ジャマー・マスジッド周辺に 広がるローカルマーケットの細い路地を進んでいくと 路地の奥にある 「Haji Shabrati Nihari Shop / ハージー・シャブラティ・ニハリショップ」
GoogleマップなどではShabrati Nahari Centreで登録されているが看板には上記の店名で記載されている。


ニハリとは何か
ニハリは、骨付き肉を骨髄ごと、弱火で長時間煮込む煮込み料理。
もともとはムガル時代、夜明け前から火にかけ、礼拝後の朝食として食べられていた料理だと言われている。
デリーで一般的なのは マトン・ニハリ。
インドで言うマトンは羊ではなく山羊のことを指す。


この料理を一言で表すなら、「油を食べるカレー」。
表面にはっきりと浮かぶ香味油。
その下には、骨髄のコクとスパイスが溶け込んだ、とろりとしたグレイビーが広がっている。
パラタと一緒にオーダー。

パラタでニハリをすくいながら食べる。
辛味のある油の層が先に舌に触れ、その後から骨髄の旨味とスパイスの厚みが一気に押し寄せてくる。
煮込まれた山羊肉は、スパイスが染み込みながらも、肉の味はきちんと残っている。

骨髄のコク、スパイスの刺激、香味油の香り。それらが1つにまとまって成立していた。
ニハリを説明するなら、「濃厚な山羊肉油カレー」。
衝撃的な一品だった。この旅ではこの後も、いろいろと食べ歩いたが、このニハリが一番記憶に残る一品となった。



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