前回の記事で紹介したように、現在のHabu Links(ハブリンクス)は、9ホールを異なるティーから2周して18ホール楽しむパー3コースになっている。
現在のハブリンクスの記事
ただ、ラウンドを終えたあとも、どうしても気になることがあった。事前に航空写真で見ていた海側のエリアにも、やはりゴルフコースらしき跡が残っていたからだ。

そこでGolf Shackのスタッフに聞いてみると、去年までは実際に海側のコースも使われていたという。さらにスタッフ向けの資料まで見せてくれたのだが、それによると、現在の3〜7番ホールは新しく追加されたエリアで、それに伴って以前の3番ホールが8番に、4番ホールが9番にスライドする形でレイアウト変更が行われたようだった。


つまり、今のコースは一部を閉鎖して、その分、新しいエリアを追加して組み直されたものだったのである。
レイアウトを見ていると、旧コースにはパー4が2ホールか3ホールほどあったように思える。
せっかくなので、旧コースや岬のほうまで見てよいかと聞いてみると、全く問題ないとのことだった。そこでそのまま旧コース側を歩いてみることにした。
実際に中に入ってみると、今使われている新コースとはかなり印象が違う。現在のコースは全体にフラットで、人工芝のグリーンを中心にした、誰でも気軽に楽しめるファミリー向けのレイアウトである。一方で、旧コース側は自然の地形を活かした起伏があり、ホールの表情にも変化がある。歩いているだけでも、こちらのほうがゴルフコースらしい面白さを持っていたことが伝わってきた。
旧5番ホール パー3
グリーン左サイドには海が広がるパー3

グリーン周りの形状も新コースより、旧コースのほうが面白そうなのがわかる。
もちろん、そのぶんメンテナンスは大変だったはずだし、初心者やファミリーには少し難しかったのかもしれない。そう考えると、現在のようにシンプルなパー3中心のレイアウトに改造されたのも理解はできる。メンテナンスコスト削減をしつつ、保養施設内のコースとして、誰でも気軽に回れる形にしたかったのだろう。

ただ、実際に旧コース跡を歩いてみると、失われたものも少なくなかったように感じる。
旧9番ティーから右を向くと旧5番ホールのグリーンと海が見えた。

旧5番のグリーンから次のホールのティーを目指して歩いていると右側に砲台グリーンが見えた。この時点では何番ホールのグリーンかわからなかったが、後ほど8番グリーンだったとわかる。

コースを進んで左に曲がるとティーイングエリアがあった。

このティーから振り返ると先ほどのグリーンが見える。アングル的におかしくはないが、ルーティング的におかしいのとティーの標識のアングルもおかしいのでこのグリーンは旧6番グリーンではないなと判断した。

旧6番ホール パー4
先ほどのティーの向きはこちらでどうやらこのティーが6番ティーだとわかった。右にも左にもドッグレッグしているが、右ドッグレッグのパー4である。ただドッグレッグする地点が近いので長いクラブは必要なさそうだった。

グリーンも小さくて盛り上がった王冠型のクラウネッドグリーンで面白そう。

旧6番を終えると折り返して旧7番になるのだが、旧6番グリーンの右側に奥につながる道があったので進んでみた。

すると広いエリアに出た。ここにも1ホール造れそうだ。更に奥に見える高台は展望台で岬の先端のようだ。

展望台に続く入り口の右側を見るとビーチが広がる。Googleマップで検索するとWest Beach(Dog Beach)と表示されていた。

展望台まで登ってみることにした。


展望台からWest Beachを振り返った風景。

赤い枠あたりを整地して、左がビーチバンカーになる打ち下ろしのパー3などを造ったら、かなりダイナミックなホールになりそうだ。日本では海岸線に新しくゴルフコースを造るのは規制もあって難しいが、ここは返還前なのでアメリカの施設内であり、もしかしたら可能なのかもしれない、などと妄想を楽しんだ。
実際にプレーできるわけではないのに、地形を見ながら「ああでもない、こうでもない」と考えられるのは、こういう場所を歩く面白さでもある。

来た道を戻って旧7番ホールのティーに進む。
旧7番ホール パー4
右ドッグレッグでセカンドは打ち上げのパー4。左にも曲がっているように見えるがそちらは6番ティーなのでフェアウェイを共有しているホール。

セカンド地点の写真は取り忘れ。これはグリーン手前からコースを振り返った風景。

セカンドショットはグリーンに向かって打ち上げていた。グリーン手前あたりからグリーンを見た風景。

グリーン左横には山を登る道がある。

なるほど。この道を上っていくとおそらく旧8番ホールのティーイングエリアがあるはず。先ほど旧5番を終えて現れたグリーンは旧8番グリーンで打ち下ろしのパー3なのが、ここで全てつながった。


旧8番ホール パー3
坂道を上るとその先にはティーイングエリアがあった。

雑草が生い茂っているがその隙間からグリーンが見えた。

ティーから少し戻るとグリーンへ向かう下り坂があった。ここからならグリーンははっきりと見える。

旧9番ホール パー3
やや打ち下ろしでコース内にクリークが蛇行している距離のあるパー3。もしくは距離の短いパー4かもしれない。

こんな感じでクリークが蛇行していた。


新コースの人工芝グリーンは初めての経験なので、それはそれで楽しめた。ただ、旧コースの地形やグリーンの形状を見てしまうと、やはりこちらのコースを一度ラウンドしてみたかったと思わずにはいられない。

メンテナンスや利用者層を考えると、今の形になった理由はよくわかる。それでも、海を絡めたホールや自然の起伏、少しトリッキーなルーティングには、今のコースにはない魅力があった。いつか何らかの形で、この旧レイアウトが復活してくれたら面白い。そんなことを思いながら、ハブリンクスの海側の旧コースを後にした。




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