メキシコのティファナで目的のタコスとシーザーサラダの食べ歩きを終えたのでアメリカに戻ることに。
アメリカからメキシコに移動するときは、ノーチェックで入国できるので待ち時間なしですぐに入国できますが、メキシコからアメリカに陸路で戻るときはセキュリティが厳しく、しかも大勢の人数が行き来するので徒歩でも車でも2時間、場合によっては3時間ほど行列を待つことも覚悟しておかないといけません。
そんなこともあり、早めにアメリカに戻ることに。今日は土曜日なので平日より混んでいます。2時間は覚悟しないといけないなと思っていたら、突然の雨。
雨の中、屋根のないところに長時間、並ぶのは大変だなぁと思っていたら、乗り合いバスに乗って戻れる白タクならぬ、白バスのようなサービスがあるのでそのバスにお金を払って乗り込みました。
少し進んだところで車が全く動かなくなり、どうしたのかなと思ったら、スペイン語で何やら運転手が説明を我々、乗客にしています。よくわからないのでどうしようかなと思ってたらスペイン語も英語もわかる人が英語で通訳をして他の乗客に状況を教えてくれました。
国境付近で死亡事故・事件?が発生して、ティファナの国境は閉鎖されたとのこと。その代わりに一番近い別の国境までバスは行くので降りる人は降りて、そのまま乗る人は乗ってほしいというような内容でした。
うーん、まずいな。帰国日がまだ先なら予定を変更して、のんびりティファナ滞在や他のメキシコの場所を巡るのもいいのですが帰国は明日なので本日中に空港に近いロサンゼルスまで戻っておきたいところ。
国境封鎖がいつ解放されるかもわからないので、このままここにいるより、どこかわからない場所ですがそこからアメリカに入国したほうが、今日中にロサンゼルスに戻れる確率は高くなりそうなので、このままバスに乗って知らない街に行くことに(笑)
iPhoneの電池も残り数%まで減っています。ティファナでは電波が3Gにならない箇所が多くてネットの接続に時間がかかりいつも以上に電池が消耗したようです。
電池に残量があればいろいろと調べることができるのですが、もうiPhoneは使用できないと思ったほうがよさそうです。
アメリカ側に行けば、何とか気合で、私のなんちゃって英語でやり取りすれば何とかなるだろうと思ったのですが、よく考えたらアメリカ側の国境付近の車を停めた地名すらわかりません。荷物を持ち歩きながら移動したくなかったのでティファナに持ってきた持ち物はポケットに入る小銭入れサイズの財布とパスポートとiPhoneのみ。ガイドブックがあれば地名を調べられるし、指さしながら現地の人達と会話できるけどそれもできません。
ピンチ!!
しかしこういうピンチなときほどワクワクしてしまう性格。。
仕事でもトラブルが発生してそれを乗り切るのが昔から大好きな性格でした。まあ、最悪戻れなかったらメキシコをしばらく楽しんでもいいかと思いながら、バスの車窓から見えるメキシコの知らない街の風景を眺めること20分ほど。
とうとう、メキシコの知らない街に到着しました(笑)
他の乗客で英語がしゃべれそうな人に、この後、どうしたらいいの?と聞くと、とりあえずこのまままっすぐ歩いていくと国境があるのでそこで入国して入国したらタクシーかバスで目的地に移動したらいいみたい。と教えてくれました。
とりあえず人の流れにそって歩いてアメリカに入国するための列に並んでみました。
ここがどこかもわからない、戻る場所の地名もわからない、iPhoneの電池の残量も少ない。。。 ないない尽くしです(笑)
電池の消費が勿体ないので電源を切っておいたiPhoneを立ち上げてまずはここがどこかを調べてみました。
どうやらMesa de Otay(メサ・デ・オタイ)という場所らしいことがわかりました。ティファナの国境から直線で約10kmの場所のようです。
続いて車を駐車したアメリカ側の地名をグーグルマップを調べると、ティファナとつながっているアメリカ側の地名はSan Ysidro(サンイーサイドロ)という地名であることがわかりました。
もう電池が切れそうだから、サンイーサイドロ、サンイーサイドロ、サンイーサイドロと地名を忘れないように何度も頭の中で復唱。
なんとかサンイーサイドロまで戻れたとしてそこから駐車場にはどうやって戻ればいいんだろう(笑)
そうこうしながら入国の行列に並んでいたらいよいよ国境のゲートがやってきました。
最後の電池を使って記念撮影。メキシコ側から見たアメリカ。ちょうど電池が0%に。
この回転ゲートをくぐるとアメリカです。そして入国審査を受けて何とかアメリカに帰還。
アメリカ側も知らない街ですが、やはりこちらのほうが英語が通じるので安心しますね。
しかし、この後が大変でした。街中にタクシーの台数が少なくてなかなかつかまりません。アメリカの田舎ですから流しのタクシーも見かけず、困ったなぁ状態。
少し歩いて周辺の様子を調べていると、奇跡的に私の前にタクシーが停まり、乗っていた人が下車!!
入れ替わりで、すぐに乗車。ラッキーでした。
運転手に片言の英語で事情を説明。
とにかくサンイーサイドロに行ってほしい。国境近くのどこかの駐車場に車を停めたので、しらみ潰しで駐車場を探してほしい。などなど、なんちゃって英語でお願い。
何とか理解してくれた運転手に感謝。
乗車して15分ほどでサンイーサイドロに到着。そして駐車場もすぐに見つかったのもラッキーでした。
レンタカーの中に用意してあったシガーライターからiPhoneを充電するケーブルでiPhoneを充電。iPhoneがあればナビも使えるしロサンゼルスまで戻れそうです。
そんな最後は少しドタバタしたティファナ訪問でした。
そしてティファナにはClub Campestre de Tijuana(Tijuana Country Club)というアリスター・マッケンジー設計のコース(オリジナルは1927年にウィリアム・P・ベルが設計し、その後マッケンジーが改造)があるので、次回はこのゴルフ場とタコスのためにやってきたいと思います。
コメント
[…] メキシコの未知の国境の町からアメリカに再入国 […]