当ブログでおなじみの沖縄県浦添市屋富祖にある「名前のない会員制熟成肉のお店」の店主の高江洲さんから、食事のお誘いがあった。
今年、新たにオープンした誰でも入れる立ち飲み屋を僅か数カ月で内装を壊して再び、いつものように自分で改装して新店舗をオープンするようでそのプレオープンに呼んでくれた。
以前の立ち飲み屋は自分で焼き鳥が焼けるのがよかったが、今回はどんなお店なのか楽しみにしながら、入店。
以前の立ち飲み屋の記事はこちら
前回の立ち飲み屋の明るい感じとは違い、シックな空間。4席限定の割烹料理を提供するようだ。
椅子が届いていなかったので外の屋台の椅子を臨時に使用。
席には、四神の神獣の青龍、朱雀、白虎、玄武とそれぞれ違う図柄の盃が飾られていた。私は右端の席に座り、玄武の盃でトマト水と日本酒を混ぜた食前酒をいただいた。
牡蠣の嶺岡仕立ての嶺岡は千葉県の嶺岡山地の事で、享保年間に徳川幕府が白牛を輸入して放牧し「日本酪農発祥之地」として千葉県史跡に指定されている。江戸時代は牛乳の事を嶺岡と読んでいて牛乳を使った料理を嶺岡仕立てと呼ぶようだ。
豚スジと大根の煮物の豚スジがクリアな煮込みという感じで美味しかった。半分食べた後、ゆずを振りかけてくれて爽やかに味変していただいた。
猪と田芋の肉団子ときびまる豚の椀物の猪と田芋の肉団子を崩しながらつゆを飲むと濃厚な肉スープに。
ミジュンのなめろうのミジュンはニシンの仲間でイワシのような小さな魚。このなめろうが日本酒にぴったり。
鶏しんじょうの磯部揚げは鶏ハムのような味わいできりっとした日本酒の文佳人に合う。
メインの焼き魚は敢えてのサーモン。今、高江洲さんはサーモンを実験中のようで、このサーモンと金山寺味噌を合わせて食べると最高だった。
きゅうりのお新香は爽やかで、中身汁もアツアツで素晴らしい締めの一品だった。
食後のデザートは北中城村の和菓子屋の羊羊 YOYO AN FACTORYのおはぎ等が出てきた。
一年の締めくくりにふさわしい素晴らしい空間での高江洲さんの割烹料理は贅沢なひと時だった。
近々、オープンするようだが、また2,3カ月したら気が変わって業態を変えそうな気がするがそれもまた楽しみだ。
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