サンドウェッジのバンスを発明したジーン・サラゼン

01.ゴルフの話題
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久しぶりにゴルフクラブの話題

サンドウェッジを発明したと言われているジーン・サラゼンの名前を冠したWilson R-20 Gene Sarazen Special Wedge / ウィルソンR-20 ジーン・サラゼンスペシャルウェッジをeBayでアメリカから購入した。

ジーン・サラゼンのサンドウェッジ購入の話

当ブログ開設直後は時々、ゴルフギアの記事もアップしていた。

実際、ゴルフコースの記事より、ゴルフギアの記事のほうが5~10倍のアクセス数があり、アクセス数を稼ぐならゴルフギアの記事をアップしておけばよいのだが、徐々に私が好きなゴルフコース・ゴルフ旅がメインコンテンツになり、しかも私がゴルフギアにはあまり興味がないので、ゴルフギアの記事は必然と減っていった。

私はゴルフクラブはデザインが気に入ればOK。シャフトなどスペックは全く気にしないのである。

たとえばパターは、キャロウェイから2004年に発売されたツアーブルーTT3というマレットタイプの中古パターを2010年に入手して現在も使用しているのだが、青く輝くパターヘッドが、気に入っていて、常用の物と保管用の2本所有している。

ゴルフクラブに、こだわりはないが愛着はある。強いて言えば、プロトタイプとか限定という言葉に弱い

そんなわけで一度気に入ったクラブはそれ以上に惚れるデザインのクラブに出会わない限り、ずっと同じものを使い続けているのでゴルフクラブを購入したのは2017年にドライバーを購入して以来6年ぶりということに気づいた。

そもそも私が、なぜサラゼンのサンドウェッジを購入したかというと、最近ゴルフの調子が再び上昇していることが発端なのだ。

一時期、ウッドイップスになり、長い間ドライバーを含めて梨型のクラブが振れなくなっていたが、昨年に克服してドライバーは振れるようになった。

とは言っても相変わらずの不細工スイングではあるが、一か月間ほぼ毎日1時間インドアのシミュレーション施設で練習したことで自信を取り戻しイップスから脱出することができた。そしてそのシミュレーション施設ではラウンドモードで練習していたので、アプローチも繰り返し行ったことでアプローチの技術もレベルアップした。

ドライバーを握ることでティーショット時の飛距離が以前のように戻り、アプローチも寄るようになったので、ここ数年は100を叩かなかったら満足だった私が、再び80台前半のスコアが出る日もあるようになったのだ。

全盛期(とはいっても期間は短いが)は、90を叩かない時があった。もう一度、その時のゴルフを楽しめるかも?と思い、そのために2002年に発売された、とあるロングアイアンを探していた。

その探しているロングアイアンについて語ると本題からそれてしまうので、それはまた別の機会で紹介するが、ヤフオクでそのクラブを探していると、全く違うクラブだが、偶然にウィルソンから販売されていたジーン・サラゼンのサンドウェッジが出品されているのを見つけて、ヤフオクよりeBayのほうが安かったのでeBayで購入したというのが購入までの経緯である。

サンドウェッジと名付けたのはサラゼンではなかった

ジーン・サラゼンと言えばプロゴルファーで初めてのキャリアグランドスラムを達成した人物として有名で、サンドウェッジを発明したことでも知られている。

実は厳密にいうとバンカーから脱出するためのゴルフクラブはジーン・サラゼンが初めて開発したわけではなく、スコットランドのゴルフの歴史の中で幾度も試行錯誤を続けて作られてきた。

米国特許商標庁の特許文献より

そして、バンカー用のサンドウェッジというクラブの言葉を初めて使用したのはサラゼンではなく、テキサス州のヒューストンカントリークラブのメンバーのEdwin Kerr MacClain / エドウィン・カー・マクラインである。

彼はバンカーが苦手で克服するためにフェースがスプーンのような凹面のクラブを開発し、1928年12月18日に特許を取得した。(※凹面のクラブは過去にも存在していた)

このクラブは特許文献の断面図からわかるようにソールがくさび(英語でWedge)のような形になっているのでSand Wedgeと名付けられた。

この特許を使用して、ミシガン州デトロイトのL.A.Young社がサラゼンと同時期に活躍したプロゴルフ界の父とも呼ばれたWalter Hagen / ウォルター・ヘーゲンの名前を冠したサンドウェッジを販売した。

(※このゴルフクラブの写真はイギリスとオークションサイトBonhamsから使用許可をいただいた。色々価値のあるアイテムがオークションに出品されている。)

Copyright Bonhams

凹面のサンドウェッジを一度だけ試合で使用したボビー・ジョーンズ

このウォルター・ヘーゲンの名前を冠したフェースが凹面のサンドウェッジには面白い話がある。

PGA設立初期の主要選手の一人だったHorton Smith / ホートン・スミスはこのL.A.Young社のサンドウェッジを1929年に初めて使用したプロゴルファーの一人でもあり、その年には8勝を挙げていた。翌年の1930年2月に開催されたサバンナオープンではこの年にグランドスラムを達成したボビー・ジョーンズに1打差で優勝している。

