カリフォルニア州のサンタクルーズにあるパサティエンポゴルフクラブをラウンドしてきました。
米国ゴルフマガジン社が2013年に発表したTop 100 Course in the U.S.で53位にランクインしています。
設計はサイプレスポイントクラブやオーガスタナショナルゴルフクラブを設計したアリスター・マッケンジー。
パサティエンポ誕生にはマッケンジー以外にもう一人の人物が重要な役割を果たしました。マリオン・ホリンズという女性です。
彼女は1921年に全米女子アマチュアゴルフ選手権のチャンピオンでプライベートクラブのサイプレスポイントの開発責任者であり、マッケンジーに設計を依頼して1928年に開場させた人物。
そして、ホリンズはプライベートクラブの次は誰にでもラウンドできるコースを造るために、サイプレスポイントがあるモントレー湾の北の対岸のサンタクルーズに570エーカーの土地を購入し、その地をパサティエンポ(スペイン語で気晴らしや娯楽という意味)と名付けました。彼女はサイプレスポイントでコンビを組んだマッケンジーに再度、設計を依頼し1929年に開場させたのです。
マッケンジーもホリンズも、このパサティエンポをこよなく愛してコース内に自宅を構え、マッケンジーは6番ホールのフェアウェイ途中の左側にある自宅で余生を過ごし、1934年に63歳で生涯を終えました。
こちらの家は、ホリンズが住んでいた自宅。クラブハウスから更に上の丘の高台に建築されていて、現在はホリンズハウスと呼ばれてここでディナーをいただくことができます。
マッケンジーは彼の遺灰をコース内に撒いてもらったというぐらい愛着のあったコースだったようです。
16番パー4が、The 500 World's Greatest Golf HolesのThe One Hundredに、2番パー4がThe Five Hundredに選出されています。
ティーはチャンピオンシップ(ゴールド)、ミドル(ホワイト)、フォワード(グリーン)とあり、チャンピオンシップティーからティーオフ。パー70です。
1番ホール 457ヤード パー4
太平洋に向かって打ち下すストレートなパー4
2番ホール 437ヤード パー4
コースが左傾斜になっているストレートなパー4
グリーン左手前には巨大なバンカーが配置されています。
グリーン左手前のバンカーを横から見た風景。
グリーンからコースを振り返った風景。
3番ホール 214ヤード パー3
やや打ち上げで右に傾斜している距離のあるパー3
4番ホール 378ヤード パー4
ストレートで距離の短いパー4
5番ホール 190ヤード パー3
やや打ち上げのパー3。グリーン手前にバンカーが配置されています。
6番ホール 567ヤード パー5
ストレートなパー5
このホールの左側にマッケンジー博士が余生を過ごした自宅があります。これかなと思って撮影したのですが、この家ではありませんでした。グリーンまで残り150ヤード地点の左側にある家がマッケンジー博士が住んでいた自宅のようです。次回ラウンドするときには撮影してきたいと思います。
7番ホール 348ヤード パー4
距離の短いパー4。距離は短いのですが左右の木がプレッシャーになります。
セカンドは打ち上げ。
8番ホール 176ヤード パー3
打ち下しのパー3
9番ホール 500ヤード パー5
やや右ドッグレッグのパー5
セカンド以降はやや打ち上げに。
10番ホール 440ヤード パー4
谷越えで左ドッグレッグのパー4
パサティエンポらしい素晴らしい景観です。
セカンド以降は打ちおろしでフェアウェイは左に傾斜しています。
11番ホール 392ヤード パー4
左ドッグレッグでセカンドが谷越えのパー4
ティーグラウンドからフェアウェイに沿って左に谷が伸びていてグリーンはその谷の左側に。
ここからでもかなりのプレッシャーがあるセカンドショットになります。
12番ホール 373ヤード パー4
打ちおろしでやや左ドッグレッグのパー4。左奥には太平洋が見えます。
セカンドショットは窪地越え。
グリーン手前にこのような窪地があります。
グリーンから振り返った風景。
13番ホール 531ヤード パー5
左ドッグレッグのパー5
フェアウェイは左に傾斜しています。
14番ホール 429ヤード パー4
ストレートなパー4
コースの左には窪地があるので狙いはフェアウェイの右。
こんな感じの窪地があります。
15番ホール 141ヤード パー3
距離の短いパー3
グリーン右手前にはバンカー、左手前にはクリーク。奥にもバンカーとハザードに囲まれています。
16番ホール 387ヤード パー4
右ドッグレッグでティーショットがブラインドのパー4。マッケンジーのお気に入りのホール。
右はOBで左に行きすぎるとセカンドショットが苦労します。セカンドは打ち下しの谷越えでグリーン右手前には巨大で深いバンカーが。
グリーンも三段グリーン。
ここまで順調にラウンドしていたのですがこのホールでティーショットをOB連発して大叩き。
もう一度、チャレンジしにきたいと思います。素晴しいホールでした。
17番ホール 371ヤード パー4
緩やかな打ち上げでストレートなパー4
18番ホール 169ヤード パー3
谷越えのパー3
谷や窪地を有効に活用した素晴らしいコースでした。マッケンジーが余生を過ごすコースに選んだのもわかります。
また訪れたいと思います。
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