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まずは1600年初期から存在していたリースリンクスの跡地を訪問。
リースリンクスは5ホール、2221ヤードのパブリックコース。1888年に都市開発のためにコースはなくなり、現在は公園に。
公園の東側にはかつてここにリースリンクスが存在していたということを示している石碑が設置されていた。
石碑の場所はジョンズプレイスという通りからダンカンプレイスという通りに分岐する辺りにあった。
このリースリンクスでプレーしていたゴルファー達がラウンド後、近所のパブに集まり、1744年にジェントルメン・ゴルファーズ・オブ・リースというスコットランド最古のゴルフクラブを結成し、最初の13カ条のゴルフ規則を作成した。
その後、1768年にオナラブル・カンパニー・オブ・エディンバラ・ゴルファーズと名前を変更。
1836年にはホームコースをマッセルバラリンクスに移した。
マッセルバラリンクスの混雑に伴い、1891年に自分達専用のコースを持つことになった。
そのコースがミュアフィールドになる。
ちなみにセントアンドリュースをホームコースにしているロイヤル&エインシェント・ゴルフクラブ・オブ・セントアンドリュース(R&A)の前身のソサエティ・オブ・セントアンドリュース・ゴルファーズが結成されたのは1754年とリースのクラブより10年後になる。
そしてジェントルメン・ゴルファーズ・オブ・リースをスコットランド最古といったのにはわけがあり、世界最古のゴルフクラブは別にあるのだ。
スコットランド国王のジェームス6世(イングランドではジェームス1世)が1603年にイングランドの王位を継承するためにロンドンにやってきたときに、当時リースリンクスでゴルフをしていた人達が一緒に移住して設立したブラックヒースゴルフクラブ(1608年設立)が世界最古と言われている。(※諸説あり)
つまりリースリンクスでは1600年初期以前からゴルファーがゴルフを楽しんでいたのである。
1744年の時点でのリースリンクスが存在していた時の5ホールのコースレイアウトも石碑に記されていた。
リースリンクスは以前は世界最古のゴルフコース跡と言われていたが、現在はセントアンドリュースが世界最古のゴルフコースであるとギネスに認定されている。
これはリースリンクスでゴルフをしていたと確認できる文献で一番古いのが1619年で、一方のセントアンドリュースは、1552年にはゴルフをしていたと文献で確認できるのが理由である。
しかし、厳密に言うとリースリンクスもそうだし、その他のこの時期に存在していたコースの本当の開場年はどのコースも文献に残っていないのでわからないのが実際のところだ。
スコットランドゴルフ旅は世界最古の1つのゴルフコース跡の散歩からのスタートだった。
この後は、現存する世界最古のゴルフコースだとかつて言われていたコースをラウンドしに行きたいと思う。
そのコースは先ほど説明したリースリンクスからオナラブル・カンパニー・オブ・エディンバラ・ゴルファーズがホームコースを移したマッセルバラリンクスである。
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