドに行きつき、マクドナルドが設計したコースについて知りたくなりました。
そして、3つめは2014年4月にトム・ドーク設計のオールドマクドナルドの12番ホールとの出会い
現代の最高のコース設計家の一人と言われているドークがマクドナルドの設計理論をオマージュして設計したコースをラウンド。
ドークが再現した現代のナショナルゴルフリンクスオブアメリカ(NGLA)と言ってもよいコースです。
この時点でクラシック理論についてある程度知識も持ち、いろんなコースを経験したこともあり、ますますオリジナルのレダンを知りたくなりました。
そしてマクドナルドへの憧れも。
そしてついにオリジナルのノースベリックGCの15番ホールをラウンド。2015年7月のことでした。
ティーショットはブラインドでグリーンに近づかなければレダンのグリーンが確認できません。
今までラウンドしてきたレダンホールと印象が違い、ティーインググラウンドでは驚きました。
しかし前に進みグリーンが見えてくるとこれぞレダンと今までイメージしていたそのままのグリーンが見えた時は感動しました。
そしてここからが今回の旅で出会ったレダンに。
5つ目はマクドナルド設計のNGLA
ティーインググランドに立ち、グリーンを見た瞬間に、自然と出てきた言葉が「これぞパーフェクトレダン」
マクドナルドがこの土地で最高のレダンを再現して、私に「どうだ?」と問いかけて来たそんな気がしました。
NGLAをラウンドした後は、クラシック理論に基づき設計している他のコースをラウンドすると「なるほど、この設計家はこの土地でこのスペースでこの理論を再現したのか。これは面白い。」など、冒頭にも述べたように古典落語のような楽しみ方ができることに気付いたのでした。
こちらはスリーピーホロウCCの7番ホールのリバースレダン。
設計家がエンターテイナーやアーティストであり、プレイヤーがオーディエンスというような関係。
ますますゴルフコースの事が好きになれた素晴らしい旅でした。
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