「全英オープン」開催コース

1860年に第1回がプレストウィックGCで開催された世界最古のゴルフ選手権の全英オープンの正式名称は、「The Open Championship」 と呼ばれています。トーナメントにイギリスやゴルフという単語が入っていないのは、この大会ができたときに世界中のすべてのスポーツで選手権（チャンピオンシップ）という競技がなかったのでそれらの単語をいれる必要がなかったのです。

優勝者には、1872年の第12回からトロフィーとしてクラレット・ジャグのレプリカが贈られ、名前がオリジナルトロフィーに刻まれます。それまではチャンピオンベルト（チャレンジベルトとも呼ばれている）が優勝者に翌年の大会まで所有してもらっていました。そして３連勝した者が生涯所有することができるというルールで1870年の第11回にトム・モリス・Jr. が 3連勝してしまい 、翌年の1871年は新しいベルトが用意できずに大会が開催できませんでした。これがきっかけで第12回からプレストウィック、セントアンドリュース、マッセルバラの３クラブがお金を出し合い新たにクラレット・ジャグを用意して3コースをローテーションすることになりました。

これは1892年の第36回大会に時代の流れで役割を終えたマッセルバラの代わりに前年に完成したミュアフィールドが登場するまで続きました。以降はローテーションのコース（ROTA/ロタと呼ばれている）が少しずつ増えていきます。

※ローテーションで何度も同じコースが登場しているのでコースのブログの記事はリンクは1度だけにしています。