私のお気に入りのバーのひとつに神戸のバーパズルがあります。今年、そのパズルで衝撃のジンを飲みました。そのジンの話の前にまだ当ブログでパズルを取り上げたことがなかったので、パズルとの出会いから紹介したいと思います。
2017年の年末、友人のプロゴルファーの永井さんから三宮のジンに拘っているバーに来ているとメッセンジャーで写真付きで連絡がありました。
ジンに拘っているのに、なぜシャルトリューズのボトルが?
更にその隣のグラスはなぜ赤色?(シャルトリューズは緑色のヴェールか黄色のジョーヌしかないので)
と謎だらけなので、「写真に写ってるのはシャルトリューズですが、横の飲み物が赤色。謎解きのようで気になります(笑)」
と返答すると、届いたショップカードが次の写真。
バーの店名はバーパズル。私の気持ちとバーの名前が偶然に一致。
永井さんの話によると、「このバーは300種類くらいのジンがあり、自家製ハーブで漬け込んでいる。このシャルトリューズも自家製」とのこと。
私が一番好きなリキュールがシャルトリューズヴェール。
緑色でもない黄色でもない!なぜ?!
すぐに飛んで行きたかったのですが、時間は0時半。。私は京都。
どういうことか聞いてみると、オリジナルのレシピを自家製で再現してるのだとか。
赤色のシャルトリューズをネットで検索してみました。
調べた結果、赤色のシャルトリューズの答えは出てきませんでした。
私なりの推測は、シャルトリューズの原液は130種類の薬草を使ったシャルトリューズ修道院秘伝のレシピ。代々、選ばれた2人以外には門外不出。
門外不出と言ってもアンゼリカ、クローブ、ジュニパーベリー、コリアンダー、カーダモン、ヴェルヴェーヌ、バーム、ヤロー、マージョラム、オレガノ、ペパーミントなどおおよその成分は判明しています。
原液の成分にはジンの原材料のジュニパーベリーも入っているのでジンをベースに薬草を漬けたリキュールではないかと。赤い色は薬草の一部に赤か、茶色の成分があり、その色が出ているのではないかと推測。
そして赤いシャルトリューズの謎を解きに、10日後に三宮に。
マスターの杉山さんが注いでくれた自家製シャルトリューズの色は黄色。 どうやら、写真は照明の関係で赤く見えただけだったようです。
今のシャルトリューズの原型のグランシャルトリューズを再現しているのだとか。レシピも見せていただきました。
飲んでみると黄色のジョーヌに近いハチミツを使った味。
緑色の薬草色の強いヴェールの74年後に開発されたハチミツ入りの柔らかいジョーヌ。
そのジョーヌは原点のグランシャルトリューズを回顧して作られたのかもしれません。
そしてもう一つの謎の自家製シャルトリューズのベースがジンなのかどうか?
答えはアブソルートウォッカ。
インフュージョンするのに邪魔をしないのだと思います。
そして、この日はいろいろといただきました。
鰹のジンをストレート、干し貝柱のジンをブラッディシーザー風に
ゴボウのジンをソルティードッグで、自家製パルフェタムールをストレート
年代物のマラスキーノと合計6杯も。
それ以来、三宮で立ち寄るバーになりました。
そして本題の今年、飲んだ衝撃のジンの話。
それはモンキー47の非売品の『山椒と神戸牛の脂の旨味』を溶かし込んだジン。
このジンを少量入手したとのことで飲みに行ってみました。世界で214本しかありません。
濃い目の食事をいただいてきたので、パズル流のジントニックで口の中をリセットしてからいただきます。
普通のジントニックとは違い、ジンとトニックのみでライムなどは使わず空気を混ぜるだけで風味をだしてます。
そして、 山椒と神戸牛の脂の旨味 のジンを。
ハーフショット提供のところ、お願いしてワンショットで。
最初は加水せずストレートで。山椒のバランスがよいジンです。
神戸牛の脂は、余韻に出てくるような出てこないような感じ。
この後の加水が楽しみ。
そして、加水して味わってみます。
見た目は変わらないけど、全然違う。
よい脂の甘みが舌にまとわりつきます。さらにほんのりと山椒が。すごい。
これ考えた人、天才を超えて奇人かも。
杉山さんが、ビーフジャーキーと一緒に食べたらよいかもとビーフジャーキーを出してくれました。
神戸ビーフのビーフジャーキーに!
いや、神戸ビーフのコンビーフに変身しました。
コメント