別の日本庭園の記事で「私が一番、大好きな日本庭園は龍安寺の石庭だ」とブログの記事のURLを貼り付けようと思ったら過去に記事にしていないことがわかった。
これは当ブログは「ゴルフ旅ブログ」というコンセプトで運営していて、現在、私は沖縄に移住しているが移住前は京都生まれ京都育ちだったので地元という事であまり京都の観光情報を載せていなかったからである。
なのでこの機会に過去の写真を掘り起こして、龍安寺の石庭について記事にしておくことにする。
私が龍安寺の石庭が好きな理由は大きく3つある。
その前に大前提として私は水を使わない枯山水の日本庭園が好きなのだが、水がないのに水を想像させるという、そこにないものを想像させるというものに和のロマンを感じている。
1.石庭には15個の石が配置されているが座って庭を眺めると、どこから見ても15個同時に見えないという哲学的な庭であるということ(実際はあるエリアからなら、奥に隠れている岩がちらっと見えるのだが、肉眼では同化しているように見えるので同化というのも哲学的だと私は解釈している)
2.土塀の高さは実は平行ではなくて奥の角に近づくにつれて低くなっていて遠近感が強調される造りになっている。
3.石庭の庭の配置はもっとも美しいと言われている黄金比の1:1.1618で設計されている。
すべて計算されているのに幾何学的には感じることができない。
なので龍安寺の庭はずっと眺めていることが私はできる。
室町時代に造られたが誰が造ったのかもわからない。そういうミステリアスなところも含めて私は龍安寺の石庭が日本で一番好きな庭なのである。
これも有名な話だが、世界的な名コースの廣野ゴルフ倶楽部や川奈ホテルゴルフコースなどを設計したC・H・アリソンが関東から神戸に移動する途中に大谷光明はアリソンに龍安寺や桂離宮を見学させてその反応を見て、彼の審美眼をテストしたのだとか。
もちろん、アリソンもこの庭に感銘を受けていたようだ。
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