オークモントCCでの感動的なラウンドを終え、宿泊先のピッツバーグ市内へ向かう前に、どうしても寄っておきたい場所があった。
ビッグマック誕生40周年を記念して2007年に造られたビッグマックミュージアムである。

マクドナルドのフランチャイズの発祥がシカゴであることについては、以前「マクドナルドのフランチャイズはシカゴが発祥」という記事で触れた。しかし、そのマクドナルドを象徴するメニューであるビッグマックは、じつはピッツバーグ生まれだ。

1967年、ピッツバーグでマクドナルドのフランチャイズ店を経営していたジム・デリガッティが、大人向けのボリュームを意識してビーフパティを二枚重ねた新しいハンバーガーを考案し、自分の店で売り始める。これがビッグマックの原型である。

売り上げはすぐに伸び、デリガッティは本社に対して繰り返しこの商品の可能性をプレゼンし続けた。


その結果、ビッグマックは全米の店舗で展開されることになり、やがて世界中で知られる「マクドナルドの顔」のような存在になっていく。

館内にはビッグマックにまつわるパネルや立体物、当時の販促物などが並び、ひとつのハンバーガーがいかにして世界的なメニューになっていったのか、そのプロセスが視覚的に整理されている。

ジム・デリガッティの銅像の前でビッグマックと一緒に記念撮影。

子どもの頃を思い返すと、一人で街まで出て映画を観たあとに、ビッグマックを食べるのがささやかな贅沢だった。
今となっては「ファストフード」の代表のように語られるマクドナルドだが、小学生の自分にとってはビッグマックはごちそうだった。

ビッグマックミュージアムを訪れたのは2016年9月22日。そのわずか二か月後の2016年11月28日、ジム・デリガッティは98歳でこの世を去った。

彼が考案したハンバーガーは、今も世界中のマクドナルドで作られ続けている。
R.I.P. ジム・デリガッティ
McDonald’s Big Mac Museum(マクドナルド・ビッグマックミュージアム)
9061 Lincoln Hwy, Irwin, PA 15642




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