久里浜にかつて存在していた久里浜ゴルフ倶楽部の跡地の見学の後は横浜に立ち寄り、発祥巡り。
横浜は海外文化がいち早く入ってきた港町という土地柄、いろんなものが発祥としてあります。
アイスクリーム、ナポリタン、チェリーブロッサム、サンマー麺などなど。当ブログでもいろいろ紹介してきました。
今回、まずは日本におけるソーセージ発祥のお店に。
千葉県の習志野がソーセージ発祥の地と言われることがあります。習志野は大正7年に習志野の捕虜収容施設でドイツ人が飯田吉英という人物に製造を伝授。この飯田吉英は早くから食肉加工に注目し、アメリカのイリノイ州に留学して、アメリカ式のソーセージの製法を学び、明治43年に帰国して東京駒場で日本の技術者に製法を公開。
しかし、飯田が残した文献には明治20年頃から横浜在留の外国人がソーセージを製造していたと記載されているので横浜がソーセージ発祥の地であるのが間違いないようです。
そして今回訪れた横浜の元町にある、「大木のハムとソーセージ」というお店の創業者の大木市蔵が親族の江戸清(えどせい・明治27年創業の精肉店。現在は元祖ブタまんのお店として有名に)に食肉加工見習いとして明治43年に就職。
その修業中に偶然、明治45年頃にドイツ人のマーテン・ヘルツと出会い、ドイツ式の食肉加工技術を伝授されて大木ハムを開業しました。
つまり、こちらのお店が日本におけるソーセージ発祥の地の製法を引き継ぎ、日本人の味覚に合うように発展をさせ、日本に広めたお店になります。
コンビーフ、ポークハム、ポークウインナー、ベークドハムを購入。
ちなみにソーセージとウインナーの違いって何だろうと思って調べてみました。
ソーセージはウインナーやフランクフルトなどの総称で、ウインナーはもともと豚肉や牛肉を塩漬けしたものに香辛料を混ぜて羊の腸などの詰めて燻製やボイルしたものでオーストリアのウイーン発祥のソーセージのことをいうようでした。
現在、日本国内のJASの分類では以下のような定義らしい。(あくまでも日本国内の定義)
ウインナーソーセージ 羊腸を使用したもの、または太さが20mm未満のもの
フランクフルソーセージ 豚腸を使用したもの、または太さが20mm以上36mm未満のもの
ボロニアソーセージ 牛腸を使用したもの、または太さが36mm以上のもの
こちらは、大木ハムの名物のコンビーフ
ハムのようなコンビーフでした。
ポークハム
ベークドハム
ポークウインナー
現在、お店を守っている店主の後は後継ぎがいなくて、今の店主の代で大木ハムは店を閉じるのだとか。
残念です。
大木のハムとソーセージ
横浜市中区元町5-205
045-681-6997
営業時間 9:00~18:30 日曜、第2月曜休み
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