日本最東端のゴルフコースの根室ゴルフクラブに到着したのは11時前。
場所は、根室市内から日本の最東端の納沙布岬に向かう途中の丘の上に。
今回の旅で一番楽しみにしていたゴルフコース。
1960年に開場と北海道では三番目に古いゴルフコース。古びたクラブハウスが歴史を感じさせてくれます。
9ホールでパー36を違うティーから2周回って18ホールをラウンドするスタイル。
天気はあいにくの曇り空。でも、それが逆にこのコースには似合ってる気がする。
コースを設計したのは丸毛信勝氏。(丸毛はマルモと読む)
丸毛氏が設計したコースで私が今までラウンドしたコースは大阪の枚方国際ゴルフ倶楽部と福井の芦原ゴルフクラブの2コース。
どちらのラウンドもブログの記事にしているのですが丸毛氏についてはあまり詳しく説明していなかったので今回、まとめてみます。
丸毛氏は大分県出身の東大農学部卒の昆虫学者として名を馳せて、29歳で農学博士となり、後には芝生の研究でも権威としても有名になった人物。
戦前は保土ヶ谷ゴルフ倶楽部の芝草研究室の指導も行い、芝の研究を進める中、イギリス、アメリカのゴルフ場を視察して、芝生の管理についての学識を深めていった。
そして川奈富士コースの造成の現場監督としても活躍し、戦後はゴルフ場の設計なども行うようになったらしい。
丸毛氏が設計したコースは全国にあり、そのうち北海道では10コースと数多い。
設計した北海道のゴルフコースを年代順に並べると
1960年 根室ゴルフクラブ
1961年 登別温泉ゴルフクラブ
1963年 帯広カントリークラブ 新嵐山コース
1965年 石狩川江別ゴルフクラブ
1965年 真駒内カントリークラブ
1966年 北見カントリークラブ (インコース)
1973年 伊達カントリークラブ
1974年 温根湯国際カントリークラブ
1974年 札幌スコットヒルゴルフ倶楽部
1975年 スウェーデンヒルズゴルフ倶楽部
にもなり、その他の都道府県も入れると能代カントリークラブ、大館カントリークラブ、プレジデントカントリー倶楽部、大島ゴルフクラブ、立川国際カントリー倶楽部、武蔵野ゴルフクラブ、津軽カントリークラブ 百沢コース、鳴子カントリークラブ、気仙沼カントリークラブ、西仙台カントリークラブと全国各地で設計をしています。
そんな本場のリンクスを視察した芝生博士が根室の海の近くの丘陵地に設計したコースは日本に数少ないリンクスコースとして今もなお、多くのゴルファーに愛され続けています。
事前に飛び込みでもラウンドできるという情報を入手していたので飛びこみでクラブハウスの受け付けに。
芝鳥「一人でラウンドできますか?」
受付「はい、もちろん。キャディ付きになりますが、ラウンドできます。」
ということで台帳に名前を記入して受付。
そして、キャディさんがカートに乗ってやってきました。
挨拶を済ませてバッグをカートに積みながら雑談。
キャディさん「風が強くて驚かれてるんじゃないですか?」
芝鳥「昨日、実は稚内の稚内カントリーでラウンドしてきたばかりなのですが、昨日の強風に比べたら今日の風はまだマシなので平気です(笑)」
キャディさん「最北端に続いて最東端のゴルフを楽しんでいってください(笑)」
私がティーオフする少し前に二人組がスタートしたばかりで1番ホールをホールアウトしたばかり。
キャディさん「前が詰まるのでよろしければ5番ホールからラウンドなさいますか?」
芝鳥「そうですね。そうしましょう」
ということで5番ホールからティーオフ。
5番ホール 377ヤード パー4
右ドッグレッグのパー4
右ドッグレッグといってもそのまま右側に真っ直ぐティーショットしても遮るものはありません。
フェアウェイかラフかの違いです。
ティーショットはひっかけて低いボールで左のほうに。。
二打目もチョロ。。アレレ。。今日も荒れてます(笑)
三打目がまずまずだったのですがコース途中の右側のバンカーに。
四打目で出して5オン。2パットのトリでスタート。
6番ホール 260ヤード パー4
距離の短い真っ直ぐなパー4
ティーショットはまずまず。
と思ったらコースの200ヤードぐらい場所にコースを横切る大きなバンカーが。。
しかもバンカーの淵にボールがあります。二打目は出すだけ。三打目のアプローチをシャンク。
四打目もトップ。5オン。そして3パットのおまけつきでこの簡単なパー4をダブルパー。
