スリランカのコロンボにあるRoyal Colombo Golf Club / ロイヤルコロンボゴルフクラブ
セイロンと呼ばれていたイギリスの植民地時代に入植したイギリス人によって1879年にスリランカ最古のゴルフクラブとしてコロンボゴルフクラブが創設。
創設時はコロンボの海沿いのゴールフェイスグリーンと呼ばれる芝生の緑地でクリケットやラグビーと一緒にゴルフコースは共存してプレイされていた。
日本で最初にゴルフコースが造られたのが1901年に4ホールで始まった神戸ゴルフ倶楽部なのでその20年以上前からスリランカではゴルフが楽しまれていたのである。
しかしゴールフェイスグリーンは他のスポーツや一般市民と共有していたために年々、混雑するようになり、新たな場所を探す必要が出てきた。
そして、1896年にゴルフ好きなウェスト・リッジウェイが新しいセイロン総督になるとアルフレッド・モデル・ファームという農場を閉鎖して、専用コースを造り、現在に至る。
1928年にジョージ5世がロイヤルの称号を与えて、それ以降、ロイヤルコロンボゴルフクラブと呼ばれるようになった。
そして、イギリス本国以外では2番目に古いロイヤルの称号がつくゴルフクラブである。(※ちなみに一番古いのは1829年設立のインドのロイヤルカルカッタゴルフクラブでイギリス以外で世界最古のゴルフコースでもある)
近年では、廣野を改造したマーティン・イバートが2000年に、ポール・ジャンセンという南アフリカダーバン生まれの設計家が2018年にコースの改造を行った。
スリランカのゴルフコースについて簡単に紹介すると、
コロンボにロイヤルコロンボGC(1879年創設)、ヌワラエリヤにヌワラエリヤGC(1889年開場)、キャンディにビクトリアゴルフリゾート(1999年開場)、南のハンバントータのシャングリラハンバントータゴルフリゾート(2016年開場)、タンガッラのサザンゴルフクラブ&リゾート(営業確認取れず閉鎖の可能性あり)の5コースとスリランカ空軍管理で東側のトリンコマリーの海岸沿いにイーグルスゴルフリンクス(2012年開場)、アヌラーダプラに9ホールのイーグルスヘリテージゴルフクラブ(2014年開場)、南のコッガラ空軍基地内に9ホールのイーグルスカタリナゴルフコース(2015年開場)の3コースの合計8コースがスリランカにはある。
ゴルフコースの印象は農場跡に造られたので全体的にフラットな地形だが、クロスフェアウェイやグリーン越えのティーショットなど古いコースを感じさせる点が随所にあった。
また、コース内にときどき、列車が通過するのでどことなくオーストラリアのロイヤルアデレードに似たのんびりとした雰囲気の中に品がよい空気が漂うコースだった。
ティーはホワイトティーからティーオフ。
アウトはパー35、インはパー36のパー71。
プレイフィーはビジターは97米ドル。キャディフィーは1500LKR。
1番ホール(Mara One) 415ヤード パー4
距離のあるストレートでセカンドが池越えのパー4。18番ホールとフェアウェイを共有。
スタートホールで距離がありセカンドが池越えなのでティーショットを失敗するとタフなホールになる。
2番ホール(Rail Side) 345ヤード パー4
右サイドには線路が続くセカンドが池越えのパー4
線路を渡り、3番ティーに移動。
この路線はケラニバレー線というコロンボ市内を走り、東に向かう線で1900~1902年にかけて建設された路線なのでゴルフ場の方が先に造られ、その後、ゴルフ場の敷地内に線路を通したようだ。
3番ホール(Willows Way) 425ヤード パー4
距離のあるストレートなパー4。
ティーショットを打ち終えると列車の音が聞こえて振り返るとコース内を列車が通過する風景を楽しめた。
4番ホール(Little Devil) 190ヤード パー3
距離のあるパー3
5番ホール(Amen Corner) 375ヤード パー4
池越えで左ドッグレッグのパー4。コースの左サイドは線路。
ティーショットを打ち終えると列車が通過していった。
6番ホール(Rail Crossing) 280ヤード パー4
距離の短いティーショットは池越えで、セカンドは線路越えのパー4。
ティーショットは5番グリーン越え。
5番グリーン辺りまで進むと池が見える。
セカンドは線路越え。
この線路の数100m先にはコロンボフォート駅に続く、コッタロード駅がある。
7番ホール(Farmers Drive) 468ヤード パー5
バックティー(525ヤード)は6番グリーン越えのショット。
レギュラーティーはこちらから。コース名のファーマーズドライブはコース左サイドにあるゴルフ場の入り口に続く道路の名前。
コースの右サイドは線路で、途中から右サイドに池が。
線路沿いの土手にはRCGCの文字が。
セカンドは池越え。
8番ホール(Guvnor’s Approach) 404ヤード パー4
池越えの距離のあるストレートなパー4
9番ホール(Pit Stop) 170ヤード パー3
9番ティーの横に茶店があるやや打ち下ろしのパー3
ビールを飲みたかったがアルコールの提供は11時から、ただいま9時なので大麦ドリンクのオレンジバーリーを。バーリーウォーターはイギリスの伝統的な飲み物で、植民地だったスリランカにもあった。
10番ホール(The Road) 332ヤード パー4
やや打ち上げの距離の短いパー4。敷地内の道路だが道路越えのホール。
ゲートからクラブハウスに続く道なのでゴルファーの車も普通に通過する。
セカンドは打ち下ろし。
11番ホール(Maternity) 369ヤード パー4
左ドッグレッグのパー4
ティーショットを左に打ちすぎるとセカンドで木が邪魔になる。
12番ホール(Island Green) 318ヤード パー4
距離の短いパー4
グリーン手前には池がある。
13番ホール(Signature) 191ヤード パー3
湿地帯越えの距離のあるパー3
14番ホール(Hard Left) 460ヤード パー5
グリーン手前で急激に左にドッグレッグしている距離の短いパー5
今日ラウンドしたグリーンはこのまっすぐの方向から左にドッグレッグしているが、この写真の左側にも別のルートがあり、グリーンがあった。
2018年にポール・ジャンセンが改造したときに左の別ルート(14番A)と、その次のパー3(15番A・この日は使用せず)を増設したようだ。
おそらく別ルートの場合はこの14番グリーンを逆方向から池越えのパー3(15番A)として使用するのだと思う。
15番ホール(Long Haul) 527ヤード パー5
ストレートで左サイドに池が続くパー5
通常ならこのホールは15番ホールだが、看板にも15/16Aと書いてあるように、14番ホールを左のルート(14番A)でラウンドした場合は、このホールが16番Aになる。
16番ホール(Sand Trap) 165ヤード パー3
14番を左ルート14番Aでラウンドした場合はスキップ。
17番ホール(Hard Yards) 433ヤード パー4
距離のあるストレートなパー4
18番ホール(Criss Cross) 345ヤード パー4
右ドッグレッグのパー4。1番ホールとフェアウェイを共有。
ラウンドを終えると10時55分。11時からアルコールの提供があるのでテラスのバー、19thでビールをいただくことにした。
まずは、スリランカのビール、ライオンラガーを。
沖縄で暑さに慣れているがスリランカは更に暑いのでラウンド後のビールは格別だった。
続いて、サマーズバイ・Somersbyのブラックベリープレミアムビアーを。サマーズバイはデンマークのカールスバーグのシードルのブランドだが、ライオンブリュワリー・セイロンがカールスバーグのグループ会社なのでスリランカではシードルはサマーズバイが流通していた。
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