ナンではなく、米とマスタードが支えるベンガル料理(コルカタ)

[Kasturi / カストゥリ]
02.グルメ・食べ歩き
02.グルメ・食べ歩き

インド料理と聞いて、多くの人がまず思い浮かべるのはナンだろう。
実際、デリーをはじめとする北インドでは、ナンやロティが食卓の中心にあり、濃厚なグレイビーとともにパンを食べ進める文化が根づいている。

だが、コルカタは違った。

この街で向き合うことになったのは、
米とマスタードを軸に組み立てられた、まったく別のインド料理――
ベンガル料理である。

ベンガル人に愛されるローカルの名店へ

夕食に訪れたのは、ベンガル人に長く愛されてきたローカルの名店のKasturi(コストゥリー

Kasturiは北インドではカストゥリと発音されるがベンガル地方では、コストゥリーという発音に近いらしい。

Kasturiは、インドで「ジャコウ(麝香、Musk)」や「芳香」を意味する言葉。

コルカタの食は、米がすべての中心にある

メニューを開いて、最初に印象に残ったのはページに一番左上にRice Itemsと書かれていることだった。

北インドではナンやロティなどのパン系が主食であるのに対し、東インドのベンガル地方では米が主食。

料理はすべて、「この米とどう食べるか」を前提に考えられている。

これは、湿度が高く、雨量も多い東インドでは米作が盛んで、自然と米を中心とした食文化が育ってきた。

暑い季節でも食べ進められるよう、ベンガル料理は北インドの料理より油を抑え、重さを残さない。

スパイスで押すのではなく、香りで食べさせる料理だと感じた。

ベンガル料理を象徴する「パトゥリ」

Bhetki Paturi (ベトキ・パトゥリ) 

Bhetkiはベンガル地方で人気の白身魚でバラマンディの事。

Paturiは食材を香辛料とともにバナナの葉で包み、蒸し焼きにするベンガル伝統料理で、
マスタードペーストとマスタードオイルを使うのが大きな特徴とされている。

パトゥリは、魚の臭みを消すための料理ではなく、むしろその香りを蒸気と葉の香りで引き出すための調理法。

マスタードの個性が強すぎて、私にはそれが臭みに感じられた。

コチュパタチングリ――ベンガルの家庭料理

Kochu Pata Chingri(コチュパタチングリ)

ベンガル語でKochu(コチュ)は里芋、Pata(パタ)は葉。

Chingri(チングリ)は、エビでベンガル地方ではメジャーな食材。

里芋の葉を細かく刻んで小エビと一緒にマスタードオイルとマスタードペーストで蒸し煮にした料理。

小エビの旨み、葉のほろ苦さ、そこにマスタードの香りが重なる。

率直に書くと、この日の料理は私の味覚には合わなかった。

パトゥリも、コチュパタチングリも、マスタードの個性がかなり強く、私が慣れてないからだろうか?「香りを楽しむ」というより「香りに圧される」感覚が先に立った。

ベンガル料理には、必ず日本人の口に合う店、一皿があるはずだ。
そう確信させるだけの文化的な厚みがある。

明日のランチも、コルカタでベンガル料理をもう一度探してみようと思う。

     

I’m a golf-a-holic man. ゴルフバカです。

ゴルフのためなら世界中どこでも行きます。食事とお酒も大好きな食いしん坊ゴルファー。

2021年6月現在、日本国内約600コース、海外は約300コースをラウンドしているコースマニア。現在、世界中をゴルフ旅しています。ゴルフの腕前は平均スコア90前後のアベレージゴルファー。典型的なエンジョイゴルファーです。

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