マクドナルドが設計し、ティリングハーストが増設したハドソン川沿いの名門コース

[Sleepy Hollow Country Club/スリーピーホロウカントリークラブ]
07.米国ゴルフ
07.米国ゴルフ

アメリカ東海岸ゴルフ旅の第11ラウンドはニューヨーク州のブラークリフ・マナーにあるスリーピーホロウカントリークラブ。

開場は1911年。最初の設計はC・B・マクドナルドとセス・レイナーが設計して9ホールで開場。

1913年に18ホールに。そして1920年代後半に、A・W・ティリングハーストが9ホールを増設し、土地の高台にあるコースをアッパーコース(18ホール)、下側にあるコースをロワーコース(9ホール)と呼び、既存のホールと増設したホールを構成しなおした。(アッパーコースがメインコース)

アッパーコースの1番、8~11番、18番ホールはティリングハーストが増設したホール。

その後、いろんな設計家が改造を行っていたが、2008年にギル・ハンスがマクドナルドのオリジナル設計に戻した。

私が訪れた時もギルハンスがティリングハーストが増設した9~11番の改造中で、フロントナインが1~8番と12番の9ホールに、バックナインが13~17番と6~8番(ロワーコース)と18番の9ホールという構成でのラウンドだった。

これは1番と18番ホール以外はマクドナルドが設計したホールでラウンドできるということなのでラッキーだった。

16番ホールはThe 500 World’s Greatest Golf HolesのThe Five Hundred(世界のベスト500ホール)にそしてThe Most Scenic Holesの18ホールの中の1つにも選ばれている。

(※2019.11.27追記:2019年のゴルフマガジンの世界TOP100に76位でランクインした。)

スリーピーホロウというクラブ名は、かつてオランダ語でSlapershaven(意味はスリーパーズハーバー)と呼ばれていたポカンティコ川の渓谷に位置することから付けられた。

この渓谷周辺を舞台にした小説が、ワシントン・アーヴィングが1820年に発表した短篇集「スケッチ・ブック」中の一篇「スリーピー・ホロウの伝説」でクラブのロゴマークも小説に登場した首なし騎士のデザインなのである。

また、このコースのすぐ南のノースタリーという町があり、ゼネラルモーターズの工場で栄えていたが、1996年に閉鎖。同年に町が新たな町おこしとしてスリーピーホロウに町の名前を変更して町のマークも首なし騎士になっている。

ティーはブルー、ホワイト、グリーン、レッドとあり、ホワイトティーからティーオフ。

1番ホール(Sunnyside) 406ヤード パー4

打ちおろしの右ドックレックのパー4

 

2番ホール(Outlook) 321ヤード パー4

距離の短いパー4

グリーンから振り返った風景

 

3番ホール(Haunted Bridge) 153ヤード パー3

谷越えのパー4。エデンホール。

グリーンから振り返ってハドソン川を見た風景

 

4番ホール(Brom Bones) 404ヤード パー4

ストレートなパー4

グリーンから振り返った風景

 

5番ホール(High Tor) 393ヤード パー4

ブラインドのパー4

グリーン手前から見た風景

 

6番ホール(Headless Horseman) 458ヤード パー5

距離の短いブラインドのパー5

ティーショットはこの丘を越えるとその後が楽になる。

丘の上からグリーンを見た風景

ティーインググラウンド側を振り返った風景

 

7番ホール(Tarry Brae) 193ヤード パー3

打ち下ろしのパー3。リバースレダンだった。

グリーン左奥から振り返った風景

 

8番ホール(Sleepy Hollow) 439ヤード パー4

打ち下ろしの距離のあるパー4。ティリングハーストが増設したホール。

 

9番ホール(Katrina’s Glen) 377ヤード パー4

ティリングハーストが増設したホール。ギルハンスが改造中のためクローズ。

 

10番ホール(The Lake) 156ヤード パー3

池越えの10番グリーンが遠くに見える。11番ホールの左サイドのコース脇から見た10番グリーン。

ティリングハーストが増設したホール。ギルハンスが改造中のためクローズ。

 

11番ホール(Ichabod’s Elbow) 371ヤード パー4

11番ホールのグリーン。ティリングハーストが増設したホール。ギルハンスが改造中のためクローズ。

 

12番ホール(Double Plateau) 513ヤード パー5

マクドナルドが設計した時はパー4だったが、ギル・ハンスがグリーンを奥にずらしてパー5に改造した。

オリジナルのホールは右の高台の上にグリーンがある。

こちらがマクドナルド設計のパー4の時のグリーン跡。

三打目はクリーク越え。

 

13番ホール(Andre’s Lane) 384ヤード パー4

グリーンは砲台グリーン

グリーン上から振り返った風景

 

14番ホール(Homeward Bound) 378ヤード パー4

セカンドは打ちおろし

 

15番ホール(Punch Bowl) 437ヤード パー4

距離のあるパー4

グリーンはブラインドでパンチボウルグリーン。

4番ホールのティーインググラウンドから見たパンチボウルグリーン

グリーン奥から振り返った風景

 

16番ホール(Panorama) 150ヤード パー3

ハドソン川に向かって打ち下すパー3

四角いグリーンの周囲はバンカーで囲まれています。ショート理論のホール。

 

17番ホール(Hendrik Hudson) 433ヤード パー4

距離のある打ち下ろしのパー4

 

6L番ホール 353ヤード パー4

ここから3ホールは、ロワーコースでマクドナルドが設計したホール。

コース全体が右から左に傾斜している。

 

7L番ホール 200ヤード パー3

距離のある打ち下ろしのパー3。ビアリッツグリーンだった。

ビアリッツグリーンだが、現状はスウェルから前のグリーン部分はフェアウェイ状態で花道になっていてグリーンとしてはスウェルの後ろ側のみ使用されていた。

 

8L番ホール 359ヤード パー4

 

18番ホール(Mansion Rise) 395ヤード パー4

ティリングハーストが増設したホール。ストレートなパー4。

セカンドは打ち上げ

グリーン奥から振り返った風景

     

I’m a golf-a-holic man. ゴルフバカです。

ゴルフのためなら世界中どこでも行きます。食事とお酒も大好きな食いしん坊ゴルファー。

2021年6月現在、日本国内約600コース、海外は約300コースをラウンドしているコースマニア。現在、世界中をゴルフ旅しています。ゴルフの腕前は平均スコア90前後のアベレージゴルファー。典型的なエンジョイゴルファーです。

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