今年もチョイスの日本のベスト100コースのパネリストとして協力させていただいた。
チョイス誌のランキングは購入してご覧いただきたいのだが、今回、大阪GCと横浜CCがSecond20にランクアップしていた。どちらのコースも私は以前から評価していたのだが、ランキングが世界の評価基準に近づいてきていると感じた。
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「名門コース」とはどういうものか?
今回のランキングの質問に「名門コース」とはどういうものか?という質問事項があったので私の回答をここに紹介しておく。
私は伝統と品格のあるコースを「名門コース」と呼んでいる。名門コースには歴史があり、その歴史を品格のあるメンバーが積み上げてきたからこそ、名門であり続けることができると思う。そして、コース内に漂う凛とした空気感の中でメンバー、ゲストを温かくもてなそうという従業員の気持ちが作り出す心地よい空間があることが「本物の名門コース」である条件だと思う。
その他、注目の記事
ランキングの記事の中に良記事が2つあったので紹介しておく。
「ゴルフコースのSDGs 流行のレストアはどうなる?」
ゴルフコース黄金期(1910~30年代)に造られたコースの復元改修(レストア)について解説されているのだが、100年前の事だけでなく、この先、100年後も見通して改修されているという説明や先日、R&AとUSGAが2026年からプロとトップアマの競技会は飛ばないボールを使用するローカルルールの雛形を発表した事に対する意見がまとめられている。
私の意見は、用具の進化に対抗するためにコースを延長し続けるには以前から限界があると考えていたし、今回の提案はもっと早くすべきだったとも思っている。
「コース設計家東西二大巨匠 井上誠一と上田治が世界で見てきたもの」
東の巨匠、井上誠一と西の巨匠、上田治。
上田治は1936年に約6カ月。井上誠一は1962年に約2カ月かけて世界の名コースを視察したのだが、それぞれが何を見て何を感じてきたのかがまとめられている。
上田は29歳の時のこれからという時の視察。井上は54歳という円熟期に達している状態での視察。
「柔の井上、剛の上田」とも対照的に評される二人だが視察の時期に関しても対照的な二人。
彼らが帰国後にコース設計にどのように活かしていったのかを想像しながら読むととても面白い記事だった。
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