グアムゴルフの第7ラウンドはタロフォフォゴルフクラブの1kmほど北側にあるウインドワードヒルズカントリークラブ。
ウインドワードヒルズCCはグアム最古のゴルフ場で開場は1951年。
設計はジーン・ホルブロック氏。米国海軍のパイロットだったようです。同じグアムの海軍のアドミラル・ニミッツ・ゴルフコースと空軍のパームツリーゴルフコースの設計も担当した人物。
こちらウインドワードヒルズCCはパブリックコース。コースメンテナンスや設備はグアムの他のコースより劣るのですが、他のコースが日本の匂いがするのに対して、ウインドワードヒルズは完全にアメリカのパブリックコースの雰囲気。
ゴルフ場内のレストランにも地元の人が食事にのみ訪れたりしていて地域密着型。
練習用の無料のショートホールも併設していました。
日本ナイズされた観光客向けなコースではないので、今回私はグアム島の中で一番気に入りました。
プレイフィーを払った後は、自分でカートにクラブを積んで、いつでもスタートOK。みたいなカジュアルなノリでゴルフができるコースです。(他のコースに比べるとオンボロなのでリゾートゴルフを期待する方にはお勧めしません)
ウインドワードヒルズCCの名物ホールは4・5・6番ホールと15番ホールとグアムゴルフネットで紹介されています。
4・5・6番ホールはテキサス州フォートワースにあるコロニアルカントリークラブを参考にしたようです。
そのコロニアルカントリークラブは南部で初めて全米オープン(1941年)の会場になったコースで、1946年からは毎年、クラウンプラザインビテイショナル・アット・コロニアルが開催されています。
フォートワースはベン・ホーガンのホームタウンで、この大会に5度優勝していることでも有名です。
今年も5月16~22日の日程で第65回の大会が開催されます。
コース設計はジョン・ブレデマス氏(John Bredemus)の設計ですが、その後、ペリー・マックスウェル(Perry Maxwell)が改修しました。
コロニアルCCで有名なのは「Horrible Horseshoe」(恐ろしい蹄鉄)と呼ばれる3・4・5番ホール。
オーガスタナショナルのアーメンコーナー(11~13番),パームビーチのベアートラップ(15~17番)、イニスブルックのスネーク・ピット(16~18番)のようにこの3ホールをどのようにクリアするかが重要なのだとか。
5番ホールは私の愛読書の「THE 500 WORLD'S GREATEST GOLF HOLES」のThe One Hundredの中にランクインしていて、The Most Difficult HolesとThe Best Holes In Americaの18ホールの中の1つにも選ばれているホールでもあります。
ではなぜホリブルホースシューと呼ばれるのかというとコロニアルCCの3・4・5番を上から見ると以下のような感じになっています。
この3ホールの形が蹄鉄のように見えるのでそう名付けられたのでしょうか?
名前の由来は実際のところはよくわかりません。ご存じの方がいたら教えていただければと思います。
そしてウインドワードヒルズCCの4・5・6番も上から見ると以下のような感じになっています。
赤枠で囲まれているホールが画像ではコロニアルCCの写真と統一するために3rd Holeとなっていますが実際にはウインドワードヒルズCCでは6番ホールになります。
コロニアルの3・4・5番がウインドワードヒルズの6・4・5番の参考になっているのではないでしょうか。
そんなウインドワードヒルズCCはアウトコースは距離はそこそこあるが比較的フラットでよいスコアがでるレイアウトで、インコースは一変して山岳コースになり距離は短くなりますが地形をそのまま生かしたトリッキーなレイアウトになり、2つの顔を持つコースでした。私は特にインコースが気に入りました。
そんなウインドワードヒルズCCはブルーティーが6136ヤード(アウト3270ヤード、イン2866ヤード)、ホワイトティーが5869ヤード(アウト3029ヤード、イン2840ヤード)と距離が短かったのでブルーからラウンドすることに。
1番ホール 400ヤード パー4
左ドッグレッグのパー4
2番ホール 370ヤード パー4
右OBで左ドッグレッグのパー4。フェアウェイはドッグレッグしている地点から受けていて左に傾斜しています。
3番ホール 530ヤード パー5
左ドッグレッグのパー5
4番ホール 190ヤード パー3
右OBで左がトラブルのパー3。コロニアルCCの4番ホールを参考にしたホール。
5番ホール 590ヤード パー5
右ドッグレッグのティーショットが谷越えのパー5。コロニアルCCの5番ホールを参考にしたホール(コロニアルではパー4)
6番ホール 380ヤード パー4
左ドッグレッグのパー4。コロニアルCCの3番ホールを参考にしたホールです。
7番ホール 355ヤード パー4
左ドッグレッグのパー4
8番ホール 145ヤード パー3
平坦なパー3
9番ホール 310ヤード パー4
距離の短い左ドッグレッグのパー4
アウトは比較的フラットなホールが続き、のんびりとラウンドできたのですが、インは一変してトリッキーで私好みのワクワクするレイアウトでした。
特に11番から15番は面白かった。
10番ホール 340ヤード パー4
距離の短い左ドッグレッグのパー4
飛びすぎると奥はOBです。
ほぼ直角にドッグレッグしています。
11番ホール 201ヤード パー3
左がOBのパー3。左に傾斜しているのでプレッシャーがあります。
12番ホール 480ヤード パー5
右にドッグレッグしているパー5。フェアウェイは左に急な角度で傾斜しているので右側狙い。
13番ホール 330ヤード パー4
打ちおろしで距離の短い右ドッグレッグのパー4
真っすぐドライバーで打つとOBに一直線。170ヤード~180ヤードの距離で刻む必要があります。
その後、ほぼ直角に右にドッグレッグしています。
14番ホール 300ヤード パー4
距離の短い左ドッグレッグのパー4
ショートカットもできそうですが、距離がわからないのでドライバーで右目狙い。奥は16番ホールでセーフ。
ティーショットは狙い通り飛ぶも16番ホールのラフに。
写真はティーショットの落とし所のベストポジションからの風景。
左と奥はOBです。ティーグラウンドから170ヤードぐらいの飛距離でこの位置に届きます。
15番ホール 95ヤード パー3
丘に向かってショットする距離の短いパー3。左に傾斜していて左はOB。
このホール。このゴルフ場で一番気に入ったホールです。
距離の短いパー3で興奮したのはペブルビーチの12番以来です。あちらは打ちおろし。こちらは打ち上げですが、似たような興奮を味わえました。
風も強くクラブ選択も難しいホール。
右横からのアプローチはグリーンが左に傾斜しているので難しく設計されています。
16番ホール 330ヤード パー4
左にドッグレッグしているパー4
左はOBが続きます。
17番ホール 470ヤード パー5
左にドッグレッグしているパー5
18番ホール 320ヤード パー4
距離の短い真っすぐなパー4
写真はティーショットの落とし所のベストポジションからの風景。
ウインドワードヒルズCC、私好みのトリッキーなコースでした。
(くどいようですが、リゾートゴルフを期待する人にはお勧めしません)
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