翌3月にオーガスタカントリークラブで開催されたサウスイースタンオープンにもスミスとジョーンズは出場し、この時はジョーンズが優勝し、13打差の2位がスミスだった。試合後、スミスはジョーンズに自身が使用していたこのフェースが凹面のサンドウェッジをプレゼントしたのだ。

Bobby Jones / ボビー・ジョーンズ

そしてジョーンズは5月に全英アマに優勝し、6月にロイヤルリバプールで開催された全英オープンの最終日、16番ホールのグリーン手前のバンカーからこのサンドウェッジを生涯で唯一、試合で使用してピンそばに寄せてバーディーを取り、優勝。その後、全米オープン全米アマと勝利し、グランドスラムという偉業を達成した。

このフェースが凹面のサンドウェッジがなければジョーンズはグランドスラムを達成できてなかったかもしれない。

試合後、このゴルフクラブは違法でないかどうか議論されたが1931年にUSGAはジョーンズは免責、ゴルフクラブは今後は禁止にするという決定を下した。

ボビー・ジョーンズはグランドスラム達成後、引退し、ご存じのようにオーガスタナショナルゴルフクラブを1933年に作り上げ、1934年からマスターズを開催した。

その第一回目のAugusta National Invitation Tournament(マスターズと呼ぶようになったのは第六回から)では、ホートン・スミスが優勝し、第三回も優勝した。

ちなみに第二回の優勝者はジーン・サラゼンである。

バンスを発明したジーン・サラゼン

Gene Sarazen / ジーン・サラゼン

そして、ようやく今回私が購入したサンドウェッジを開発したジーン・サラゼンの話に。

サラゼンは1921年にプロゴルファーに転向し、翌1922年に全米オープンと全米プロゴルフ選手権といきなりメジャー2勝を挙げた。さらに1923年には全米プロゴルフ選手権を2連覇。

このままメジャーを勝ち続けるのではないかと言われたが、その後、優勝はするがメジャーでは勝ちきれない時代が10年続いた。これは彼はバンカーショットが苦手でそれが一因でもあった。

そんなサラゼンにとってボビー・ジョーンズホートン・スミスも使用していたフェースが凹面のサンドウェッジが気になり、1930年に取り寄せて研究を重ねていた。

そんな中、1931年にこのサンドウェッジがルールで使用が禁止されたことでルールに適合してバンカーショットの手助けになるクラブをサラゼンは開発することにした。

サラゼンは1931年のある日、飛行機の操縦を教わっている時に離陸する飛行機の翼のフラップを下に向けることで揚力を上げることを知り、9番アイアンのソールにも同じように下に角度をつければ砂に潜らずに砂を飛ばせるのではないかと思い、ソールを改造して試打をするとイメージ通りのバンカーショットが打てるようになった。これがいわゆるバンスである。

このバンスの発明後、サラゼンは1932年の全英オープンに初めてバンスをつけたサンドアイアンを使用して優勝し、同じ年の全米オープンを10年ぶりに優勝。その翌年の1933年には10年ぶり三度目の全米プロ選手権に優勝。そして1935年に第二回マスターズにも優勝してキャリアグランドスラムを達成した。

つまりジーン・サラゼンは現在のルールに適合したバンスのあるサンドウェッジを開発した人物というのが正確な話である。

そして、1933年にはウィルソンと協力し、Wilson R-90というバンスのあるサンドウェッジの製造・販売を開始した。

その後、R-20という別バージョンのサンドウェッジも販売した。今回私が購入したのはR-20のほうだ。

なぜ、Wilson R-20を購入したのかというと、私はとにかくバンカーショットが下手くそなのである。

本気でバンカーショットを上手くなりたいなら、今私がずっと使用しているウェッジでバンカーの練習をすればよいのだが、バンカーが苦手だったサラゼンが開発したサンドウェッジにロマンを感じて購入してしまった。

R-90とR-20の違いを調べてみたがはっきりとした情報はわからなかった。私がR-20を選んだ理由は、写真の角度の違いの可能性もあるが、何となくR-20のほうがリーディングエッジが丸みがあり、砂の抜けが良さそうな気がしたからというのが理由である。

アメリカからの到着は今月末ぐらいになる予定。到着したらバンカーショットの練習をしてみようと思う。

それより、マクラインが開発したフェースが凹面のサンドウェッジが気になる。

現在では、ルール違反ではあるが入手して、プライベートのゴルフで使ってみたい。

     
芝鳥 のぶあま

I’m a golf-a-holic man. ゴルフバカです。

ゴルフのためなら世界中どこでも行きます。食事とお酒も大好きな食いしん坊ゴルファー。

2021年6月現在、日本国内約600コース、海外は約300コースをラウンドしているコースマニア。現在、世界中をゴルフ旅しています。ゴルフの腕前は平均スコア90前後のアベレージゴルファー。典型的なエンジョイゴルファーです。

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コメント

  1. ロマンがありますねー
    僕はハイバウンスのウエッジを愛用してます
    バンス様様です

  2. 芝鳥 のぶあま芝鳥 のぶあま より:

    ほんとバンカーが苦手で、やらかすと2度、3度とバンカーショットしています。
    今更ですが、これをきっかけにバンカーショットを克服してみようと思ってます(笑)

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