ボロブドゥールを後にして、続いて移動したのは世界遺産のプランバナン遺跡群。
プランバナン寺院群はロロジョングラン寺院、セウ寺院、カラサン寺院など周辺の240のヒンドゥー寺院や仏教寺院のことをいいます。
9世紀の中部ジャワは北は仏教王国のシャイレンドラ王朝、南はヒンドゥー教国の古マタラム王国が統治していました。
両国は王族同士が婚姻関係にあり、宗教は違いますが友好的な関係を築いていました。そのためにプランバナン寺院群にはヒンドゥー教以外に仏教の寺院なども混在しています。
そんなプランバナン寺院群の中でも一番のハイライトのヒンドゥー人ロロ・ジョングラン寺院を訪れました。
ゲートを越えて進んでいきます。
こちらがロロ・ジョングラン寺院。
手前には地震で崩落した塔がたくさんありました。
ロロ・ジョングラン寺院の中にも複数の寺院が建っていますが、その中でメインのシヴァ寺院に。
シヴァは、ヒンドゥー教の最高神の三大神のひとつで破壊を司ります。
正面の部屋にはシヴァ神が祀られています。
そしてシヴァ寺院にはシヴァ神を含めて合計四体の像が安置されています。
こちらはシヴァ神の導師であるアガスティア。
それぞれの像を祀っている小部屋をつなぐ通路はストゥーパで囲まれています。
壁には素晴らしいレリーフが。
こちらはシヴァ神の息子のガネーシャ。
そしてこちらがシヴァ神の妻、ドゥルガー像。
このドゥルガー像にはロロ・ジョングランという悲劇の姫の伝説があります。
ロロ・ジョングランはこの国の姫で敵国に侵略されて、敵国の王の妻になることに。
この時、ジョングランは敵国の王に「一晩で1000の寺院を建てたら嫁ぐ」と約束したようです。
敵国の王は999の寺院を建てて夜明け前に1000の寺院が完成しそうになったのでジョングランは鶏を鳴かせて朝が来たと思わせたようです。
これが敵国の王にばれてジョングランを石像に変えたという伝説があります。その石像がこちらのドゥルガー像といわれています。
シヴァ寺院の左右には創造神ブラフマー、維持神ヴィシュヌが祀られている寺院があります。
そしてそれぞれの寺院の前にはそれぞれの神の乗り物である、シヴァ神の乗り物の牡牛のナンディ、ブラフマー神の乗り物の白いガチョウのハンサ、ヴィシュヌ神の乗り物のガルーダが祀られる寺院が建っています。シヴァ寺院の正面のナンディが祀らている寺院の中に入ってみました。
真ん中に鎮座しているのがナンディ。
背中にひとこぶがある牡牛でした。
ヴィシュヌ神
観光を終えてジョグジャカルタ市内に戻り、昼食を食べたいと思います。
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