アイルランドゴルフ旅の第12ラウンドはアイルランド共和国のケリー州にあるバリーバニオンゴルフクラブのオールドコース。
1893年にジェームス・マッケナの設計で12ホールで開場したのですが、1898年に資金的な問題で経営破たん。
その後、1906年に元インド軍将校のバーソロミュー大佐、アイルランド銀行のB.J.ジョンストーン、開場時の理事であったパトリック・マッカーシー、リストーウェル在住のジョン・マコーレーの四人がスポンサーになり、再建。その時に新たに設計した9ホールはアイルランドゴルフの編集者のライオネル・ヒューソンという人物が担当。
1926年には18ホールに拡張されました。
そして1936年には、当時のゴルフコース設計家で第一人者だったトム・シンプソンがコースを改造。7番ホール、13番ホールの場所の変更や1番ホールのフェアウェイにバンカーを追加するなどしました。このバンカーはミセス・シンプソンという愛称で親しまれています。
ゴルフマガジン社の世界TOP100コース(2015年)の17位にランクインされていて、アイルランド島全体ではロイヤルカウンティダウンが5位、ロイヤルポートラッシュが15位なのでNo.3ですが、アイルランド共和国でみるとNo.1のコースになります。
11番ホールはThe 500 World’s Greatest Golf HolesのThe Eighteenに2、7番ホールはThe 500 World’s Greatest Golf HolesのThe Five Hundredに選出されています。
11番ホールは、The Single Best Holes By Number、The best Ocean Holes、The Best Links Holes、The Best Holes You Can Playの18ホールの中の1つにも選ばれている素晴しいホールでした。
そしてバリーバニオンGCにはオールドコース以外にロバート・トレント・ジョーンズ・シニアが設計したカシェンコースもあります。こちらも昼からラウンドしたので後ほどの記事で紹介します。
ティーはブルー(6802ヤード)、ホワイト(6366ヤード)、グリーン(6060ヤード)、レッド(5475ヤード)とあり、ホワイトティーからティーオフ。
1番ホール(Simpsons) 375ヤード パー4
打ち下ろしで左ドッグレッグのパー4
コースの右には墓地があることでも有名です。
このバンカーがトム・シンプソンが新たに造ったミセスシンプソンと呼ばれているバンカー。
改造当時は1番ホールが14番ホールだったようです。
2番ホール(Khyber Pass) 397ヤード パー4
やや右ドッグレッグのパー4。
The 500 World’s Greatest Golf HolesのThe Five Hundredに選出されています。
セカンドは打ち上げ
3番ホール(The Stile) 209ヤード パー3
打ち下ろしのパー3
4番ホール(The Cottage) 507ヤード パー5
左ドッグレッグのパー5。正面には先ほどホールアウトした3番グリーンがあるのでこのグリーンを越えてティーショットします。
ティーインググラウンドから左を見た風景。
5番ホール(Marconi) 517ヤード パー5
ブルーティーからは先ほどホールアウトした4番グリーン越えになるパー5
6番ホール(The Garden) 368ヤード パー4
海に向かって進む左ドッグレッグのパー4
7番ホール(The Beach) 407ヤード パー4
右に海が続くパー4The 500 World’s Greatest Golf HolesのThe Five Hundredに選出されています。
8番ホール(Lartigue) 137ヤード パー3
9番ホール(Crows Nest) 430ヤード パー4
右ドッグレッグの距離のあるパー4
10番ホール(Killsaheen) 328ヤード パー4
距離の短いパー4
ティーインググラウンドから左を見ると2番ホールグリーンが見えました。
セカンドショット地点からの風景
11番ホール(Watsons) 397ヤード パー4
右に海が続く距離のあるパー4
11番ホールはThe 500 World’s Greatest Golf HolesのThe Eighteen、The Single Best Holes By Number、The best Ocean Holes、The Best Links Holes、The Best Holes You Can Playの18ホールの中の1つにも選ばれています。
つまりこれは、世界中で最も素晴らしい18ホールの1つ、世界中の11番ホールの中でNo.1、海が見える最高の18ホールの1つ、リンクスで最高の18ホールの1つ、誰もがプレイできる最高のコースの18ホールの1つに選ばれているということになります。
ティーショットからの景観も素晴らしいですが、このホールが素晴らしいのはセカンドから見える地形のアンジュレーションの美しさ。
こちらがその美しいアンジュレーション。
グリーン手前から振り返った風景。
グリーン奥から振り返った風景。
自然なアンジュレーションのフェアウェイの先に、ここにグリーンを配置せよと神が指示したようなナチュラルな素晴らしいホールでした。
12番ホール(Citadel) 196ヤード パー3
13番ホール(Kittys River) 478ヤード パー5
距離の短いパー5
セカンドショットはクリーク越え
このクリークを越えていきます。
14番ホール(Camels Back) 131ヤード パー3
打ち上げのパー3
15番ホール(Black Rocks) 199ヤード パー3
打ち下ろしのパー3
16番ホール(Windy Gap) 490ヤード パー5
左ドッグレッグのパー5
セカンドショットは打ち上げ。ティーショットのランディングポイントに向かう途中から撮影した風景。
グリーンから振り返った風景
17番ホール(Devils Elbow) 383ヤード パー4
打ち下ろしで左ドッグレッグのパー4
18番ホール(Sahara) 370ヤード パー4
左ドッグレッグのパー4
ティーインググラウンドから左を向き海を見た風景
コースの左には巨大で深いバンカーが。ホール名のサハラはここからきているのでしょう。
どれだけ巨大で深いかはこの写真を見ていただくとわかると思います。
グリーン手前から振り返った風景
グリーンは縦長
グリーン横の小山からコースを振り返った風景
オリジナルのコースは有名設計家が造ったコースではなく、まさに神が造ったコースとはこのバリーバニオンのことを言うのだと感じた素敵な時間でした。
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