インナー・ヘブリディーズ諸島のゴルフコース

13.スコットランドゴルフ
13.スコットランドゴルフ

先日、ゴルフコースマニアの知人から来年、スコットランドのヘブリディーズ諸島にゴルフ旅に行くようでプランの相談があった。

私自身はまだヘブリディーズ諸島に訪れたことはないが以前、アウターヘブリディーズ諸島のゴルフ場と蒸留所について調べていたこともあるので、相談が来たのだと思う。

私が訪れるのはまだ先になりそうだが、いつかアウターヘブリディーズ諸島(オレンジ色)、そしてその内側のインナーヘブリディーズ諸島(赤色)へゴルフ旅に行ってみたいと思っている。

インナーヘブリディーズ諸島は、私が大好きなラフロイグアイラ島タリスカースカイ島アイルオブジュラジュラ島などよく飲むスコッチが造られている島なのでアウターヘブリディーズ諸島に比べて馴染みがある。

しかし、インナーヘブリディーズ諸島のゴルフコースは、アイラ島には私のバケットリストに入れているマクリーゴルフリンクスがあるのは知っているが他の島のゴルフコースは詳しく知らないので、この機会に北から順に調べてみた。

(※それぞれのホームページのスクリーンショットをクリックするとホームページにジャンプする)

Kelisi, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

Isle of Skye / スカイ島

人口9200人のスカイ島には有名な1830年創業のタリスカー蒸留所があるが、2017年にTorabhaig / トルベイグ蒸留所が約190年ぶりに新設されて2021年にはスコッチウイスキーを発売開始した。

スカイブリッジで本土のカイル・オブ・ロカルシュと繋がっている。

スカイ島を訪れることがあればLoch Bay RestaurantThe Three Chimneysで食事をしてみたい。

Loch Bay | Michelin Star Restaurant | Isle of Skye
Join us and savour Chef Michael Smith's pristine Skye Seafood menu.
The Three Chimneys | Fine Dining Restaurant & Hotel on Skye
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Isle of Skye Golf Club / アイル・オブ・スカイゴルフクラブ

1964年にSconser Golf Club / スコンサーゴルフクラブとして9ホールで開場。

フランク・デイトンというスコットランドのアマチュアゴルファーが設計。デイトンは1956 年と1959 年のスコットランドアマチュアに優勝し、1951年と1957年のウォーカーカップにイギリス・アイルランド代表としても出場した実力のあるゴルファー。

1987年にクラブのアイデンティティを明確にするためにアイル・オブ・スカイゴルフクラブにクラブ名を変更した。

2周目は違う位置のティーイングエリアからプレイする。

Skeabost Golf Club / スキーボストゴルフクラブ

スキーボストハウスホテルに併設されている9ホール、パー31のパークランドコース。

グーグルマップでレイアウトを確認すると数ホール海に面しているホールがありそう。

Uig Golf Club / ウィグゴルフクラブ(閉鎖)

西側のウィグというアウターヘブリディーズ諸島のハリス島に向かうフェリーが出発するウィグ湾の海岸に1897年に9ホールで開場。そして、1920年代に閉鎖されたスカイ島最古のコース。

ルイス島の西側に現在もあるUig Lodge Golf Course/ウィグロッジゴルフコースとは別。

Isle of Coll / コル島

コル島はマル島の西側に位置していて、夜は光が少ないので夜空の観察に適していて、ダークスカイプレイスとして世界で22番目に認定されている。

人口は約200人と少ないが、そんなコル島にもゴルフコースが存在している。

Coll Golf Course / コルゴルフコース

1975年頃からコースは存在するようで、ホール数は9ホールでパー31。

毎年6月から8月末までの間プレイできる。

料金は併設されているコルホテルのバーのスタッフに支払う。プレイフィーは10ポンド。

Isle of Tiree / タイリー島

コル島のすぐ南西にあるタイリー島は人口約770人。

イギリスの中でもっとも日当たりの良く雨が少ない場所の1つで北のハワイとも呼ばれている。

1880年代から第二次世界大戦前まではゴルフリゾートで賑わっていた島。

Vaul Golf Club / ボールゴルフクラブ

1911年開場の9ホール(パー36)のコース。開場時は18ホールだった。

このコース以前にボールには1890年代にはゴルフコースが存在していたらしい。

そして第二次世界大戦前までタイリー島はゴルフリゾートで賑わっていたようで、ボール以外にスカリーニッシュ、へニッシュにも18ホールのコースがあったが戦争で全て閉鎖。1962年にボールゴルフクラブだけ9ホールで再開された。

