17世紀に存在していたリースリンクスの跡地を訪れた後は、かつて現存する世界最古のゴルフコースと言われていたマッセルバラリンクスに。
このゴルフ場が面白いのは競馬場のトラックの中にコースがある。
最初にゴルフコースがあり、その後、それを囲むように1816年に競馬場が建設された。
マッセルバラは最初は7ホールだったが、1832年に8ホールに、更に1870年に現在の9ホール(2954ヤード、パー34)に拡張。
9ホールで2回、トラック越えが楽しめるレイアウトになっている。
そして、1874年から1889年の間に6回も全英オープンの会場になったコースでもある。
かつて全英オープンは1891年までセントアンドリュース、プレストウィック、マッセルバラの3コースのみで開催されていた。
クラブハウスの中にはいろいろなものが展示されていた。
クラシックゴルフリンクス・オブ・スコットランドという資料にはマッセルバラ、セントアンドリュース、カーヌスティ、ブランツフィールド、トルーン、プレストウィックと6つのリンクスが掲載されていた。
ブランツフィールド以外は全英オープンが開催されたコース。
ブランツフィールドリンクスは1761年に設立された世界で四番目に古いゴルフクラブで近年も全英オープンの予選なども開催されている。
こちらはギネスの認定証。
認定書には、1567年にはマッセルバラリンクスでメアリー女王がゴルフをした言い伝えがあるが、1672年3月2日にマッセルバラでゴルフをしたというドキュメントが残っているのでそれをもって世界最古のゴルフコースと認定したと書かれていた。
このギネスの認定は2009年に認定されたのだが、その後、ギネスはセントアンドリュースを世界最古のゴルフコースとして認定しなおした。
これは1552年に出された「ハミルトン大司教の憲章」に、セントアンドリュースのリンクスでウサギを繁殖させるウサギ小屋の設置を許可する内容が書かれていたのだが、それにあわせて「ゴルフ、フットボール、射撃、その他あらゆる娯楽」も引き続き、使用許可を出したことが書かれていたことを確認できたのが理由である。
スコアコード。各ホールにはホール名がつけられていた。
ティーはホワイトティーからティーオフ。
最初は一人でラウンドするつもりだったが、1つ前の組の地元の年配のゴルファー二人組が声をかけてきてくれたので一緒にラウンドすることになった。
1番ホール(Home Hole) 240ヤード パー3
競馬のトラック越えの距離のあるパー3
我々の前の組がティーショットを打ってトラックを横切ってグリーンに向かっていった。
2番ホール(The Graves) 348ヤード パー4
ストレートなパー4。右は競馬のトラックが続きます。
同伴者の二人は前のティーから。奥に見えるのは競馬場のスタンド。
3番ホール(Barracks Entry) 357ヤード パー4
引き続き右にレーストラックが続くストレートなパー4
同伴者の年配のゴルファーは、ゴルフはあまり上手ではなかったのだがバンカーショットは抜群に上手だった。
この位置からのこの急角度なソッドウォールバンカーを楽々クリア。
4番ホール(Mrs Forman’s) 431ヤード パー4
距離のあるセカンドがトラック越えのパー4
同伴者の何打目かのボールはトラックの中からのショット。
このホール名のMrs Forman’sはグリーンの奥に見えるパブの店名。ラウンド中に一杯飲むゴルファーもいたらしい。
5番ホール(The Sea Hole) 183ヤード パー3
トラックの外にあるパー3
グリーン上から左側のレーストラック側を見た風景
6番ホール(The Table) 326ヤード パー4
再びトラック越えの距離の短いパー4
グリーンから左側を見た風景
7番ホール(The Bathing Coach) 479ヤード パー5
右にレーストラックが続くストレートなパー5
8番ホール(Hole Across) 240ヤード パー3
9番ホール(The Gas) 350ヤード パー4
左ドッグレッグのパー4
スコットランドの初ラウンドが、17世紀から存在していた歴史あるゴルフコースからのスタート。
素晴しい旅のプロローグだった。
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