7番ホール 582ヤード パー5
真っ直ぐ海に向かって進むパー5。左右は1ペナ。
ティーショットは左のラフに。
二打目は右のラフに。
三打目はグリーン手前に。
キャディさん曰く、「このホールは晴れているととても綺麗なんです」
芝鳥「この曇り空でもいい雰囲気ですが、また今度晴れたときにでももう一度ラウンドしにきます」
4オン。2パットのボギー。
8番ホール 174ヤード パー3
打ち上げのパー3
ティーショットはナイスショット。1オン成功。2パットのパー。
コース内には車がプレイヤーのボールの落下点近くに待機してくれています。
これは7番ホール付近にカラスの巣があり、カラスがボールを奪う被害がよくあるので、その対策らしいです。車がプレイヤーの動きに合わせてあちこちコース内を移動していました。
9番ホール 565ヤード パー5
右OB、左1ペナのパー5
右のOBが怖いのでティーショットは左のほうに。左に行きすぎて1ペナ。
左はずっと1ペナが続きます。三打目のショットも1ペナ杭のことをすっかり忘れて左のほうに。
何もないからセーフだとついつい思ってしまいました。
そして5打目をグリーン手前に。
他のホールは1グリーンなのですが、9番ホールだけなぜか2グリーンです。9番は真っ直ぐ正面の赤い旗のグリーン(写真では縮小されて見えにくいですが)、18番は右の黄色い旗のグリーンを使用します。
6オン2パットのトリ。
1番ホール 347ヤード パー4
右OBのパー4
ティーショットは右のラフに。
二打目をグリーン手前に。3オン2パットのボギー。
2番ホール 309ヤード パー4
右OBで距離の短いパー4
ティーショットはテンプラ気味に右のラフに。
二打目をグリーン手前に。アプローチをチャックリ。4オン2パットのダボ。
3番ホール 135ヤード パー3
谷越えでやや打ち上げのパー3
ティーショットはグリーン手前のバンカーに。2オン2パットのボギー。
4番ホール 428ヤード パー
距離のある一打目が打ち上げでブラインドのパー4。右は途中までOB。
ティーショットの狙い目は安全にいくならややコース左。左過ぎるとラフになります。
ティーショットは左のラフに。
4オン1パットのボギー。
前半は16オーバーで52(18パット)
キャディさん「2周目はせっかくですから1番ホールからラウンドされますか?」
芝鳥「そうですね。そうしましょう」
以下は同じコースなので写真は省略。
10番ホール 352ヤード パー4
ティーショットはフェアウェイキープ。きっちりと2オン。2パットのパー。
11番ホール 319ヤード パー4
3オン2パットのボギー。
12番ホール 142ヤード パー3
2オン2パットのボギー。
13番ホール 433ヤード パー4
ティーショットはフェアウェイキープ。3オン2パットのボギー。
14番ホール 382ヤード パー4
4オン2パットのダボ。
キャディさん「風向きが1周目と変わってきてますね。この根室GCは時間と共に風向きが変わり、1周目、2周目と同じ風というのはほとんどないんですよ」
15番ホール 265ヤード パー4
3オン2パットのボギー
ラウンド中、この最東端の大地に造られたリンクスをありのまま受け止めて楽しみたかったので、キャディさんには残りヤードとかパットのラインとかは聞かずに自分の感覚だけでプレイ。
その代わりに根室の色んな情報を教えていただいたりしてました。
到着してエスカロップを食べたという話をするとエスカロップはお店によって全く味が違ったりするので美味しくないお店のエスカロップを食べた観光客は「こんなもんか?」と思ってしまうらしい。
キャディさんのお薦めは「福笑(ふくしょう)」という居酒屋さんのエスカロップ。
今回は食べにいく時間がないのですが次回、根室に来た時には寄ってみたいと思います。
16番ホール 587ヤード パー5
左の1ペナ杭を越えてしまい1ペナ。
6オン2パットのトリ。
芝鳥「あ、そういえばどりあんでエスカロップを注文していたときに隣の席のお客さんが、チャップって注文していたのですがチャップって何ですか?」
キャディさん「ああ、それはポークチャップと言ってケチャップで味付けされた焼いた豚肉の料理ですね」
芝鳥「へぇ~、そうなんですか」
キャディさん「チャップも福笑の美味しいですよ。何でも美味しいんです」
