2017年に食べ歩いて記憶に残っているものを列挙します。
このPart1では焼きそば部門、餃子部門、うどん部門、ピザ部門、鍋部門、冷麺(冷やし中華)部門、牛肉部門、豚肉部門、鳥肉部門を紹介したいと思います。
そして次の記事のPart2では羊肉部門、山羊部門、馬肉部門、ジビエ部門、もつ部門、シーフード部門、寿司部門、弁当部門、その他の麺類部門、最高の一杯部門を紹介する予定です。
また個別の記事で2017年ラーメン・オブ・ザ・イヤー、2017年サンドウィッチ・オブ・ザ・イヤー、2017年かき氷・オブ・ザ・イヤーも発表していますのでそちらもご覧ください。
焼きそば部門
2016年に続き、今年も焼きそばを食べ歩きのテーマとして食べ歩きしました。
その中で3つと番外編で1つ紹介します。
まずは1つめは、マレーシアのクアラルンプールの冠記(クーンキー)のドライワンタンメン
香港麺の焼きそばのような感じ。見たままの完璧な味。
この店の記事はこちら「クアラルンプールの締めにドライワンタン麺」
つぎに2つめは伝説のお店、大とら(おおとら)。
数年前にお店に強盗が入り、店主のお婆さんが襲われてしばらく休業していたのですが、今年の5月に店の前を通ると復活営業していたので、久しぶりに食べに行ってみました。
現在は、焼きそばと餃子のみで夕方5時から朝の3時まで営業。89歳になられたようです。
久しぶりに食べた焼きそばの味は健在。特注の麺に薄味で旨味が感じられる味付けで美味しかったです。
これからも美味しい焼きそばを作り続けてください。
そして3つめは、京都駅前のお好み焼きの名店、あらた。その支店が今年、自宅近くにオープン。支店がオープンしてからは近いのでよく利用させてもらっています。
焼きそばにスジとアギをトッピング。スジだけでなくアギ(顎肉)を追加して肉の旨味をそばに絡めた贅沢な最強の焼きそば。
最後に番外編。厳密に言うと焼きそばではないのですが、四ツ谷駅近くの嘉賓の牡蠣ソース和えそば。
都内に数軒、支店があります。
昔から私が大好きな和えそば。オイスターソースと具材はネギのみ。シンプルイズベストです。
餃子部門
去年の2016年フード・オブ・ザ・イヤーの餃子部門は水餃子の当たり年でした。
幡ヶ谷の您好(ニイハオ)、立石の蘭州、京都の餃子王、岡山県日生の山東水餃子大王と、どこも素晴らしい水餃子でした。今年はその反動か、同じレベルで感動する餃子には出会えず。
しかし癖になる餃子に出会うことができました。2017年ラーメン・オブ・ザ・イヤーの番外編で紹介した納豆ラーメンのお店の山茂登(やまもと)の餃子です。
見た目は普通なのですが、ニンニクが強烈な餃子なんです。どれぐらい強烈かというと食べるとピリピリするぐらいニンニクが利いています。これが癖になるんです。この記事を書いているとまた食べたくなってきました。
うどん部門
私が大好きなうどん屋を挙げるとsugita(東京都)、山下うどん(香川県)、信濃屋(岐阜県)、讃く(大阪府)、たなか家(京都府)、常盤(京都府)、萬屋(京都府)、釜揚げうどん一忠(大阪府・閉店)と挙げるのですが、この中でsugitaからたなか家までは、うどんの麺そのものの美味さが素晴らしく、萬屋はネギうどん(ネギが大好物なので)がおススメで、うどんつゆの美味さでは常盤と一忠がNo.1でした。その素晴らしいうどんつゆの常盤に匹敵するうどん屋を発見しました。
そのお店は福岡のみやけうどん。オーダーしたら一分もせずに出てきました。伊勢うどんのように麺は、あらかじめ茹でているようです。福岡のうどんは、やわやわなうどんが多いですがその中でも一番柔らかいのではないかというぐらいの柔らかさで麺を持ち上げるとそれだけで切れそうになります。麺の柔らかさは好き嫌いがわかれるところだと思いますが、とにかくうどんつゆが素晴らしい。体が温まる優しいつゆでした。
ピザ部門
中目黒の聖林館というピザ屋さんは通常はマルゲリータとマリナーラの2種類のピザのみオーダーできます。そのどちらもおいしいのですが、常連のみオーダーできる裏メニューのビアンカというピザを食べる機会がありました。
このビアンカがシンプルで美味しいのです。具材はモッツァレラチーズのみ。ビアンカという名前の通り真っ白なピザは塩加減が最高で、ミルクの風味と生地の焦げがよいアクセントになって一気に完食してしまいました。
鍋部門
続いて鍋部門で3つ。
まず最初は、マレーシアのクアラルンプールのHakka Restaurant(客家飯店・ハッカレストラン)のスチームボートという魚介類や鶏肉などが入った鍋料理。
魚介のスープに鶏ガラのスープも合わさり、とにかくスープが美味い。何杯もスープをお代わり。
肉厚の湯葉や締めの麺もスープを吸って最高でした。
