ゴルフマガジン社の世界トップ100コース(2021年)にカボットクリフス(44位)とカボットリンクス(78位)がランクインしているゴルフリゾートのカボットケープブレトン。
経営するカボット社がカリブ海のセントルシア島に新しいゴルフリゾートのカボットセントルシアを建設中で今年に開業予定という記事を1つ前の記事に投稿しました。
カボットセントルシアのInstagramを見ているとCabotの広報誌の表紙が掲載されていて、そこで気になることが。
iPhoneのSafariではインスタを埋め込んでも画像はアプリに飛ばないと見れないのでスクリーンショットも掲載しておきます。
右下に
CAPE BRETON
SCOTLAND
REVELSTOKE
SATINT LUCIA
FLORIDA
とインデックスがあります。ケープブレトンとセントルシアは知ってますし、スコットランドも去年、カボット社がスコットランドのキャッスルスチュアートを買収したニュースを見て知ってましたが、レベルストークとフロリダは聞いたことがなかったので調べてみました。するとスコットランドの新情報もわかったので、そちらも合わせて紹介します。
SCOTLAND / スコットランド
ゴルフマガジン社の世界トップ100コース(2021年)にランクインしているキャッスルスチュアートGL(77位)を2021年にカボット社が買収したというニュースは見たことがあるのですが、もう少し詳しく調べてみると、このコースの南西の土地に第二コースを造るようです。
キャッスルスチュアートGLのコース名はそのままでリゾート名がCabot Highlands / カボットハイランズに。
そして第二コースの設計は、あのトム・ドークが担当。2023年に造成開始して2024年に開場する予定のようです。現在のコースから南西の場所ってどこだろうと思って想像してみました。
キャッスルスチュアートが南北に縦長になるのに対して、第二コースは海沿い東西に横長のコースになるのでしょうか?この場所だと多くのホールが朝日と夕日の時間に太陽の光でプレイに影響出てきそうな気もします。
トム・ドークの新コース、楽しみです。
REVELSTOKE / レベルストーク
レベルストークってどこだろうと思って調べてみました。カナダのブリティッシュコロンビア州でした。
マウントレベルストーク国立公園が近くにある雄大な山に囲まれた町でコロンビア川が流れているロケーション。冬はスキーで有名な場所のようです。
リゾート名はCabot Revelstoke / カボットレベルストーク、コース名はCabot Pacific / カボットパシフィックという名前で準備中。
現在は12ホールが完成していてあと6ホール。2024年開場予定。
カボットは今まで海沿いのコースばかり造っていて初めてのマウンテンコース。
設計はカボットの一番最初のカボットリンクスを設計したロッド・ホイットマンが担当。
コースレイアウトはこちらに掲載されています。
近くには私のバケットリストにも入っているバンフスプリングスがあります。(4番ホールが世界のベスト18ホールに入っています。)
バンフスプリングスをラウンドする時にセットでラウンドしてこようと思います。
近くと言っても隣のアルバータ州で300km離れていて車で3時間ほどかかりますが。。
ホイットマンはアルバータ州生まれでバンフスプリングスをとても愛しているようなのでカボットパシフィックも楽しみです。
あ、バンフから北に300kmの場所(車で3時間半)にあるジャスパーパークロッジゴルフコースと三点セットがよいですね。
バンフもジャスパーパークも1939年に世界で最初に発表された世界TOP100ゴルフコース(ナショナルゴルフレビュー誌)にランクインしていた歴史あるコース。(当時、バンフ8位はジャスパーパークは36位。そしてどちらもカナダのゴルフコース設計の父と呼ばれているスタンレー・トンプソン設計)
バンフスプリングスとジャスパーパークロッジGC
FLORIDA / フロリダ
2021年12月にカボットはフロリダ州のワールド ウッズゴルフクラブを買収しました。
1991年に日本企業がトム・ファジオに設計を依頼して開場。
パインバレンズコースとローリングオークスの2つの18ホールのコースと9ホールのパー3コースがあるコースでした。
1995年から2003年の間、ゴルフマガジン社の世界TOP100コースにランクインしていたコースでもあります。(最高位は97年64位)
カボット社の社長のベン・コーワン・デュワーはワールドウッズGCに1999年頃に初めて行き、気に入ってその後も何度かプレイしに行っていたようです。
このコースをCabot Citrus Farms / カボットシトラスファームズと名前を変えて2つのコースをリノベーションする計画があります。
設計は、カイル・フランツが担当。
あまり聞いたことない名前ですが、カボットリンクスやパシフィックデューンズ、バンボーグルデューンズの造成の手伝い、パインハーストNo.2の改造の手伝い、リオデジャネイロのオリンピックゴルフコースの現場責任者などを行ってきた実績があります。
トム・ドーク、クーア&クレンショー、ギル・ハンスの元で仕事をしてきたわけなので実績は申し分ないですね。
パー3コースは新たに作り直すようで、テキサス州のウルフポイントランチを設計したマイク・ヌッツォが担当。ヌッツォは元航空宇宙エンジニアという変わったキャリアの持ち主でもあります。
今回のプロジェクトでは、ベン・コーワン・デュワーは、新たな設計家にチャンスを与えたようです。
開場は2023年秋を予定。
フランツは、リビエラCCなどを設計したジョージ・C・トーマスを好んでいるようなので、改造後のコースが楽しみです。
ベン・コーワン・デュワーはコース以外に練習場、売店、レストラン、フィットネス・スパ、ファーマーズマーケットなど作り、村のような雰囲気の施設にするようです。
さらにワールドウッズの同じオーナーから隣町のサザンウッズゴルフクラブとシュガーミルウッズゴルフクラブも購入したので、バンドンデューンズのような一大ゴルフリゾートが出来上がるのは間違いないですね。
止まらないカボットの勢い
カナダのノバスコシア州のカボットケープブレトンから始まったカボットのゴルフディスティネーションリゾート事業。
ノバスコシアはラテン語で「新たなスコットランド」という意味。
ベン・コーワン・デュワーは、スコットランドのコースに憧れて、ノバスコシアの地を選んだのではないでしょうか。
ケープブレトンで世界TOP100コースに入る2つのコースを造りだして成功を収めて、続いて南の島のリゾート地のセントルシアを新たなゴルフデスティネーションに。
海のリゾートの次は山のリゾートということでカナダのブリティッシュコロンビア州のレベルストークに夏の避暑ゴルフを。
そして、アメリカのフロリダにゴルフ村を作り、かつて世界TOP100コースだったコースをリノベーションして再び輝かせるチャレンジを。
遂にはゴルフの原点、スコットランドの世界TOP100コースを買収して、新たに第二コースを造成。
セントルシアもレベルストークもフロリダもスコットランドも全て同時進行。
すごい勢いですね。
ベン・コーワン・デュワーという人物から今後も目が離せません。
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