うーん、ますます福笑に行ってみたい。。。
17番ホール 179ヤード パー3
3オン2パットのダボ。
18番ホール 540ヤード パー5
2周目なのでグリーンはこちら右側の黄色い旗のグリーンを使用。
4オン2パットのボギーで終了。
後半は48(18パット)
トータルは100ジャスト(36パット)
日本最東端の素朴なコースでゆったりとした時間の中、ラウンドするゴルフ。最高でした。
100が切れなかったのは、また来いよという意味でしょうか。
受付の方に「今度は夏の時期にまた来ます」とあいさつをしてゴルフ場を後に。
と言ったのですがこの日は根室に宿泊して翌朝、快晴だったので、二日連続ラウンドすることに。その時の記事はこちら。快晴の根室ゴルフクラブの写真を掲載しています。
コメント
んー、7番ホールの景色、素晴らしいですねー。(^^)
1周目と2周目で風向きが違うっていうのはすごいですね。
そういうゴルフ場、まだ経験したことないなぁ。
凪の前後で向きが変わることはあるでしょうけどねー。
実に行ってみたいです。
やきそばパンZさん
実に素朴なコースでジワジワと来る感動を楽しめました。
稚内CCはダイナミックな風景に圧倒される感動。
根室GCはこじんまりとした中にも手作り感があり、ラウンドしながらジワジワと感動できる。
という違いがありますが、どちらも素敵なコースでした
7番、9番のパー5はどちらも1ペナ杭がコースを引き締めていて攻めがいのあるホールになっていました。
そうですか。丸毛は「まるも」と読むんですか。ハザードにつかまったら「マルモのおきて」とか言ってギャグになりそう(笑)
のぶあまさんも5番スタートだったんですね。僕も2周目が前の組を避けての5番スタートでした。もしかしたら同じキャディさんかも。まずまずの天気で根室を堪能できたようで良かったです。
僕のブログにも書きましたが、このコースや稚内のようなコースが日本に凛として存在することは世界に誇れると思います。ずーっと残って欲しいし、そのためには継続的に訪れるファンがもっと増えてほしいものです。僕もまた行きますよ。
hirohiro1872さん のマルモと読みます
そうなんです。あのマルマルモリモリ
5番スタートというのはおそらくティーグラウンドの位置があの場所からがスタートしやすいからじゃないかなぁと。
7番からだとすぐに追いついてしまいそうですし。
キャディさんは確か5名ほどいらっしゃると言ってましたのでもしかしたら同じ方だったかもしれませんね。
確かに私もそう思います。ずっと残って行ってほしいですよね。
まさにリンクス、まさに原野ですね!
そして、まさに食べ歩き、飲み歩きのゴルフ旅ですね(爆)
昨日、福岡から帰ってきましたが、福岡センチュリーが民事再生で倒産してました。プレーはできましたが・・・。
クリクリさん
原っぱでゴルフみたいな、ほんわかゴルフができます。
実際は、風がけっこう強いので大変ですけど
福岡センチュリー、民事再生ですか
クリクリさん、そろそろゴルフ場、経営されてはいかが?
福岡センチュリー、購入してオーナーになってください
今年7月下旬の北海道行き(札幌、稚内、根室)で、根室の情報を検索していたら、根室GCが出て来ましたので、ゴルフ大好き人間としては、プレーしない訳には行きませんので、早速ゴルフ場へ電話確認をしましたが、自分の行く時期では午後の一人プレーもOKとの返事を貰いましたので、
プレー決定です。
尚、ブログを他の人から紹介されましたので、今後は熟読させて貰います。
当方は、台湾は72回の訪問でラウンド数は数知れず、ハワイはゴルフIDカード利用で格安ゴルフを湛能しています。
今年1月からはタイのチェンマイも、ゴルフ生活に付け加え始めました。
すすむ君さん
根室GCは素朴でゴルフの原点を楽しめる素敵なコースです。
ぜひ楽しんできてください!
台湾によく行かれるんですね。私も仕事でよく行っていました。
ハワイは私も運転免許証を持っているんのでカマアイナ料金で安くラウンドして楽しんでいます。
タイには一度しか行ったことがありません。
また行きたいなと思っています。
更新が少し遅れていますが、またボチボチと再開しようと思っていますので、また当ブログに遊びに来てください!
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