「明宝(めいほう)ハム」と「明方(みょうがた)ハム」の食べ比べをしてみます。
東海北陸自動車道の関SAで2つのハムが販売されていたので両方購入。
どちらも岐阜県郡上市(ぐじょうし)の特産品のプレスハムで、明宝ハムは県外でも販売されていますが明方ハムは郡上市内を中心に販売されています。
プレスハムは肉をばらして、つなぎと混ぜて固める日本独特の食品。豚肉だけの肉90%以上が特級。肉が90%以上でそのうち豚肉が50%以上なら上級。肉が85%以上が標準の三段階に分けられています。
明宝ハムも明方ハムもどちらも国産の豚肉100%を使用しているので特級プレスハムになります。
どちらも形状が似通っているのはルーツが同じだから。
昭和28年に岐阜県郡上郡奥明方村の農協で明方ハムが生産されたのが始まり。
昭和55年にNHKの番組で取り上げられたことで全国に名が知られるようになり、昭和61年には農協が事業拡大のために人口の多い郡上郡八幡町に工場を移設することに。
これに対して村の過疎化を危惧した明方村は反発し、昭和63年に明方村に明方特産物加工株式会社(現:明宝特産物加工株式会社)を設立し、明宝ハムを生産開始。
明宝ハムの名前の由来は「明方の宝に」なるようにと願いを込めて「明宝ハム」と命名。
村の名前も明方村から明宝村に変えて、明方ハムの工場から引き抜いた職員と共にスタートしました。
このような経緯で、農協VS村という構図で2つの似たハムが売られるようになりました。
そんな2つのハムの食べ比べです。翌日、帰宅して自宅で焼いてみました。
突起のある独特の形はどちらも同じですが、左の明宝ハムは白っぽくて、右の明方ハムは赤っぽい感じ。
食べると食感は明宝ハムのほうが気持ち歯ごたえがあり、塩分は明方ハムのほうが強く感じます。
調べてみると明宝ハムは塩漬けに1週間のところ、明方ハムは2週間塩漬けしているために差が表れるのだとか。
どちらも美味しいのですが私は、明宝ハムのほうが気に入りました。(本当にごくわずかな差なので一緒に食べ比べないとわからないぐらいの差でした。)
過去にはお互いが反目しあっていましたが現在ではよきライバルとして競い合う仲になっている岐阜県の名物ハムの食べ比べでした。
これにて「岐阜ゴルフと食べ歩き」の回は終了。
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