Isle of Mull / マル島

スコッチウイスキーのリーチェック(一般的にはレダイグと呼ばれることが多いがゲール語の正しい発音はリーチェックである)のトバモリー蒸留所がある。人口約2700人の島。

2019年には200年以上ぶりに新しい蒸留所のWhitetail Spiritsというジンの蒸留所もオープンした。

マル島で生産される牛乳から作られる伝統的なスコットランドのチェダーチーズのアイル・オブ・マル・チェダーも名物。

マル島を訪れるならCafe Fishで食事をしてみたい。

Cafe Fish Tobermory | Seafood Restaurant on Mull
Award-winning fresh local fish restaurant in Tobermory, Mull

Tobermory Golf Club / トバモリーゴルフクラブ

1896年開場で開場時は18ホールだったが第二次世界大戦後に9ホール(パー32)になった。

トバモリー湾を見下ろす崖の上にある。

 2008年には「The best 9 hole golf course in Scotland」に選ばれた。コースは起伏が多いので私好みのコースではないかと思う。

Craignure Golf Club / クレイグニュアゴルフクラブ

1895年に18ホールで開場。クレイグニュアのフェリー ポイントの近くにある。一度、閉鎖されて1980 年に再開し、2012年に9ホールに。オネスティボックスに15ポンドを入れてラウンドする。 

Isle of Iona / アイオナ島

マル島の南のすぐ西側にある島。

聖コルンバが563年にアイルランドからアイオナ島に上陸してアイオナ修道院を建て、スコットランドにキリスト教を伝道した。人口約180人。

Iona Golf Course / アイオナゴルフコース

グラスゴーのアテナエウム音楽大学の校長を務めていたアラン・マクベスが設計した9ホールのコースを設計。開場時期は不明だが1886年には存在していたようだ。

その後、1905 年にグラスゴー大学教授のウィリアム・マクニール・ディクソンが18 ホール(パー66)に拡張。

第二次世界大戦により1939年に閉鎖された。

戦後は、グリーンキーパーは羊が担当し、プレイフィーは無料で存続されている。

郵便局で1ポンド支払えばスコアカードが入手可能、という究極の離島ゴルフを楽しめるコース。

3番ホールのパー3はスコットランドの中でも素晴らしいホールだとも言われている。

ホームページはなかったのでアイオナゴルフコースを詳しく解説しているページを紹介しておく

Isle of Seil / セイル島

スコットランド本土とはクラカン橋でつながっていているが20mほどの細い海峡なので川を渡っているように感じる。

人口約550人の島。

スコットランド南西部の港町オーバンまで12マイル。オーバンからは、マル島、そしてアウターヘブリディーズ諸島のバラ島、サウスウイスト島へのフェリーが出航している。

Isle of Seil Golf Club / アイル・オブ・セイルゴルフクラブ

1995年にアイル・オブ・セイル・スポーツクラブがTaynuilt Golf Club / テインイルトゴルフクラブで開催したコンペで自分たちの島にもゴルフコースを造ろうという話になり、設立。

1996年に9ホール(パー31)で開場。

Isle of Colonsay / コロンゼー島

Colonsay Golf Club / コロンゼーゴルフクラブ

(※2023.11.5追記:ジュラ島の西にあるコロンゼー島にもゴルフコースがあるのを発見。後日、記事にしてここにリンクを張る予定)

Isle of Jura / ジュラ島

アイラ島のすぐ北東にある人口約200人の島。ジュラ島にはアイラ島からフェリー(所要時間10分)でしか上陸手段はない。

アイル・オブ・ジュラのジュラ蒸留所がある。

Ardfin / アードフィン

2017年開場した話題の新しいコース。ボブ・ハリソン設計。

ハリソンはグレッグ・ノーマンのデザイン会社でコースデザインを学んだ。

2021年のゴルフマガジン社のTop 100 Courses in the Worldに74位にランクインした。

素晴らしいロケーションのコースのようだが、プレイするには2泊する必要があり、一番安い部屋でも一泊1600ポンド(2名まで宿泊可)で、1ラウンドは500ポンドもする。

