ぜんざいとかき氷の旅の最後の目的地はこちら。本日の五軒目。
糸満市にある「いなみね」というお店に。
(お店を訪れた2014年10月13日当時は丸三冷やし物店と名乗っていました。丸三の読み方は「まるさん」)
実は、こちらのお店とは別に、「まるみつ」という同じような店が糸満ロータリー前にもあり、少々複雑な関係があるようです。
「まるみつ」の歴史を少しまとめてみました。
元々、昭和35年に「丸三(まるさん)冷やし物店」というお店を金城さんという方が石垣島に開店したのが始まりです。ぜんざいや白熊などが人気メニューだったのだとか。
そして昭和43年に沖縄本島の普天間に引っ越しして、「丸三冷やし物店」も移転。近所の高校生が「丸三」を「まるみつ」と呼ぶようになり、元々、金城さんは「まるさん」と名乗っていたのを読み方を「まるみつ」に変更したようです。
糸満出身の金城さんは、昭和50年に糸満にお店を移転させ、そこでもお店は繁盛。
その後、金城さんは経営を引退して、暖簾と店舗を貸して「まるみつ」は糸満ロータリー前で営業を続けてきていました。
そんな中、2013年12月31日に一旦、「まるみつ」は閉店します。その時点の経営者と金城さんの間で暖簾代などの条件が合わなかったからでしょうか。
閉店理由は定かではありません。
そして、2013年の閉店時の経営者が別の場所に移転して2014年6月に営業開始したのが今回訪れたお店の「いなみね」です。
「いなみね」は開店当時、「丸三(まるさん)冷やし物店」と「まるみつ」を連想させる名乗って営業していたのですが、その後、「まるみつ」の暖簾と店舗を引き継ぐ、新しい後継者が現れました。
そのこともあり、店名を「いなみね」に変更したのでしょうか。
以上が、「まるみつ」と「いなみね」の歴史です。
どちらにしても両店とも金城さんの「まるみつ」のDNAを受け継いでいるお店であるので、次回は糸満ロータリーの「まるみつ」にも訪れてみたいと思います。
こちらのお店は19時まで営業していて閉店時間ギリギリ滑り込みセーフ。メニューにはぜんざいがもちろんあるのですが、こちらのお店の名物は白熊。
そう、鹿児島の名物の白熊がここ沖縄でも食べることができるのです。ショーケースの中にも白熊の見本が。
本家の鹿児島の白熊と同じようにかき氷の上に顔がデコレーションされています。
鹿児島の白熊は「むじゃき」が戦後間もない昭和24年に考案したのが始まりと言われています。
沖縄の白熊は 先の説明のように昭和35年に石垣島で「丸三冷やし物店」で発売されていたとのことですが沖縄が返還される前だったので、鹿児島の白熊がどのように石垣島に伝わったのかということにも興味があります。
という難しい話はさておき。。
白熊をいただきたいと思います。
この日は五軒目のぜんざい(かき氷)でお腹が痛くなりそうだったので白熊ミニをオーダー。
ミニでも十分大きかったです。
これにてぜんざいとかき氷の旅は終了です。お腹タプタプになりました。
いなみね冷し物専門お食事処
沖縄県糸満市糸満1486-3
098-995-0418
営業時間 11:00~19:00 火曜休み
移住後に訪れてみました。8年ぶりです。
金時ミニ。金時は白熊のシロップがメロンに代わっただけです。
コメント
[…] 沖縄の白熊 […]
ロータリー前のまるみつに話を聞きました。のれん代などなく、家賃4万5千円だけだそうです。
ロータリー前のまるみつのほうがおいしい