茨城県の龍ヶ崎カントリー倶楽部をラウンドしてきました。
井上誠一設計のコース。開場は1958年。
グリーンは2グリーン制でPグリーンとCグリーンの2つがあります。Pグリーンがメイングリーン。Cグリーンがサブグリーンで開場時はメイングリーンはベント。サブグリーンは高麗だったようでしたが現在は両方のグリーンともにベントになっているようです。
Pはペンリンクス、CはCY-2のとベントの種類の略みたいです。
ペンリンクスはよく聞きますがCY-2って初耳なので調べてみると、雪印種苗(株)が開発・販売しているベントのようで、雪印種苗のホームページには、高温多湿な日本の気候の中で育成された「CY-2」は、従来品種に比べ冬期緑度・耐暑性・耐病性・芝質に優れ、低農薬管理を実現した画期的な品種ですと書かれていました。
ちなみにCY-2の名前の由来は千葉県と雪印種苗の共同開発のようで、千葉県(Chiba)のCと雪印(Yukijirushi)のYと、商品化のために最終的に選抜された品種の系統番号が2番だったのでCY-2となったみたいです。
この日はCグリーンを使用。
龍ヶ崎はザ・井上誠一と言っても過言ではないぐらい井上イズムが詰まっているコースでした。
井上氏は龍ヶ崎の設計開始時には「レイアウトは近代的な戦略主義に則りパープレーはなかなか困難であるがワンオーバーパーは比較的容易に取れる上手にも下手にも興味津々たるものと致します。コース全般はあまり樹木が多くないので造形によってグリーンやバンカーを美しく仕上げ、又、各ホール毎に特徴のある樹木を植えて他に類例のない日本色豊かな味のあるゴルフ場が出来上がります」と考えて設計を進めたようです。
また興味深いのは設計段階ではアウトとインが逆で、コースがほぼ完成した段階でアウトとインを入れ替えたようです。理由は現在の10番ホールをスタートホールとするには少し難しすぎるという判断があったようです。
井上氏は「アウトとインを入れ替えたことで1番から8番までは普通に攻めていけるが9,10,11の3ホールでプロのリズムを崩すようにした」と話をしていたようです。
これがいわゆる、龍ヶ崎のアーメンコーナーと呼ばれるものになりました。
ラウンド当日は雨模様でしたが、
龍ヶ崎カントリーのホームページには「井上誠一氏の設計により昭和33年11月に開場した林間コース。爾来45年余を経て、コースの樹木は大きく育ち、緑豊かな松林の眺めは一幅の美しい水墨画を想わせる景観を呈しております。」
と紹介されているように、この日の雨空が水墨画のイメージをより一層強調してくれました。
龍ヶ崎の蘊蓄はこれぐらいにしておいてコースの写真を。
1番ホール 399ヤード パー4
真っすぐなパー4。
右はOBですが、奥が深く木があるのでよほどのことがない限りOBにはなりません。(林の中に入ってしまいますが)
グリーン手前の花道は少し凹んでいます。
Pグリーン(メイン)は右。Cグリーン(サブ)は左。
2番ホール 519ヤード パー5
18ホール中、もっとも距離のあるパー5。
Pグリーンのチャンピオンティーは574ヤード(Cグリーンは557ヤード)
左右は大木でコースがしまってみえます。
グリーン手前150ヤード地点は窪地になっていて、そこから上がり勾配になっています。
Pグリーンは右。Cグリーンは左。
3番ホール 165ヤード パー3
グリーンの周りのバンカーがプレッシャーになっているパー3
Pグリーンは右。Cグリーンは左。
4番ホール 491ヤード パー5
左ドッグレッグのパー5
狙い目は左のバンカーの右側狙い(暗くてバンカーが見づらくなっています)
左のバンカーはこんな感じで口を広げています。
Pグリーンは右。Cグリーンは左。
5番ホール 335ヤード パー4
左右、斜面で囲まれている短めのパー4
狙うなら右より左。
Pグリーンは左、Cグリーンは右。
どちらのグリーンも砲台グリーンで両グリーンの間は窪地になっています。
6番ホール 386ヤード パー4
フェアウェイ中央には松の大木が立ちはだかるパー4
狙い目は松の右側。
Pグリーンは右。Cグリーンは左。
7番ホール 352ヤード パー4
真っすぐなパー4
狙い目は中央の松の右側。
グリーンの周りには数多くのバンカーがガードしています。