二人で行けば1泊ずつ払うとして1600ポンドと、2ラウンドしたら1000ポンドの合計2600ポンドにもなる。(本日現在、1ポンド183円なので475,800円にもなる。1ラウンドだけにしても384,300円。)

過去の相場を遡って2012年が一番、ポンドに対して円高で126円だったが、それでも2泊2ラウンドで327,600円。(1ラウンドの場合は264,600円)

これに滞在中の3食、二日分を支払うと8万円ぐらいプラスを覚悟する必要があるので完全に富裕層向けのゴルフコースである。

現在、スペシャルプランがあり、一番安い部屋で2名で2泊・2ラウンド、滞在中の飲食がオールインクルーシブで4960ポンドのプランがある。(約90万円)

これを二人で割ると約45万円なので飲食分も含まれているのでかなりお得ではあるが、他にも行きたいコースはたくさんあるので、ここを訪れるのは世界中に行きたいゴルフ場がなくなった時か、実家の裏庭から石油が沸いた時のどちらかにしようと思う。

Isle of Islay / アイラ島

アイラ島は説明不要のアイラモルトの島。人口約3500人。

現在、2018年にアードナッホー蒸留所が創業したことにより、9つのスコッチの蒸溜所がある。

特に私がお酒好きになったきっかけのラフロイグ蒸留所はいつか必ず訪れたい場所だ。その他、アードベッグ、ラガブーリン、ボウモアと私が好きな蒸留所もあるのも魅力的。

ロッホサイドホテルのバーにも行ってみたい。


追記:上には9つの蒸留所と書いたが、なんと今年(2023年)にポートエレンが復活するらしい。

ポートエレン蒸溜所は、1824年に創業され、1930年に閉鎖。

そして1967年に再稼働するも80年代のウイスキー不況により、1983年に2度目の閉鎖。

ゆえに幻のスコッチと言われていたポートエレン。

バーでポートエレンがあれば値は張るが、時々、飲んでいたので復活するのは嬉しい。

写真は、ダグラスマックギボン社のプロヴェナンスシリーズのポートエレン1982・19年


The Machrie Golf Links / マクリーゴルフリンクス

マッセルバラ出身のウィリー・キャンベルの設計で1891年に開場。

1980年代にドナルド・スティールが改造した。

2011年にはコースは財政難に陥り、オーナーが変わり2017年にDJ・ラッセルが改造して新しく生まれ変わった。

以前は17ホールがブラインドショットのホールだったようで、できれば改造前に一度ラウンドをしておきたかった。

マクリーは9ホールのコースだと何かの記事で読んで私はずっと9ホールのコースだと思っていたが、昔から18ホールあるコースだったことを知った。

Isle of Gigha / ギア島

ヘブリディーズ諸島で最も南にあり、そしてキンタイア半島のすぐ西にある人口約160人の島。

Isle of Gigha Golf Club

キンタイア半島を眺めることができる9ホール。1988年開場。プレイフィーは15ポンドでレンタルクラブ代は無料。

まとめ

インナーヘブリディーズ諸島でゴルフコースがあるのは、スカイ島、コル島、タイリー島、マル島、アイオナ島、セイル島、ジュラ島、アイラ島、ギア島の9島で、

9島の中で、

アイラ島、アイオナ島、マル島、スカイ島の4島はぜひ訪れてみたいと思う。

特にアイオナ島のアイオナゴルフコースは離島ゴルフ好きの私にとっては離島で今、一番ラウンドしてみたいコースに昇格した。

     

I’m a golf-a-holic man. ゴルフバカです。

ゴルフのためなら世界中どこでも行きます。食事とお酒も大好きな食いしん坊ゴルファー。

2021年6月現在、日本国内約600コース、海外は約300コースをラウンドしているコースマニア。現在、世界中をゴルフ旅しています。ゴルフの腕前は平均スコア90前後のアベレージゴルファー。典型的なエンジョイゴルファーです。

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