土砂降りの中のロイヤルカルカッタでのゴルフを終え、少しホテルで休憩したあと、夕方からコルカタの空気を感じるために街を散策した。
コルカタの街で印象的なのは年代物の黄色いタクシー。イギリスのモーリスオックスフォードという車がベースで1958年からインド国内でヒンドゥスタン・アンバサダーという車名で2014年まで製造されていた車。アンティークな外観がコルカタの街に合う。


実はコルカタは、人口密度だけで言えばデリーよりも高い。
数字だけを見ると、もっと混雑し、もっとストレスを感じてもおかしくない。
しかし、実際に歩いてみて感じた印象はまったく違った。
デリーでは、街全体に常に張り詰めた緊張感がある。
競争、主張、サバイバル。
どこにいても、前に出なければ置いていかれるような空気がある。
一方のコルカタには、それがない。
人は多いが、押し合う感じがない。
視線が柔らかく、どこか余裕がある。
同じ国とは思えないほど、街の性格が違う。


ニューマーケットエリアは、1847年にイギリス人居住者向けに造られたショッピングゾーンでビクトリア朝のゴシック建築が歴史を感じる。

バックパッカーの聖地として知られるサダル・ストリートでさえ、どこか落ち着いた空気が流れていた。
サダルストリートを歩いていて象徴的だと感じたのが、1783年築の古い邸宅を利用したヘリテージホテルのエルギン・フェアローンの存在だった。


過度に磨き上げられているわけでもなく、かといって放置されているわけでもない。
歴史を「残す」のではなく、生活の中に自然に置いている。
コルカタという街の姿勢が、そのまま形になったように見えた。


もうひとつ印象に残ったのは、歩行者専用の踏切だ。みんな跨いだりくぐり抜けることなく青信号になるまで待っていた。
インドでは、交通ルールはあってないようなもの、ということをデリーの街で感じたが、コルカタはデリーのように無秩序ではなかった。


デリーとコルカタ
整理すると、私の中ではこうだ。
- デリーは、サバイバルと競争の都市
- コルカタは、文化と共生の都市
正直に言えば、デリーは一度で十分だと感じた。とにかく疲れる街。
だが、コルカタには、また来たいと思えた。



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