コルカタからデリーに戻ってきた夜。
コルカタでは行っておきたかったベンガル料理レストランがあった。
それが 6 Ballygunge Place(シックス・バリーガンジ・プレイス) である。
デリーにも支店があると知り、戻ってきた夜に行ってみた。


店内は落ち着いた雰囲気で、いわゆる高級感があるタイプ。
ベンガル料理を「きちんとした場」で食べる店、という印象だった。


最初に頼んだのは Shosha Babu(ショシャ・バブ)。キュウリのモクテルである。
キュウリの青さにミントの清涼感が加わって、食前にもよいし、食中のリセットにもあうドリンクだった。

食事は Pulao(プラオ) から。
プラオはスパイスやギーで香りをつけたベンガルの炊き込みご飯で、ほんのり甘みを感じ、粒立ちがよく、これ単体でも食べられる。


合わせたのがBegun Bhaja(ベグン・バジャ)。
Begunはナス、Bhajaは揚げ焼きの意味で、ベンガルの定番の揚げ物である。
ほんのりマスタードオイルの風味がして、ナスの甘みと相性がよかった。

メインはベンガルのエビカレーのBhuna Chingri(ブナ・チングリ)。
Chingriはエビ、Bhunaはスパイスを炒めて水分を飛ばし、濃く仕上げる系の調理を指すことが多い。
見た目はしっかり赤いが、ただ辛いだけではなく、香りの厚みで押してくるカレーだった。

このカレーはピリ辛で、甘めのプラオに合う。
プラオがカレーの角を丸くしてくれて、食べ方の相性がよいと感じた。

食後は Mishti Doi(ミスティ・ドイ)。ベンガルの甘いヨーグルトである。
素焼きの壺(マトカ)で発酵・提供されることが多く、器が余分な水分を吸って、しっかりした独特の食感と風味を生む。


会計のタイミングで出てきたのは、プラムをスパイスやミントで合わせた口直し。
インドのレストランでは、食後にこういう口のリセットが出ることが多いが、ここもコルカタっぽく素敵にまとめてきた。

コルカタで行けなかった店を、デリーで回収できた夜である。
ベンガル料理は、香りはしっかり、味は輪郭がやさしく、日本人の口に合うという感覚を再確認できた。



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