ゴルフマガジン社「Top 100 Courses in the World」（1997年）

ゴルフマガジンの1997年のゴルフコースランキングについてまとめてみます。 1979年にランキングを発表してから10度目のランキングになります。

前回ランクの列は前回の1995年のランキングからどのぐらい上下したかをまとめています。
(—)は、移動なし　(↑1)は、1ランクアップ　(↓4)は、4ランクダウン
(↑***)は、初ランクイン　(↑1985/47)は、1985年のTOP100の47位から再ランクイン で表しています。

GOLF Magazine’s Top 100 Courses in the World 1997

1997年のランキングの考察

100コースのうち、私がラウンドしたコースは39コース。（マスターズ観戦のオーガスタも含む）

新しくランクインしたコースは5コース。前回ランクが (↑***)になっている コースです。 1991年からコングレッショナルが再ランクイン。

クーア＆クレンショー設計の新設コースのサンドヒルズがいきなり17位にランクインしました。以後、現在までも12位前後に位置しています。 新設コースで17位というのは衝撃的だったと思います。戦後のモダンコースから戦前のクラシックコースへの回帰が始まったモダンクラシックの時代に入っていく転換期の年だと思います。

その他、ランクインのコースの中には、現在のTOP100の常連コースであるショアエイカーズとセントジョージズG&CCがランクインしました。

開場10年以内の新設コースでは1994年開場のサンドヒルズ、1995年開場のエスタンシアクラブがランクインしてきました。

国別のコース数

アメリカ57コース、イングランド10コース、スコットランド8コース、オーストラリア5コース（-1）、日本4コース、カナダ3コース（+1）、アイルランド3コース、北アイルランド2コース、スペイン2コース、以下1コース、 南アフリカ、ドミニカ共和国、フランス、ニュージーランド、メキシコ、ポルトガル

（国の後のプラスマイナスの数値は前回からの増減数）

設計家別のコース数

9コース　アリスター・マッケンジー
7コース　ドナルド・ロス、A.W.ティリングハースト、ハリー・コルト
6コース　トム・ファジオ
5コース　トム・モリス、R.T.ジョーンズSR、ピート・ダイ
4コース　セス・レイナー、トム・シンプソン、ジャック・ニクラス、C.H.アリソン、ペリー・マックスウェル
3コース　ウィリアム・フリン
2コース　C.B.マクドナルド、G.C.トーマス、ウィリー・パークJr.、ウィリー・ファーニー 、ハリー・バードン 、トム・ワイスコフ、ジェイ・モリッシュ、ハーバート・ファウラー、スタンレー・トンプソン、デブルー・エメット、リース・ジョーンズ

新たにランクインして 現在はランク外のコース達

75

Highlands Links ハイランズリンクス

カナダ ノバスコシア州

Stanley Thompson, 1939

カナダの名設計家、スタンレー・トンプソンがノバスコシア州に設計したパブリックコース。「世界のベスト500ホール」で6番537ヤードのパー5は、The One Hundredに2番447ヤードのパー4はThe Five Hundred(Canada)に選ばれている。2011年までTOP100入り。

1995年にトム・ファジオ設計でアリゾナ州スコッツデールのピナクルピークマウンテンの麓に造られたプライベートクラブ。花崗岩に囲まれていて独特の雰囲気がある。「世界のベスト500ホール」で2番375ヤードのパー4はThe Five Hundred(United States)に選ばれている。TOP100入りは、この年のみ。

10ランク以上ランクアップしたコース

以下の9コースが10ランク以上ランクアップしました。サンロレンツォが44ランクアップと大幅アップしました。

10ランク以上ランクダウンしたコース

以下の12コースが10ランク以上ランクダウンしました。

圏外に落ちたコース

以下の6コースが前回の1995年のTOP100から圏外に落ちました。ランクは前回の順位です。 イエールは2019年に再ランクインします。