続いて、秋田県男鹿の郷土料理の石焼鍋を男鹿半島の先端にある美野幸でいただきました。
石焼鍋とは、木製の手桶に男鹿近郊で獲れた魚介類とだし汁を入れて真っ赤に焼けた浜石を放り込むと一瞬にして手桶の中は沸騰して魚介類は身が引き締まってよいダシがでる昔からの男鹿の漁師料理。
美野幸の石焼鍋は、手桶の中に鯛の身がアラと一緒にたっぷり入っていて、山椒と海苔の風味がするスープに鯛の旨味が溶け込んで、荒々しさの中に洗練された旨味がある素晴らしい料理でした。
今年いただいた料理の中で3本の指に入る美味さでした。
3つめは六本木の御膳房のキノコ鍋。銀座にもお店があります。以前からお気に入りの鍋だったのですが今年久しぶりに食べに行ったので紹介しておきます。
10種類のきのこが入ったキノコ鍋のスープはいろんなキノコの旨味が溶け出して最高です。
冷麺(冷やし中華)部門
そして冷やし中華(関西では冷麺と言います)部門。冷麺もあちこちでかなり食べ歩いています。
そして毎年、必ず食べている私のお気に入りの冷麺、京都にある中華のサカイの冷麺。過去二回のフード・オブ・ザ・イヤーで紹介できてなかったので紹介しておきます。
モチモチした麺に酸味のある辛子マヨネーズのタレ、そして具材はシンプルにキュウリと焼き豚と海苔のみ。
日本一の冷麺だと思います。
牛肉部門
そして牛肉部門。今年は3つあります。
ベトナムのハノイにあるPhở Thìn(フォーティン)のフォーボー(牛肉のフォー)
これが本当に感動しました。ネギがたっぷりで牛の旨味がたっぷりのスープはそのままで完成形。ベトナム料理は卓上の調味料で自分好みの味付けにすることが多いのですが、味を変えることがもったいなと感じるぐらいの美味しさで、このフォーを食べるためにハノイを訪れてもいいと思えるぐらいでした。今年のNo.1です。
続いては、開高健が通っていた今はなき、銀座のビストロ、シェ ルネのシェフをしていた江頭さんが特別に我々のために厨房に立ち、食事を用意していただいた会がありました。その時の牛肉の焼き方が本当に素晴らしかったです。
どのように素晴らしかったかと一言で説明すると噛むと肉汁が弾けました。
肉の旨味、脂の旨味、香ばしさなど同時に口の中一杯に弾けたのです。焼き方を厨房で見ていたのですがフライパンで油をかけ回しながらじっくりと低温で焼いておられました。
牛肉の最後は、去年に引き続き、陶芸家の福森雅武さんが厨房に立ち、料理をふるまっていただける忘年会に参加させていただきました。メインの伊賀牛のイチボが素晴らしかった。イチボの先三寸という言葉があり、先から3寸ほどは特に柔らかく刺身で食べるのが美味しいと教えていただきました。そしてステーキは土楽窯の土鍋で福森さんにレア気味に焼いていただき、みんなで肉を争奪戦。楽しく美味しいひと時でした。
豚肉部門
豚肉部門は2つ。どちらもベトナムでいただいた料理でした。
まずは、ハノイのBún Chả HƯƠNG LIÊN. (ブンチャー フォン・リエン)というお店でいただいたハノイ名物のブンチャー。
米から作られたブンをスープにつけて食べるベトナムのつけ麺。
グリルした豚がほのかに甘酸っぱいスープにとけて香ばしく、照り焼き風味のスープで食べたことあるようなないような味付けで美味しかったです。
2つめはダナンの Trần Local Foods(トランローカルフーズ)でいただいたダナン名物のバインチャンクオン。
豚肉を蒸したものをライスペーパーで野菜と一緒に自分でラップしてつけダレで食べる料理。タレがニンニクが利いていて美味しかった。
鳥肉部門
鶏肉部門では2つ。
まずは岐阜の焼き鳥の名店みずきでいただいた「まつば」という部位の焼き鳥。
どれも美味しかったですが、聞きなれない部位なので興味本位で最後に頼んでみたらこれが大正解。
鳥の鎖骨らしいです。旨味の固まり。これだけ延々と食べていたいぐらい。
2つめは、目黒の焼き鳥の名店、鳥しき。私が一番大好きな焼き鳥屋さんです。過去二年のフード・オブ・ザ・イヤーで紹介できてなかったようで、調べてみると前回に訪れたのは2014年と三年前でした。
鳥しきの素晴らしさは大将の池川さんの徹底した「近火の強火」という焼き方。何を食べても最高の焼き加減で出てきます。
鳥しきの特等席はこの横から池川さんの焼き方を見ることができるこの席です。
次の記事の2017年フード・オブ・ザ・イヤー Part2では羊肉部門、山羊部門、馬肉部門、ジビエ部門、もつ部門、シーフード部門、寿司部門、弁当部門、その他の麺類部門、最高の一杯部門を紹介する予定です。
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