世界の有名ホールの要素を再現した岩手県の名コース

[メイプルカントリークラブ ]
03.日本のゴルフ場
03.日本のゴルフ場

東北ゴルフ旅の2ラウンド目で山形の黒田さん親子との最初のラウンドは岩手県のメイプルカントリークラブ。

開場は1987年(昭和62年)。設計は金田武明。

金田氏は世界中の名門コースに精通していたので、各ホールに世界の有名ホールの要素を取り入れたコースになっていました。


1番ホール(一期・Ichi-Go) 504ヤード パー5

右ドッグレッグのパー5

コース右には池が配置されています。

グリーンは10番(一会・ICHI-E)との共有グリーン。これはスコットランドのセントアンドリュースをイメージしたもののようです。

1番の一期と10番の一会を合わせて一期一会。

2番ホール(不来方・Find Me Out) 375ヤード パー4

左ドッグレッグのパー4

「私(グリーン)を探して」という意味。左ドッグレッグなのでグリーンが見えない。

スコットランドのロイヤルドーノッホの4番のグリーン周辺に似ているらしい。

不来方(こずかた)は盛岡市を指す旧名。

3番ホール(エデンの園・Eden) 187ヤード パー3

スコットランドのセントアンドリュースの11番イーデンをイメージしたパー3

 

4番ホール(鬼の手・Demon’s Hand) 367ヤード パー4

右ドッグレッグのパー4。フェアウェイ左のバンカーが鬼の手の形になっている。

この鬼の手はコース設計者金田武明氏の手形らしい。

岩手県の岩手の由来は昔、この地で鬼が人里を荒らしていたのを神が鬼を成敗して、この地に二度と来ないという証のために岩に手形を残させたことから岩手といわれるようになった。

グリーン手前はアメリカ・アリゾナ州のデザートハイランドGC18番、グリーンはペンシルバニア州のメリオンGC16番を参考にしています。

 

5番ホール(ノアの方舟・Noah’s Ark) 155ヤード パー3

グリーン右には池、左にはバンカー。手前にはソール可能な砂地。

グリーンが池に浮かぶ方舟のように見えるところから名づけられた。

 

6番ホール(ハムレットの城・Elsinor) 327ヤード パー4

打ち下しで距離の短いパー4

Elsinor(エルシンノア)はハムレットの舞台ヘルシンゲルの英語名。

ワンオンも可能ですが、左はOBでバンカーも多いので狙うか刻むか判断が必要。

まさにハムレットの名言の「to be, or not to be. That is the question.」のようなホール。

アメリカのサイプレスポイントの9番の考え方を元に造られたホール。

 

7番ホール(岩魚・Iwana’s Long) 545ヤード パー5

左ドッグレッグのパー5

グリーン手前には池とバンカーがガードしていて、グリーン内のグラスエリアが岩魚の形になっていました。

 

8番ホール(一人静・Lone Maple) 401ヤード パー4

ストレートなパー4

グリーン後方に1本のカエデの木が一人静かに立っているホール。

 

9番ホール(岩手山・Mt.Iwate) 388ヤード パー4

ストレートなパー4

左手に見える丘が岩手山でバンカーは山頂の雪を表現。

 


10番ホール(一会・Ichi-E) 479ヤード パー5

1番ホールとグリーンを共有しているパー5

 

11番ホール(魔女の丘・Wharlock Knowe) 357ヤード パー4

左ドッグレッグのパー4

魔女が集いし丘という意味。ホームページにはWharlockと書いてありますがWarlockの間違いでしょうか。

左は急斜面の谷になっています。

ペブルビーチGL18番、ハーバータウンGL18番、廣野GC18番を参考にしたらしい。

グリーンはアメリカのスパイグラスヒルGCを模倣しています。

 

12番ホール(悦・Happy Knoll) 182ヤード パー3

幸福の小山と
いう意味の三段グリーンのパー3。

 

13番ホール(追分・The Fork in The Road)368ヤード パー4

左ドッグレッグのパー4

ふたまたの道という意味のホール。フェアウェイが右と左に二段にわかれています。

 

14番ホール(紅葉が原・Maple Meadow) 392ヤード パー4

ストレートなパー4

秋には綺麗な紅葉が見ることができるホール。

グリーン手前100ヤード付近からサンドリバーが配置されています。(サンドリバーはソール可能)

 

15番ホール(岬・Lahinch) 406ヤード パー4

左ドッグレッグのパー4

ユニークなホールで2つのグリーンから好きなほうを選択してラウンドできる。

手前のグリーンと奥のグリーンの高低さは50ヤード。

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上のグリーンを選択した場合はアイルランドのラヒンチGCの6番の攻略の考え方になるらしい。

 

16番ホール(禅・Hit & Pray) 168ヤード パー3

池には座禅草が咲く池越えのパー3

アメリカのオーガスタナショナルGC16番、スパイグラスヒルGC12番(ホームページには13番と書いてあるがおそらく12番の間違い)、TPCソーグラス17番の模倣。

 

17番ホール(河童澤・Water Kappa) 403ヤード パー4

右ドッグレッグのパー4

右には河童が潜んでいるような澤が流れています。

セカンドは打ち上げ。

 

18番ホール(紅葉谷・Glen Maple) 524ヤード パー5

右ドッグレッグのパー5

メイプルCCの面白いところは18番ホールを終えてエクストラホールの19番ホールがあるところです。

19番ホール(どんとはれ・Double or Nothing)69ヤード パー3

距離の短いパー3

どんとはれは岩手の方言で「おしまい」という意味ですが、英語名の二倍か0かの意味からも、ニギリを最後にプッシュして「どんと張れ」という意味もかけてるようです。

 

遊び心のある素敵なコースでした。


     

I’m a golf-a-holic man. ゴルフバカです。

ゴルフのためなら世界中どこでも行きます。食事とお酒も大好きな食いしん坊ゴルファー。

2021年6月現在、日本国内約600コース、海外は約300コースをラウンドしているコースマニア。現在、世界中をゴルフ旅しています。ゴルフの腕前は平均スコア90前後のアベレージゴルファー。典型的なエンジョイゴルファーです。

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