沖縄に移住して三年目に入ったが、移住当初からよく通る道の交差点に気になるお店があった。
それは「豚の丸焼専門店」という看板のお店の「金城畜産」
14世紀頃、中国との交流で琉球に豚が持ち込まれて、中国からの使者をもてなすために豚肉を使った料理が発展を続けて、今では豚肉は沖縄になくてはならない食材である。
豚の丸焼きは昔、韓国の友人のファミリーパーティに呼ばれて別荘の庭でクルクルと回転しながら焼いているのを食べたことがあるが、日本に住んでいるとなかなか食べられるものではない。
沖縄では、お祝いの日など特別な時に食べるので専門業者に依頼するのだとか。そのお店がこちらというわけだ。
創業1972年のこちらのお店は先代が引退する時に跡取りがいなかったのを現店主が手を挙げて引き継いだようだ。その現店主が去年の秋ごろから金・土限定でランチを開始したというのをSNSの記事で知った。
11時開店で11時過ぎに訪れると、「あと5分ほどで焼きあがるのでお時間大丈夫ですか?」と確認していただけて「もちろん。大丈夫です。」と豚の丸焼き丼と持ち帰りで豚の丸焼きサンドをオーダー。
待っている間も奥の部屋から豚のよい匂いが漂ってきていた。
そして豚の丸焼きが登場。このサイズで21キロで焼くと脂が落ちて16キロぐらいになるようだ。
身をほぐしているのを待つ間に「皮をどうぞ」といただけた。焼き立てでしか食べられず、1時間ほどしたら、固くなりすぎて食べることができないらしい。バリバリと齧って、口の中で噛みしめると徐々に甘みが増してくる。
こちらが「豚の丸焼き丼」。バーベキューソースかチリソースが選べるので私はバーベキューソースをオーダー。
アメリカでいうプルドポークのバーベキューである。この豚肉が柔らかく余分な脂が落ちていてしっとりとしていて本当に美味しかった。
アメリカでいろいろな豚のバーベキューを食べてきたが、焼き立てというのもあるのかもしれないが、この金城畜産の豚の丸焼きが一番美味しいと思った。
更に美味しく食べるには卓上にあるこの自家製の豚のラー油をかけるのをおススメする。豚の脂や骨を煮込んで旨味を抽出しているらしいので旨味がブーストされて最高だった。
こちらが「豚の丸焼きサンド」。レリッシュも手が込んでいて、豚肉との相性バツグンだった。
そして、2つ前の記事でも取り上げた「わったー那覇めしグランプリ」に、こちらの金城畜産も出店していたことを店内のポスターで知った。
先日の「わったー那覇めしグランプリ」の記事はこちら
豚の骨や皮、頭を煮込んで取った出汁と柔らかい肉を細かく刻み、玉ねぎを混ぜたソースで炊き込みご飯にして、その上に豚の丸焼きを乗せた「豚の丸焼きトントン丼」を提供していたようだ。
ご飯が白米の「豚の丸焼き丼」だけでもこれだけ美味しいのに、ご飯が炊き込みご飯になっているのはもっと美味いはず。チケットの枚数を聞くと4枚だったのでやはりチケット2枚の他の店舗には投票数は勝てないなと思った。
私の中ではこちらの金城畜産がグランプリだ。
沖縄そばも美味しそうなので再訪したいと思う。
翌週に「豚の丸焼き 沖縄そば」を食べに行った。
焼き立ての豚の肉を違う部位を3種類盛り付けてくれた。
やはり、このお店の「自家製食べる豚のラー油」は最高だ。
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