ゴルフウイーク誌のアメリカ以外の世界TOP１００コースについて

フランスの南仏プロヴァンスの自然に深く抱かれた、いかにも“隠れ家型”のプライベートクラブで、リゾート的な華やかさとは別ベクトルの静けさと緊張感が想像される。

このクラブは、ロバート・トレントジョーンズ SR が原コースを設計し、1999年に開場したという歴史である。
その後、ロバート・トレントジョーンズ Jr. による改修が入ったことで、原設計の骨格を土台にしながら現代的な戦略性や完成度が磨かれ、評価が押し上げられた。

ドミニカ共和国北海岸リオ・サン・フアンの海岸線の20mの断崖にあるシーサイドコース。
設計はロバート・トレントジョーンズSR。開場は1997年で、カリブの海沿い名コースの一角を早い時期から担ってきた存在だ。
その後、リース・ジョーンズによる2015年前後の大規模改修でルーティングや造形が再構築され、より海との距離が近いドラマ性と戦略性が強化された。

TOP100常連コースのTeeth of the Dogよりランクが上なのが面白い。（ちなみにこのランキングでは55位）

ドミニカ共和国カップ・カナ（プンタ・カナ近郊）の海岸線に展開するシーサイドコース。
ジャック・ニクラス設計で2006年開場。海と面するホールが8ホールある。

24位のPlaya Grandeと同じくTOP100常連コースのTeeth of the Dogよりランクが上なのが面白い。

カナダ・ブリティッシュコロンビア州、トンプソン・オカナガンのニコラ湖畔にあるパブリックコース。
ロッド・ウィットマンとリチャード・ゾコル設計で2009年開場。
妥協を許さないリンクススタイルの設計に加え、国内最大級の私営牧場の中にある環境と少ないプレー人数が相まって、“世界で最もプライベートに感じるパブリック”という独自の魅力を形にしている。

オーストラリア・ビクトリア州モーニントン半島ケープ・シャンクにある、The National Golf Clubの海沿いコース。クラブ自体はプライベートメンバー制である。

ガナマッタはトム・ドークが、2000年開場のピーター・トムソン設計の旧オーシャンコースを大規模に再構築した18ホールで、2019年に新コースとしてオープンした。

海からの強風と広いプレー幅、自然なうねりを活かした地形の同クラブの4コースの中でも“新世代のリンクス”として位置付けられる。

以前、ロバート・トレント・ジョーンズJr.設計のオールドコースはラウンドしてきた。

バルバドス島セント・ジェームズにある高台のリゾート＆レジデンシャル型クラブで、島内でも標高が高く両海域を望む眺望が売りの一つ。

Apes Hillは2009年に開場したコースを前身とし、2019年以降にロン・カービーが大規模に刷新。2022年に新生Apes Hillとして再オープンした。

さらに9ホールのパー3「Little Apes」が計画・発表されている。

カナダ・オンタリオ州カルドン東部にあるThe Pulpit Clubのメンバー制コースで、姉妹コースのThe Pulpitと並ぶ2枚看板の一つ。

旧名Devil’s Paintbrushで、設計はマイケル・ハードザンとダナ・フライ。The Pulpit（1990年開場）の2年後の1992年に開場したリンクススタイルのコース。

イングランド・サリー州オッターショー近郊にある、超少数メンバーで知られるプライベートクラブ。
デイビッド・マクレイ・キッド設計で2001年開場の比較的新しいコースで、周辺のクラシックなヒースランド文化を現代的に解釈したレイアウトとして語られる。

“欧州でも屈指の排他性”というクラブの性格と、徹底したコンディション志向が評価イメージを形づくっている。

南アフリカ・西ケープ州ジョージのファンコート・リゾートにあるメンバー制リンクスコース。
ゲーリー・プレーヤー設計で、2000年開場。

かつての飛行場跡地に“本物のリンクス体験”を作るという発想から生まれたコースである。

カナダ・アルバータ州スプルース・グローブ、ノース・サスカチュワン川沿いにあるプライベートクラブのコースである。

ロッド・ウィットマン設計で2003年開場。カナダにおけるミニマリズムの初期を代表するコースの一つとして評価されてきた。広いフェアウェイと荒々しいバンカー、川沿いの地形を活かしたダイナミックな景観が魅力である。

カナダ・ブリティッシュコロンビア州パノラマにある、山岳リゾートのパブリックコースである。

ダグ・キャリック設計で1999年開場。高低差のあるマウンテンレイアウトと名物パー3「Cliffhanger」で知られ、カナダの山岳コースを語る際に外せない存在。

カナダ・オンタリオ州グッドウッド（トロント近郊）にあるメンバー制クラブのコースである。

設計はトム・ファジオで、カナダにおける同氏の唯一の単独設計とクラブが位置づけている。

開場は2006年でカナダの現代名コースの一つとして評価されている。

アイルランド・メイヨー州ベルマレット近郊のマレット半島に広がるカーン・ゴルフリンクス。

エディ・ハケット設計のオリジナルHacket Links（18ホール）をベースとし、2013年開場の「Kilmore」の9ホール（アリー・マッキントッシュ設計）を増設。

Wild Atlantic Dunesは、はけっとのフロント９を１～7番、17、18番にして、キルモアーの9ホールをその間に挟んだレイアウトで、巨大な砂丘地形と大西洋の風景を最もダイナミックに味わえる構成になっている。

カナダ・オンタリオ州トロント北東のグッドウッドにあるメンバー制クラブのコースである。

オーナーの故ゴードン・ストーラリーが構想し、ドナルド・スティールの設計会社がルーティングを担い、主任設計者マーティン・エバートが完成させた経緯を持つ。開場は2007年。

氷河地形の起伏とフェスキューに縁取られた景観を活かした、カナダの新世代ヒース／リンクス感覚を体現する

オーストラリア・ビクトリア州モーニントン半島フィンガルにある、Moonah Linksのトーナメント志向のリンクス風コースである。

ピーター・トムソン＆マイク・ウォルブリッジ（Thomson, Wolveridge & Perrett）設計で2002年前後に開場し、全豪オープン開催を強く意識して造られたコースとして知られる。

カナダ・ケベック州マゴグ近郊、イースタン・タウンシップスにある超少数メンバー制のプライベートクラブのコースである。

トム・マクブルーム設計で2008年開場。メンバーは45〜60人規模とされ、年間ラウンド数も極めて限られる“最難関の招待制”として知られていて北のオーガスタナショナルとも呼ばれている。

（※WebサイトがないのでGoogleマップでクラブの衛星写真を共有した）