Pグリーンは左。Cグリーンは右。
8番ホール 186ヤード パー3
左右に深いバンカーが配置されているパー3
Pグリーンは左、Cグリーンは右
どちらのグリーンもグリーンに対して右のグリーンに入りやすくなっています。
さていよいよここから龍ヶ崎のアーメンコーナーの始まり。
9番ホール 407ヤード パー4
二打目が谷越えのパー4。レギュラーティーからでも400ヤード越えています。
230ヤード付近から谷越えなのでドライバーで二打目をブラインドとなるグリーンを短いクラブで狙うか、谷の手前に刻んで長いクラブでグリーンを狙うか。刻む場合も谷の手前にはバンカーが両側に四個配置されているので谷の手前ぎりぎりに落とす距離感と正確な方向性が求められます。
二打目はこんな感じ。Pグリーンは左、Cグリーンは右。
10番ホール 383ヤード パー4
S時にうねる船底型のフェアウェイが印象的なパー4
井上氏は「ティグラウンドに立った時から状況判断を強く要求する、性格のはっきりしたホールである」と言っていました。
ティーショットでは左の林をドローボールか高いキャリーのあるボールで越えて、フェアウェイ左サイドに第一打を落とさなければグリーンは直接狙えません。
ボギーオン狙いなら正面の松の右側狙い。
Pグリーンは右、Cグリーンは左。
11番ホール 394ヤード パー4
9番と同様にグリーン手前が谷越えのパー4
9番ホール以上に両サイドの松とバンカーで狙いどころが狭まれています。
2オン狙いなフェアウェイの左狙いですが3オン狙いならフェアウェイのセンター狙い。
谷はこのように窪地っぽくなっています。写真の右には池があります。
Pグリーンは左、Cグリーンは右。
ここまでの9、10、11番を乗り切るとあとはスムーズにラウンドできるように構成されているようです。
12番ホール 148ヤード パー3
池越えのパー3
Pグリーンは左でCグリーンは右。メインのPグリーンのときは池が左にも回りこんでいるので池もプレッシャーになります。
13番ホール 497ヤード パー5
二度の谷越えがあるパー5
ベストルートはフェアウェイの左のようですが左はOBなので右からのほうが安全。
パーオン狙いなら2つめの谷越え。ボギーオンでよいなら谷の手前に。
Pグリーンは左、Cグリーンは右。谷は大きく窪んでいます。
14番ホール 374ヤード パー4
ゆるやかな打ちおろしのパー4
ティーショットはフェアウェー左側狙い。
Pグリーンは左、Cグリーンは右。グリーンも多くのバンカーに囲まれています。
15番ホール 338ヤード パー4
ティーグラウンドから数多くのバンカーが口を広げてみえるようになっています。
パーオン狙いなら真ん中に見えるバンカー越え、ボギーオン狙いならこのバンカーを避けて左狙い。
Pグリーンは左、Cグリーンは右。このホールもグリーンも多くのバンカーに囲まれています。
16番ホール 184ヤード パー3
パー3では最長のパー3(チャンピオンティーからPグリーンは216ヤード、Cグリーンは197ヤード)
Pグリーンは左、Cグリーンは右
17番ホール 491ヤード パー5
真っすぐなパー5
ティーショットは小さな窪地越え。
二打目はグリーンによって狙いが変わってきます。
Pグリーンは左、Cグリーンは右。
フェアウェイの真ん中とラフの左側に門柱のように木が生えていてこの木もハザードとして効いています。
18番ホール 407ヤード パー4
フェアウェイが右に傾斜しているパー4
パーオン狙いならフェアウェイの右狙い。ボギーオン狙いなら左狙い。
ボギーオン狙いなら右に傾斜しているフェアウェイの影響はなく安全ですが、Pグリーンの場合はこのようにグリーンを狙えなくなります。
Pグリーンは左、Cグリーンは右。
龍ヶ崎、井上誠一の傑作コースでした。
コメント
もう少し早く写真をUPしてくれれば良かったのに・・・
先日も同じシャツで行っちゃいましたよ???パンツはピンクにしましたが(笑)
早くスランプを脱出して・・・お互いベストで再チャレンジしましょう!
未だ3つもリードされてますから???
シングルパパさん
またぜひよろしくお願いします!
結構、重症っぽいのですが、何とか7月には復活できるように頑張ってみます