改装中で、仮設で営業していた牧志公設市場が2023年3月19日にリニューアルオープンした。
元々、牧志公設市場は第二次世界大戦後に現在の海南バス停付近に自然に集まった闇市がルーツで川沿いや川の上でも営業をしていて大雨の時に洪水になり、衛生上の問題から那覇市が1950年に牧志公設市場を開設したのが始まり。
国際通りから市場本通りというアーケードに入り、しばらく歩くと平和通りが交差していて、通過すると市場中央通りという通り名に名前が変わる。この平和通りと市場中央通りの角に牧志公設市場がある。
リニューアルオープンした牧志公設市場。改装中は工事用の足場幕で覆われていてこの周辺が暗いイメージだったのが、一気に明るくなっていた。老朽化のために2019年6月16日に閉鎖になり、改装中は近くの場所で仮設営業していたので約4年ぶりに元の場所に戻ってきた。
私が沖縄に移住したのが2020年10月で移住前には訪れたことがなく、私は仮設の市場しか知らないのでこの周辺、こんなに明るかったんだと驚いた。
そして「那覇市第一牧志公設市場」と「第一」と書いてあるのも写真を撮影して初めて気づいた。
第一があるということは第二もかつては存在していて、仮設営業していた場所がかつての第二牧志公設市場(2001年閉鎖)の場所だったらしい。
この周辺ではセンベロのお店がたくさんあり、私も昼から時々、飲んでいるエリアなのだが、公設市場には、私は友人が沖縄に遊びに来た時にリクエストがあれば連れて行くぐらいで、現在は、町の台所というよりは観光客向けの市場になっているような感じである。
私が仮設の市場を何度か訪れた時はコロナ過中ということもあり、閑古鳥が鳴いているイメージだったが、改装後は人の多さに驚いた。
リニューアルしてまだ1週間も経っていないリニューアル特需、アフターコロナ、メイン通りに戻ってきたという全ての相乗効果なのだと思うが、周辺のお店も賑わうのは良い事だ。
リニューアルした公設市場は三階建てで、一階は市場、二階は飲食店、三階がイベントスペースになっている。リニューアル前から二階は飲食店が入っていて、一階で購入した食材を持ち込んで調理してもらえる「持ち上げシステム」を導入している。
市場で購入した食材を市場内の食堂で調理してくれるシステムは私は釜山の市場で経験があるが、日本では珍しいのかもしれない。
「持ち上げシステム」は以前、仮設の時に初めて来沖した友人のリクエストで体験したことがある。この時の料理は全て最高だった。
その時の記事はこちら。
公設市場がリニューアルを終えたら食べに行ってみたいお店があった。
それはこちらの「お食事処ツバメ」
沖縄で米の販売を行っている沖食商事が去年開催した「沖縄KOMEグルメAWARD2022チャーハンが旨い店」に選ばれたので気になっていたのでこの機会に行ってみることにした。
チャーハンは豚肉チャーハン、牛肉チャーハン、ゴーヤーチャーハンがあるので豚肉チャーハンをオーダー。
豚肉チャーハン
メニューを見て思い出したが、以前、持ち上げシステムで食べたという上の記事のお店がこのツバメだった。
そして、先代の店主は台湾出身でこの牧志公設市場で持ち上げシステムを1980年代半ばに始めて導入した人物らしい。
他の飲食店は最初は快く思わなかったようだが、徐々に他の飲食店も導入していき、今では牧志公設市場のアピールポイントの1つになっている。
久しぶりにツバメで「持ち上げシステム」で海鮮料理を食べたくなった。
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