ゴルフマガジンが初めて順位をつけた1983年の世界TOP50コース

1979年に40年ぶりにゴルフ業界で世界のゴルフコースのTOP50を発表したゴルフマガジン社。その2年後にもTOP50を発表。この2回のTOP50は順位はつけずに50コースをすべて同列扱いで紹介していました。

これは1939年にナショナルゴルフレビューが世界で初めてゴルフコースのランキングを発表した時に、多くのゴルフ場から「ゴルフ場に序列をつけるなんてけしからん」という声があがったので、まずは様子を見るためにという理由もあったのではないでしょうか。

そしていよいよ、1981年の3回目のTOP50でゴルフマガジン社は順位をつけて発表しました。

GOLF Magazine’s Top 50 Courses in the World 1983

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1983年のランキングの考察

50コースのうち、私がラウンドしたコースは22コース。（マスターズ観戦のオーガスタも含む）

新しくランキング入りしたコースは16コース
10位　ロイヤルドーノッホゴルフクラブ
22位　プレイリーデューンズカントリークラブ
26位　ショールクリークゴルフクラブ
32位　ザ・パラドール・デ・エルサレールゴルフコース
34位　カサ・デ・カンポゴルフリゾート・ティースオブザドッグコース
35位　ザ・カントリークラブ
36位　ロサンゼルスカントリークラブ（ノースコース）
37位　ワイルドデューンズ・リンクスコース
38位　TPCソーグラス・ザ・プレイヤーズスタジアムコース
39位　オークヒルカントリークラブ
40位　オークツリーゴルフクラブ
41位　クエーカーリッジゴルフクラブ
46位　コロニアルカントリークラブ
47位　ウッドホールスパゴルフクラブ・ホッチキンコース
48位　ロイヤルポートラッシュゴルフクラブ・ダンルースコース
49位　サニングデールゴルフクラブ・オールドコース

前回の1979年から1981年は3コースしか入れ替わっていないことを考えると50コース中、16コースはかなりの変動です。推測ですが、順位を付けるにあたり、パネリストの構成が大きく変わったり、ポイントの制度などの見直しがあったのではないでしょうか。この中で特に目立つのは10位にロイヤルドーノッホが初ランクインしていることです。前２回になぜTOP50に入っていなかったのか不思議なぐらいです。

国別の内訳は、アメリカ29コース、スコットランド6コース、イングランド4コース、日本2コース、アイルランド2コース、北アイルランド2コース、スペイン2コース、以下1コース、オーストラリア、ドミニカ共和国、コロンビア

と10か国と前回の21か国・地域から大幅に減りました。 とくにアメリカが21コースから29コースを増えたことにより、他の国のコースがランク外に出てしまったようです。

設計家別にみると（2コース以上）

5コース　ハリー・コルト 　
4コース　トム・モリス 、ドナルド・ロス 、R.T.ジョーンズ SR 、ピート・ダイ
3コース　 アリスター.マッケンジー 、 A.W.ティリングハースト 、 ペリー・マックスウェル 、ジャック・ニクラス
2コース　ウィリー・ファーニー、G.C.トーマス

前二回はR.T.ジョーンズが6コースと突出していましたが、今回は分散しています。目につくのはピート・ダイが4コースと躍進したところです。

そしてランキング全体を見て興味深いのが「1位がミュアフィールド」で、長年ランキングで常に1位の「パインバレーが4位」。というところです。実はパインバレーが4位なのはこの1983年だけで、次回の1985年からは1位にランクアップし、最新の2019年のランキングまで1位をずっとキープしています。

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現在のランキングから姿を消したコース達

そしてこの記事の恒例の現在のランキング（2013年以降）から姿を消したコース達を簡単に紹介しておきます。まず以下の4コースの

29位　ファイヤーストンカントリークラブ・サウスコース
44位　霞ヶ関カンツリー倶楽部 東コース
45位　レアル・クラブ・デ・ゴルフ・ソトグランデ
50位　クラブ・エル・リンコン・デ・カヒカ

は1979年、1981年のこちらの記事で取り上げています。今回紹介するのは以下の5コース。

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次はいよいよゴルフマガジン社がTOP50からTOP100に拡大して発表した1985年のランキングを紹介します。