スコットランドのビュート島の「ヘザーとゴースとアザミのジン」とゴルフコースの話

02.グルメ・食べ歩き
02.グルメ・食べ歩き13.スコットランドゴルフ

英紙 The Telegraph が公開した「2026年に訪れるべき、イギリスで最も過小評価されている10の場所」という記事中に、スコットランド西岸の ビュート島(Isle of Bute) が選ばれていた。

記事ではビュート島は、派手な観光地ではなく、かつてグラスゴーの行楽客で賑わった“海辺のリゾート”が、いまは息を呑むほどゆったりした時間に包まれる場所として紹介されていた。

記事を要約すると

かつてグラスゴーの行楽客の楽園だったビュート島は、いまや息を呑むほど“ゆったりした空気”に包まれいる。

島への旅はWemyss Bay(ウィーミス湾)から始まる。フェリーは、英国でも屈指に美しいとされる鉄道駅のWemyss Bay駅すぐ近くから出航し、上陸すると、なだらかな丘陵、少し色褪せた海辺の壮麗さ、そしてネオゴシック様式のマウント・スチュアート邸の荘厳さが重なり、島全体が静けさで満たされている。

中心地ロスシーには、ヤシの木が茂る遊歩道があり、登録名所にもなっているヴィクトリア朝様式の公衆トイレまでが“優雅だった時代”を物語っている。

食もまた島の強みで、Eider Bakeryのケーキやペストリーを試し、Bute Yardで燻製にした地元のチーズ、サーモン、マスを味わうのがおススメ。

宿はロスシー湾を見下ろすヴィクトリア・ホテル。19世紀のホテルでありながら、限られた予算感(ダブルルーム130ポンド~)を守ったまま平凡さに屈せず近代化を果たした稀有な例として挙げられ、シンプルな白塗りの客室から素晴らしい景色を楽しめるという。

ビュート蒸留所のヘザーとゴースとアザミのジン

テレグラムで紹介されていたバーのBute Yardについて調べてみるとIsle of Bute Distillery(ビュート蒸留所)が経営していることを知り、どんなお酒造ってるんだろうとWebサイトを覗いてみた。

すると、ヘザーを使ったジンがある。
ゴルファーなら反応せずにいられないヘザー。リンクスの荒地を紫に染める、あの花だ。

さらに、ゴース(リンクスに咲く黄色い花)を使ったジンまで造っている。

本当はビュート島で味わうのが一番なのだろう。
でも待ちきれず、気がつけばECサイトでクリックしていた。ヘザー、ゴース、そして牡蠣の殻のジンまで、3本まとめて購入。

届くのが楽しみだ。

購入したあとに、通常のラインナップとは別の特別なジンを見つけてしまった。
アザミの根っこ(thistle root)を使ったジンだ。

アザミはスコットランドの国花で、ヘザーやゴースと同じく、リンクスを歩いていると自然と目にするゴルファーには妙に馴染み深い花。
そしてこのジンは、ただ珍しいだけではなく販売されている目的がある。

ビュート島のチャリティ Calum’s Cabin(小児がんと向き合う子どもを持つ家族を支え、島での滞在やグラスゴーでの滞在拠点を提供する活動)を支援するための一本。
島に自生するボタニカルで造られていて、Calum’s Cabin周辺に育つアザミの根が、濃くてペッパーっぽい風味を足してくれるという。

この一本だけは、いつかビュート島で飲むことにしよう。

ビュート島の3つのゴルフコース

ビュート島の人口は、2013年の時点で6500人ぐらいだったらしい。今は更に人口は減っているはず。

そんな島でもゴルフコースはあるはずだと思い調べてみると、当然のようにゴルフコースがあった。

しかも3コースも。さすがスコットランドである。

Rothesay Golf Club(ロスシーゴルフクラブ)

1892に設立。1908年ジェームス・ブレイドによって移転、拡張、再設計された。

この約400 フィートの標高を持つカナダヒルを囲むようにレイアウトされていてそこからはクライド湾、リドゥン湖とストリブン湖、マル島、アラン島の壮大な景色を眺めることができるパークランドコース。

ウォルター・ヘーゲンもこのコースでプレーし、この景色は世界のどこにも負けないと述べた。
ライダーカップ常連だったエリック・ブラウンは、4番ホールをヨーロッパで最も難しいパー3の一つだと評した。

Port Bannatyne Golf Club(ポートバナタインゴルフクラブ)

1912年開場でスコットランドでも珍しい「13ホール」のパークランドコース。

最初の12ホールをプレーした後、最初の5ホールを繰り返し、専用の18番ホールで締めるという組み立て。

オネスティボックス(料金箱)にプレーフィーを入れてプレーする。

Bute Golf Club(ビュートゴルフクラブ)

1888年開場でビュート島最古のゴルフコース。

設計はセントアンドリュース出身のプロ、David Cuthbert / デイビッド・カスバート

9ホール(パー34)で壁越えの2番、バーン越えの3番、小丘が効く8番など、短くても試される要素がある。


次回、スコットランドへゴルフ旅するなら、まずはヘブリディーズ諸島に行くつもり。

その旅を終えたあとは、スコットランドでまだ訪れてない世界TOP100コースがいくつかあるので、そのラウンドするついでにビュート島にいくのもよいかなと思ってる。

     

I’m a golf-a-holic man. ゴルフバカです。

ゴルフのためなら世界中どこでも行きます。食事とお酒も大好きな食いしん坊ゴルファー。

2021年6月現在、日本国内約600コース、海外は約300コースをラウンドしているコースマニア。現在、世界中をゴルフ旅しています。ゴルフの腕前は平均スコア90前後のアベレージゴルファー。典型的なエンジョイゴルファーです。

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